【確定申告を税理士へ】慣れない作業の時間を仕事に換算するとどうなるのか?




確定申告を税理士へ

私はある程度の規模のある個人事業主であれば、

不慣れな確定申告を自分でやる意味はないと思います。

 

つまり、不慣れな作業を続ける意味はなく、

餅は餅屋に、蛇の道は蛇です。

 

自分の仕事に置き換えて考えてほしいと思います。

 

あの作業、プロに任した方が早いのに・・・

自分でやってもいいけれど、時間がかかるよ・・・

ということはどの業界でも起こりえることです。

 

日本に住んでいる多く人たちが、

なぜか自分のお金のことには、

料金を支払いたくないらしく、

 

そのせいで、損をしていること自体に

気が付かないことが多いです。

 

確かに、給料+医療費控除、ふるさと納税

ということであれば、依頼すると赤字となります。

自分でやった方が良いと思います。

 

しかし、ある程度の規模がある個人事業主は、

不慣れな申告に時間をかけるよりも、

税理士に依頼して正確な申告書を作成してもらった方が

良いと思います。

 

お金<時間

という概念をもっと考えておくと良いと思います。

 

今回は、お金<時間という観点から、

確定申告を税理士にいらした方が良いという視点で

記事を書いていきたいと思います。

 

不慣れな作業を続ける意味は?

さて、初めに皆さんに問いたいのは、

不慣れな申告作業を自分でやる意味はあるのか?

ということになります。

 

通常の個人であれば、もっと申告を簡素にしてほしい

ということになると思います。

 

義務だから税金の申請と納付をしなければならない。

こんなことで税理士に依頼するのは無駄だ!

ということなのだと思います。

 

まあ、わからなくはない主張です。

では、自分で確定申告書を作成するのに、

一体何時間かけていますか?

 

自分でも申告書は作成できますが、

どんな資料であれば、申告書を作成できるのかわからず、

 

確定申告作成会場に行って、何時間も並んで、

資料の不備を言われて、いったん帰宅し、

そのあと、また並んでようやく作成することになります。

 

その申告書の作成時間にかける時間に

ご自身の時給を掛けると、ご自身が失った時間を

お金で換算することができます。

 

仮に、時給2,000円で5時間かかったのであれば、

1万円ということになりますね。

(年収400万円と仮定して計算しました。)

 

つまり、1万円を犠牲にして、申告書を作成した

ということになりますね。

 

このくらいで申告書が作成できるのは、

給与+αの人くらいです。

 

事業所得になると、記帳や資料の整理、

申告書の作成などを加えるとどのくらいの時間を

使っているのかを想像するとちょっと怖いです。

 

こういった事務作業の時間を仕事に使うと

どれくらい売上があがるのかを考えてみては、

いかがでしょうか?

 

 

税理士報酬をケチって、時間を浪費する

クラウド会計で申告書は簡単にできるが

さて、以上のように時間という概念をお金にすると

税理士報酬をケチっているように私には感じます。

 

その対価として、時間を浪費して、

自ら事業に使う時間を少なくしている

ということになろうかと思いますね。

 

確かに、クラウド会計ができてきて、

申告書の作成はポチれば簡単にできる

システムになってきています。

 

特にfreeeなどは、回答に答えていくだけで、

簡単に申告書を作成してしまいますね。

 

ですが、税理士が関与するのはそういった側面では

無いと思います。

 

 

 

税理士の役割

つまり、税理士が関与すべきところとしては、

例えば、売上の計上があっているのか、

その経費は入れても大丈夫なのかといった

申告書の内容の部分だと思うのです。

 

実際に、クラウド会計をやっている個人事業主への

私の関与のやり方は、そのようになっています。

 

申告書の作成前からのコーディネイトが重要で、

領収書の入力からの帳簿作成は付随的なことです。

 

簿記の知識があれば、作成することができますし、

銀行連携、レシート読み込みもあります。

 

しかし、申告書はそういったシステマチックなものではなく、

そもそも、どういった内容なのかということを

説明できるのかが大切なのです。

 

まあ、税理士に経費になるならない、すべてお任せ

ということでば、税務調査でおかしなことにならないよう

うまく経費処理することも可能です。

 

不安な部分、よくわからない部分をよくわからないまま

税理士報酬をケチり、時間を浪費して、

申告書を作成することをやっている人が

多いなあと思うのです。

 

頼んでみないとわからない税理士

さて、ではどのような税理士に依頼するのが

良いのか?ということになります。

 

結論を申し上げると、自分に合う税理士に至るまで、

依頼をし続けることになります。

 

私は税理士ですが、いろいろな考えの税理士がいます。

 

税務署よりのことしかしない税理士、

冒険してくれる税理士、など様々です。

 

税務調査で絶対に否認されないようにしたい

ということであれば、簡単で、所得税を知っている

税理士であれば、誰でも大丈夫です。

 

このように、どのような税理士なのかは、

契約してみないとわからない傾向があります。

 

私のように、自分の考えをブログで表明している

といったことはしない傾向が、多くの税理士にはあります。

 

ですから、依頼する前に、税理士のホームぺージなどで、

どういった感じの事務所なのかを確認することも必要です。

 

税理士に依頼すことに慣れていない人が

やりがちなことなのですが、

 

相場を知らない、やってほしいことが不明確、

近所にしない、規模が小さいと安い、

といったことがあります。

 

一体何を税理士に希望するのかということと、

その相場は把握しておくと、話がスムーズです。

 

後は、ご自身の予算にあったところと、

契約をすれば良いかと思います。

 

加えて、一般論で申し上げると、

相場を大きく下回るような依頼をしたり、

よくわからない理由で値切るとなると、

希望通りの仕事をしてくれない場合もあります。

 

基本的には、相場が最低ラインということは、

知っておいた方が良いかと思います。

 

事業で一番大切な時間を買う

さて、上記のように申し上げてきた理由を申し上げます。

事業で一番大切なのは、時間です。

 

税理士に確定申告を依頼するということは、

その時間を買うということです。

 

一番難しくない考え方だと思います。

浮いた時間で事業をすれば良いのです。

 

事業を始めたばかりで、食うに困っている

という状況であれば自分でやることはしょうがないです。

 

しかし、ある程度の規模、例えば、年商1,000万円といった

規模になってきたのであれば、もう自分でやれる規模からは

卒業しても良いと思います。

 

要するに、効率性を高めた事業活動をする時期

ということになろうかと思います。

 

色々考え方はありますが、個人から法人にすることも

考えていかないといけない時期になる場合もあります。

 

時間を買うことで、事業活動の時間を増やして、

より売上を増やすこと選択をするときなのです。

 

これを知っているか、いないかでは、

かなりの差があると思って間違いありません。

 

なぜ、事業を始めたのかということを思い出して頂いて、

確定申告に悩むために事業をしているわけでは無い、

ということを思い出して頂けると幸いです。

 

 

 


編集後記

今日は、朝から顧問先へ訪問してきました。

雑談をしていると、会社の潜在的な悩みを

知る機会があります。

 

来月、その顧問先で研修をする予定のなので、

研修に盛り込む内容が広がって有意義な時間でした。

 

 

ではぼっち税理士の齋藤でした~
それではまた👍

 

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この記事は、その時の状況、心情で書いています。
また、法令に関しては、その後改正された場合には、
異なる取り扱いになる可能性があります。

 

 




ABOUT US
齋藤 幸生税理士・行政書士・経営革新等支援機関・ブロガー
都内税理士事務所にて7年間の勤務後独立。 2017年に税理士として独立後は建設業、フォワーディング業、IT業に特化した税務を行っています。また財務支援として資金繰り支援(会社の資金繰りと資金調達支援)を行っています。行政書士としては建設業許可、利用貨物運送事業の許可業務に特化しております。