明日の税理士会を担う人材の育成制度 A-Zセミナーを考えてみる




A-Zセミナー後にもらえる修了証です。
昨日もらってきました。

A-Zセミナーって何?

A-Zセミナーができたいきさつは

次のようなことがったからです。

旧民主党政権時代に、東京税理士会から

ある人材が政権に係わり、

その人材の任官が完了したときに

 

そういった政権に入れるような人材育成を

したいということから始まった制度です。

その基礎となった人、この制度を作った人

それぞれから直接聞いたので間違いないです。

 

要するに、近年税理士会では、

税理士の高齢化に伴い、若い人材が

税理士会の会務運営に協力的でない

人が増えたようで、その会務運営に

協力してくれそうな人材を育てたい

という下心があります。

 

このA-Zセミナーは少しづつ変わっていて

最初は、無料で支部に係わっている人から

募って運営されていました。

その様子を一日10万円の予算を使って

収録して、後日支部経由で研修資料に

使ってもらうということです。

 

私は昨年の7thに参加しましたが、

確かに録画を行っていました。

 

さて、研修の料金ですが、

現在は有料になり、昨年は8,000円でした。

参加する人も公募となり、透明性が

ある活動に少しずつシフトしています。

 

ただ、内容の録音・録画は一切ダメという

閉鎖的な運営方針もあります。

私の推察ですが、録音録画を許可すると

著作権の問題を皮切りとして、

ネットにアップされるなどの問題を

東京税理士会が懸念していると

思われます。

 

 

どういったことをやるの?

さて、どういったことをやるのか?

というと年度ごとにやっている

カルキュラムは違う様です。

 

私が昨年参加したプログラムは、

以下についてやりました。

・税理士会務論(税理士・平井貴昭氏)
・租税訴訟(弁護士・井上康一氏)
・憲法(早稲田大学法学学術院教授・渡辺徹也氏)
・租税法(青山学院大学学長・三木義一氏)
・民法(横浜国立大学国際社会科学研究院教授・常岡史子氏)
・財政学(日本社会事業大学学長・神野直彦氏)
・法制実務(衆議院法制次長・橘幸信氏)
・行政法(学習院大学法学部教授・櫻井敬子氏)

 

以上、8回で8人の講義が行われる

セミナーとなっていました。

講義の面白さなどは受講する人に

よりますので何とも言えません。

 

しかし、それぞれで第一線の方による

講義となっていて、それが一講座1,000円とは

ちょっと考えられないです。

まあ、講義をする方の報酬も知っていますが

それをここで申し上げるのは野暮なので。

 

話は変わって、A-Zセミナーに参加した方が

いいのか?ということですが・・・

結論としては、参加した方が良いです。

私も、参加することでいわゆる法曹家という

側面で開眼できたと思います。

 

参加するデメリットがほとんどない

ということです。

講義は8月下旬からだったかと思いますが、

そこから始まって、毎週土曜日に

行われることになります。

 

時間は13:00からで18:00までになります。

セミナーの内容は、2セットになります。

1セット目は座学で、資料による講義

2セット目はグループワークです。

 

1から4回目、5から8回目でグループ編成が

変わることになります。

これは、過去にグループ編成の見直しは

ないのか?という質疑がったようで、

これを受けて現在のスタイルになった

ということの様です。

 

グループワークでは、座学を基に、

事例形式のお題が与えられて、

それをグループで討議、結論を

まとめて行くことになります。

 

時間は、50分だったと思います。

その間に話し合ってまとめて、

グループの方針を出すわけです。

 

つまり、コミュニケーション能力

物事をまとめる能力、リーダーシップ、

といったことを鍛えることを

目標にしているようです。

これは、税理士会の下心の部分に

繋がっていきます。

 

ただ、参加した私の印象ですが、

非常に意味のある時間ですし、

年齢、経歴がすべて違う税理士と

膝を突き合わせて話うことは

非常に有意義だなと思います。

 

また、よくある仲間うちで話すという

事ではないので、どうにかしてまとめよう

という共通した認識をもって

グループワークに取り組むことが

できたと思っています。

 

 

税理士会を担う人材ってどういうこと?

最後に、税理士会を担う人材育成が

A-Zセミナーの最終目的です。

要するに、税理士会務について

参加してほしいということです。

 

上記のグループワークは、

この税理士会務に必要な能力を高めたい

ということなのだと思います。

私は現在支部の委員になっていますが、

そこでは、年齢、経歴が違う人たちと

話し合うことになります。

 

ですから、A-Zセミナーで行ったグループワーク

そのものなのです。

これは支部単位の話ですが、東京税理士会でも

同様のことが起こっていると思います。

 

ですから、A-Zセミナーを通じて、

早くから税理士会の活動を知ってもらい

広く会員に参加してもらいたい

ということの様です。

 

ただ、税理士の高齢化という流れは、

税理士職員OBが退官して税理士登録を

するからだという主張があります。

どこまでが本当かは不明ですが。

 

いずれにしても、A-Zセミナーを通じて

東京税理士会の会務運営に係わる人を

増やしたいという思惑で行われている

セミナーではありますが、参加する意味、

コスパの良さ、良い経験ができる

ということにつきます。

 

 

まとめ

A-Zセミナーでよかったと思えることは、

税法だけではなく、様々な法律や制度が

あって成り立っていることが分かった

ということです。

 

今、司法書士の試験に取り組んでいますが、

この試験をやろうと思ったきっかけに

なったセミナーです。

 

A-Zセミナー後もっと行政法をやりたいな

ということで、色々探していたところ

面倒だし、司法書士試験を受けよう!

となりました。

 

また、私の周りには、効率化やITを

推進する税理士と昔ながらの税理士の

大きく分けて2つのグループがあります。

私は両方を俯瞰してみていくにつれ

 

税理士として本当に効率化やITを

推進することが良いのか?

昔ながらの税理士では本当にだめなのか?

ということも考えてきました。

 

結論としては、バランスが必要で、

加えて法律家としての側面を強化

することが自分が本当にやりたいこと

なのではないか?と思っています。

 

ぜひ、A-Zセミナーに参加して、

多角的な視点を持てるように

なってほしいと思います。

 

 


編集後記

今日は完全オフとしたいのですが、

ちょっと決算準備が遅れがちなので

ちょっとだけやろうかなと。

後は、ギターの練習もいい加減に

始めないといけません。

 

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ABOUT US
齋藤 幸生税理士・行政書士・経営革新等支援機関・ブロガー
都内税理士事務所にて7年間の勤務後独立。 2017年に税理士として独立後は建設業、フォワーディング業、IT業に特化した税務を行っています。また財務支援として資金繰り支援(会社の資金繰りと資金調達支援)を行っています。行政書士としては建設業許可、利用貨物運送事業の許可業務に特化しております。