ピポットテーブルによる売上先別分析を税理士が解説

エクセル ピポットテーブル




ピポットテーブルによる売上先別の考え方を税理士が解説

こんにちは!

 

税理士・行政書士・社会保険労務

の齋藤幸生です!

 

今回は・・・

ピポットテーブルを使った

自社分析を解説します。

 

それでは、スタートです!!

 

 

ピポットテーブルで分析をする前の会計ソフト設定準備

ピポットテーブルで分析する

ためにはフィールドといわれる

セルが必要になります。

 

例えば、このような表です。

日付 購入者 種類 金額
2023/12/11 A株式会社 税務相談 20,000円

こういったセルが複数ある

ことでピポットテーブルで分析

を行うことができます。

 

さて、売上先別に分析をするため

に効果的な会計ソフトでの事前設定

を行っておくと便利です。

 

まず、部門別の設定になります。

部門別のイメージは

税理士業で言うと、税務顧問、記帳代行、決算申告

といった感じで売上の内容別に

売上を分けて会計処理すること

になります。

 

売上先別に金額を把握したいので

売掛金に売上先ごとの補助科目を

設定しておきます。

 

もし売上の計上がお金が入金

されたときに処理を行っている

場合には

 

請求をした日又は月に売上を

計上する処理が正しいため

売掛金で処理する方法に改めて

おくことになります。

 

準備はこれだけです。

 

 

ピポットテーブルで売上先別分析をしてみる

ここからはオンプレミスの

弥生会計を前提にデータの

加工方法を解説してみます。

 

弥生会計で売掛金の元帳を

Excelでエクスポートします。

①弥生会計を開く

②集計>残高試算表(月次・期間)をクリック

③左上の全期間をクリック

④売掛金をクリック

⑤画面上部の中央付近のExcelをクリック

⑥新規Excelファイルを書き出す

 

エクスポートを行ったら

日付 補助科目 勘定科目 部門 借方金額 貸方金額
令和5年1月31日 A株式会社 売上高 税務顧問 20,000

こういった列と列に続く行を

残します。

 

貸方金額は値引き処理などが

ない場合には不要です。

 

ここまで来たら挿入タブから

ピポットテーブルをクリックし

テーブルまたは範囲からで

ピポットテーブルを作成します。

 

 

 

OKをクリックすると

ピポットテーブルのフィールド

が右側に現れるので

 

以下のように設定します。

①列には日付をドラックドロップ

②行には補助科目をドラックドロップし、補助科目の下に部門をドラックドロップ

③値には借方金額と貸方金額をドラックドロップ

 

このように設定することで

月ごとに売上先別かつ部門別

の売上を確認することができる

表が完成します。

 

因みに、②の補助科目と部門を

入れ替えると部門ごとの売上先別

の金額を確認することができます。

 

 

売上先別分析からわかることは?

売上先別分析からわかることを

解説します。

 

わかることは以下の通りです。

①売上先別の売上の金額がわかる

②部門の売上がわかる

③いつ請求しているのかがわかる

以上を経営の視点から

解説してみると

 

売上先別の売上の金額が

わかることで

 

どの売上先に依存した事業を

しているのかがわかります。

 

例えば、A社に売上が集中して

いる状況が分かったとしたら

 

A社から契約を切られると

事業が成り立たないことが

わかります。

 

経営としてはA社に次ぐような

売上先を探してきてA社との

契約が終了しても大丈夫な方針を

選択するのか

 

それとも売上先の数量を増やして

A社からの契約解除に備えておく

選択をするのかを考えます。

 

部門の売上の金額がわかると

事業で何が売れているのかを

確認できます。

 

もし多く売れているものが

あればそれは新しい売上先

であっても売れる可能性があります。

 

あなたの金額も参考にしながら

このくらいであれば売れるという

金額がわかってきます。

 

毎月の売上が売上先別に

表になるため

 

売上先がいつ依頼をしているのか

ということがわかってきます。

 

これの活かし方は売上が減っている

月では新規開拓などをして

 

仕事を安心して取ってこれる

可能性があります。

 

おそらく事業を継続的に

行っている場合には

 

ある程度のリピート客がいて

それに応える必要があります。

 

しかし、ビジネスですから

いつ契約が切られて仕事が

なくなるのかはわかりません。

 

これに対応するためには

リピート客に対応する必要が

ないときに追加の売上を

稼ぐ必要があります。

 

そのための営業や仕事を

とってくる時期を戦略的に

行う基礎データになります。

 

 


編集後記

独立2年目以降で事業計画を立てた

表がありました。

 

基本的には売上計画なのですが

ピポットテーブルで作成した表と

同じイメージの表だったので

 

こんなに簡単に作成できる

のであれば前からやっておけば

よかったなと感じたところです。

 

 

では税理士・行政書士・社会保険労務士

の齋藤幸生でした!!

 

それでは、また!

 

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この記事は、その時の状況、心情で書いています。
また、法令に関しては、その後改正された場合には、
異なる取り扱いになる可能性があります。

 

 




ABOUT US
齋藤 幸生税理士・行政書士・経営革新等支援機関・ブロガー
都内税理士事務所にて7年間の勤務後独立。 2017年に税理士として独立後は建設業、フォワーディング業、IT業に特化した税務を行っています。また財務支援として資金繰り支援(会社の資金繰りと資金調達支援)を行っています。行政書士としては建設業許可、利用貨物運送事業の許可業務に特化しております。