【お金の流れ】小さい会社や個人事業がやるべき、日繰表の実践と損益感覚




日々コツコツとやりたいのは山々ですが・・・

事業のお金の流れをつかむために必要なこと

事業のお金の流れをつかむことは

非常に重要です。

お金の流れをちょっとカッコよく言うと

キャッシュフローとなります。

 

なぜお金の流れが重要なのかというと

経理上のお金の売上や費用と、

実際のお金の流れが異なるからです。

 

例えば、売上については、

何かしらのものやサービスを相手に

納品した時に売上の請求書を

相手方に送付します。

 

経理上は、これで売上の計上を

行うことになります。

お金は当然入金されていません。

それでも、売上を計上しないといけません。

 

というのは、売上の計上の一般的なルールが

モノやサービスを引き渡したときだからです。

 

従って、自分から見ると未収金(売掛金)

という債権が存在することになります。

お金は、例えば翌月末入金だとすると、

 

売上が6月だったとしたら、7月末に

入金がされることとなります。

 

売上だけだと簡単な世界ですが、

問題は、7月末まで、事業の経費を

どうやって賄うのかということです。

 

もしお金が7月末まで入ってくる

お金以外になかったとしたら、

事業のお金がない、自分も生活できない。

 

従って、借金を計画するという

ことになろうかと思います。

 

こうした、お金が足りなくて、

事業に足りないお金を融通してもらう

ということを運転資金借入といいます。

 

このように、お金の流れをつかむ

ということは非常に重要なのです。

 

日繰表などを活用して見よう!

さて、実際には、なかなかお金の流れを

つかむことが難しいです。

 

従って、日繰表などを活用してお金の流れを

つかんでみることが想定できます。

日繰表とは、1日ごとにお金の流れ(入出金)を

記録する記録簿のようなものです。

 

日繰表は以下のようなものです。

 

サービスメニュー

 

これを現金(財布)と預金ごとに分けて

毎日表を埋めていきます。

入金と出金両方です。

 

小規模事業者であれば、1日の件数は

少ないので、すぐに埋められると思います。

 

これで、重要なのは、いつ現金や預金の

残高がなくなってしまうのかということです。

 

つまり、事業資金がいくら足らないのか

ということを可視化できるのです。

事業資金が足らなくなるということは、

 

残高がマイナスとなる日から、残高がプラスに

なる日までに必要なお金そのものです。

もっと言うと、上記の間のお金が足らなくなる

期間のお金だけを銀行等から融資してもらえば

良いこととなります。

 

私はよく会社の事業資金の借入について

相談を受けますが、では、いくら足らないのか?

という質問に期間と金額を社長は答えられません。

 

しかし、残高はなくなっていく一方なので

お金が必要という認識だけはあります。

ここも、事業者として押さえておくポイントで

重要なことだと思います。

 

小規模会社や個人事業関係なく月次決算

話をちょっと発展させて、月次決算です。

よく聞くのが、小規模事業者や個人事業だと

月次決算は必要ないというものです。

 

これは、半分正解で半分間違えです。

月次決算をしなくても管理できるので、

月次決算をやるまでもない。

これが半分正解の回答です。

 

半分間違っているのは、先ほどの

事業資金との関連性があるので、

月次決算はした方が良いという考えです。

 

月次決算を行うと、売上と費用は、

お金の出入りにかかわらず、その月で

全て締めて損益を把握できます。

 

従って、月次決算を行うと、

いくらが今度入ってきて、今度までに

いくらが必要で、今のお金の残高がこれで、

毎月かかっている金額は○○円で・・・

 

といった具合に、お金の計画を立てることが

できるようになります。

またこれは、本決算を終えた後の税金の支払い

をどうするのかという考えにも及びます。

 

ですから、結論としては、日繰表と月次決算は

切っても切れない関係ですし、業務なのです。

 

日繰表の作成と月次決算が面倒という方に

両方とも、毎日やることが良いです。

日繰表はその日のお金の状況をまとめたもの。

月次決算は、その月の取引を積み上げたもの

となっています。

 

ちょっと作り方は違いますが、

基本的に、毎日やることでずいぶん、

面倒だなという感覚は薄れます。

 

習慣にまでする必要はないかも

しれませんが、日々の取引をまとめることで

1日のリセット効果があるのは事実です。

 

実際に、自分で毎日経理と資金繰りを

やっていますが、次の日にやると

なんか違うなという感覚になります。

 

 


編集後記

本日は、夕方から任意団体の役員会です。

来月の定期総会の打合せとなります。

それまでは、たまっている仕事を

何とかする予定です。

 

 

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この記事は、その時の状況、心情で書いています。
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齋藤 幸生税理士・行政書士・経営革新等支援機関・ブロガー
都内税理士事務所にて7年間の勤務後独立。 2017年に税理士として独立後は建設業、フォワーディング業、IT業に特化した税務を行っています。また財務支援として資金繰り支援(会社の資金繰りと資金調達支援)を行っています。行政書士としては建設業許可、利用貨物運送事業の許可業務に特化しております。