会計が分かることは会社を知ること!自社の数字は知っていますか?【事業運営】




会計が分かることは会社を知ること!自社の数字は知っていますか?

今回は、会計が分からない社長向けの記事です。

 

税理士として関与していると分かりますが、

なぜか、税理士が来るまで自社の数字を見ない

といった社長さんが多いです。

 

税理士が定期で訪問する時には、

すでに月次を締めてから10日以上経過して、

すでに前月のことを覚えている方が

難しいのではないかと思います。

 

それに、試算表の説明をしても、

あまり関心を示さないことが多いですし、

 

どちらかというと、税金関係のことに

関心が向きがちです。

 

これが悪いことではなく、

せっかく月次決算をしているので、

自社の数字が分かっていた方が

経営に活かせるのにもったいないなあと

思っています。

 

今回は、自社の数字、会計思考の重要性、

どのように試算表を活用するのかを

解説してきます。

 

それでは、スタートです!!

 

自社の数字を知っていますか?

さて、いきなり問いたい質問があります。

 

自社の数字を知っていますか?

 

現在は2019年8月29日ですから、

8月の月商はほぼ出てきていませんか?

 

原価は?販管費は?粗利や営業利益は?

資金は毎月どれだけ必要でしょうか?

 

以上のことは、社長であれば、当然答えられないと

まずい問です。

 

この点、関与税理士がしっかりしていないから、

税理士に全部任せているから・・・

といったことではまずいです。

 

自社のことなのに人任せです!

と宣言しているわけです。

 

人によっては、感覚でやってうまく事業を

波に乗せている社長もいることはいますが、

そういった人はまれな人です。

 

普通に考えると、利益を出さないといけない

ということは分かりつつも、自社の数字が分からず、

自社の状況を知らずに経営している社長が多いです。

 

先ほどの問いに答えられないというのであれば、

税理士に任せすぎ、自社で経理処理をした方が

スピーディーに分かりるようになります。

 

記帳することができなければ、

excelなどを使ってある程度の数字の集計は

しておくことが肝心です。

 

数字が分からないということは、

社長は営業以外何もしていないのでしょうか?

 

自分の会社なのに、身長、体重、コレステロールなど

 

会社の数字を知らないということは、

健康診断をしないことと同じです。

 

 

会計が分かるとは?

さて、会計が分かるとは一体どのような

ことを指すのかというと・・・

 

損益とキャッシュフローの違いが

分かることだと考えています。

 

世の中の社長が一番苦手とする分野ですね。

 

損益は、損益計算書に並べられた数字です。

キャッシュフローは収支計算です。

 

日本語でも見て分かる通り、

損益と収支の違いがあります。

 

この点が分かれば会計が分かることになります。

 

損益とは、お金のやり取り+発生で計算する

収入と費用との差額計算となります。

 

ですから、お金でもらった、支払った、

その月に請求した、請求されたといった

取引で収入と費用と集計して計算する方法です。

 

従って、損益計算での差額としての利益又は

損失は、将来のお金の増減を意味します。

 

 

 

対して、収支計算は、お金のやり取りのみで

計算する方法です。

 

従って、収支計算で計算された差額である

プラス、マイナスという概念は、

 

プラスの場合には、増えたお金のことであり、

マイナスの場合には、減ったお金のことにです。

 

ここまでをまとめると、

損益計算は、現在の収支と、将来の収支の

合計で計算する方法となります。

 

なぜなら、お金のやり取りだけでなく、

その月又は年に生じた収入や費用も入れて

計算するからです。

 

逆に収支計算は、その月又は年の

お金のやり取りだけで計算する方法です。

 

従って、実際に増えた又は減ったお金の

計算だけを行います。

 

上記を表現する方法として、

会計処理があり、実務では経理処理と言います。

 

比較、原因、根拠を求める

さて、大体の損益と収支が分かったところで、

その数字の意味や活かし方を考えます。

 

会計が分からない、数字が分からない

社長向けで書いて来ていますので、

小難しい方法は書きません。

 

数字を見る方法だけに絞って解説していきます!

 

順番は次の通りです。

①比較検討する
②原因を探る
③根拠を求める

 

まずは、月次決算をしていたとして、

その月だけの数字を見ても結果が

載っているだけのただの表です。

 

基本的には、月次決算では試算表の

損益計算書を用いて考えていきます。

 

まずは、比較することです。

対象は前月、期首から月次決算までの月、

前年の同月です。

 

3つくらいを比較しておけば大体の傾向は

つかめると思います。

 

ここから、その月の原因を考えます。

例えば、前年よりも売上が良い場合には、

なぜ売上が良かったのか?

 

経費がかかったのであれば、なぜ経費が

かかったのかという原因を探るのです。

 

原因を探ったら、それで合っているかを

確認するために根拠を求めます。

 

例えば、売上が増えたのであれば、

①比較:売上が増えた
②原因:新規の注文があった
③根拠:新規開拓があった

 

つまり、もっと申し上げると、

売上が増えたという数字から、

新規開拓がうまく行ったことになります。

 

営業レベルで申し上げれば、

なぜ売れたのかという分析をして、

営業社員と共有して成功事例として

取り入れることも検討できます。

 

など、会計の数字が会社の営業まで

影響を与える結果になる場合もあります。

 

重要なのは、比較⇒原因⇒根拠の順番です。

 

 


編集後記

今日は午後から顧問先へ訪問してきます。

そのあとはpythonの研修です。

 

話は変わって、

今月申告だった顧問先の資料の資料を返却する

準備をしないといけませんね。

 

 

ではぼっち税理士の齋藤でした~
それではまた👍

 

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この記事は、その時の状況、心情で書いています。
また、法令に関しては、その後改正された場合には、
異なる取り扱いになる可能性があります。

 

 




ABOUT US
齋藤 幸生税理士・行政書士・経営革新等支援機関・ブロガー
都内税理士事務所にて7年間の勤務後独立。 2017年に税理士として独立後は建設業、フォワーディング業、IT業に特化した税務を行っています。また財務支援として資金繰り支援(会社の資金繰りと資金調達支援)を行っています。行政書士としては建設業許可、利用貨物運送事業の許可業務に特化しております。