弥生会計について考えてみた!




税理士登録時研修から支部研修の移動時に
撮影しました。
そういえば、梅雨ってどこ行った?

弥生会計について考えてみた

弥生会計は、インストール型ソフトとして
広く一般的に使われてきました。
恐らくこれからもそうなるでしょう。

昨日は支部主催の弥生会計の研修に参加
したので、弥生会計について考えてみました!

 

弥生会計のビジネスモデルは、TKCモデル
とほとんど一緒で、弥生PAP会員となる税理士
囲って弥生会計をライセンス販売して、
その税理士の関与先にも導入させるという
ビジネスモデルになります。

TKCよりも悪どくない点は、リースで提供して
料金をとる方法ではないところ、販売ソフト
の割には価格が安めであるところです。

 

また、近年ですと預金の自動読み取り、
レシートの取込からの自動仕訳といった
クラウド会計を意識した取り組みも
しています。

加えて、クラウド会計として弥生会計
オンラインといった小規模事業者向け
クラウドソフトもやっていたりします。

金額は、32,400円となっています。
freeeやMFクラウドと比べると1万円
くらい高いソフトなります。

ただ、会計事務所としては、弥生会計
オンラインを弥生会計で取込表示して
弥生会計でチェックできるので便利だと
は思います。

 

弥生会計のイケてるところダメなところ

弥生会計のイケてるところは、価格の
安さが一番の売りです。どれだけ安い
のかを比較してみましょう!

大蔵大臣 378,000円

PCA会計 432,000円

勘定奉行 399,600円

会計王  43,200円

弥生会計 34,500円(スタンダート)

財務応援 43,200円

順不同ではありますが、弥生会計が
一番安いことがわかります。

通常の中小零細企業であれば、弥生会計
スタンダードで問題ありませんので、
今回は、スタンダードの値段としました。

上記から考えると会計王、弥生会計、
財務応援の3択になると思います。

 

弥生会計のイケてないところは、
安心保守プランに加入してないと
弥生会計のバージョンアップができ
ないところです。

正確には、新しい弥生会計を購入すれば
新しいバージョンで使えますが、
そのバージョンアップが大したこと
ないわけです。

というのは、消費税の10%対応という
名目で、新しい弥生会計にすることを
推奨されます。

旧バージョンでは、消費税の処理の
デフォルトが10%になってしまうという
仕様になる会計期間に突入してしまう
からという説明です。

ですから、今現在のバージョンアップの
一番の動機は消費税の処理を円滑にする
ために安心保守プランに加入継続をしな
ければならないということになります。

こういったビジネスモデルがおや?
と思っていますし、イケてないなあ
とも思うのです。

将来的には、10%と複数税率が実現して
しまう可能性が高いので、このビジネス
モデルは続くのだろうなと思っています。

 

 

会員を囲うビジネスモデルは限界では?

これは、弥生会計だけに言えること
ではないのですが・・・

税理士の平均年齢は70歳に突入して
います。

TKC、弥生会計、freee、MFクラウドと
どれをとっても会員制サービスの方式を
取っている状況です。

税理士向け会員サービスとしてはすべてが
悪どいやり方だと思っています。

TKCは会員になってソフトをリースして、
何かにつけて料金をむしり取ります。

freeeは営業電話は多いですし、焦って
いるのかは不明ですが、申告freeeという
中途半端な申告ソフトを会計ライセンス
と同梱して、IT補助金で安くなるから
買って!という営業をされます。

MFクラウドは弥生会計とTKCの中間で、
ライセンスのまとめ買いをして、
お客様に税理士がソフトを提供する
様にしています。

また、セミナーと称した研修会への参加
メールも月に1回は届き、有料研修に
参加させようとします。(もちろん行きません)

弥生会計はPAP会員サービスにって
おり、年会費64,800円で慣れます。
以前ですとゴールド会員で15万円を
払えばなれました。

昨日、行った研修の資料でも同様な
ことが載っていたのでまだやってるんだ
という印象です。

以上の様に税理士を会員にして、
会員料金を取って囲い、税理士の顧客へ
導入してもらうというビジネスモデル
なのです。

しかしながら、近年は節約志向というか
単に安ければよいという風潮もあるので
どこか一つのソフトしか使えないという
ことでは、税理士のビジネスはやって
行けません。

また、上記でも申し上げた通り、平均
年齢70歳に突入した税理士業界は、人口
減少と相まって会員制サービスの維持は
難しくなるのでは?と思っています。

 

 

まとめ

弥生会計を使っている税理士は、
弥生会計のサービスを受ける意義は
あります。

値段も圧倒的に安いですが、
ソフト更新のビジネスモデルが
腑に落ちないと私は思っています。

 

今後、多種多様なお客様のニーズに
答える税理士が出てくる、平均年齢
70歳に突入した税理士業界では、
会員制のビジネスモデルは限界に
来ていると思います!!

 


編集後記

昨日は、税理士登録時研修からの
新宿支部の情報システム部の研修
に参加してきました!

私は一応情報システム部の委員と
なっていますので、行ったわけな
のですが、弥生会計は相変わらず
だなと思いました。

まあ、ソフトのバージョンアップ
以外であれば、そんなに悪くない
ソフトなのでいいかなとも思うの
ですが・・・

たぶん、上記の様に思っている
方は、私以外にもいるのではないか
と思っています。

 

最後まで読んでいただいてありがとう
ございました。

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ABOUT US
齋藤 幸生税理士・行政書士・経営革新等支援機関・ブロガー
都内税理士事務所にて7年間の勤務後独立。 2017年に税理士として独立後は建設業、フォワーディング業、IT業に特化した税務を行っています。また財務支援として資金繰り支援(会社の資金繰りと資金調達支援)を行っています。行政書士としては建設業許可、利用貨物運送事業の許可業務に特化しております。