【フォワーディング業】経理のポイントを解説
こんにちは!
税理士・行政書士・社会保険労務
の齋藤幸生です!
今回は・・・
フォワーディング業の経理のポイント
を解説した記事です。
それでは、スタートです!!
売掛金と買掛金の消込がポイント
フォワーディング業では乙仲が
間に入って取引が行われることが
多い事業です。
この場合に経理で起こることは
次のようなことです。
①当社が行った請求先と入金先が異なる
②当社が請求された取引先と支払先が異なる
結論として
請求先と入金先が異なっても
請求した金額を消し込むこと
請求された取引先と支払先が
異なっても請求された金額を
消し込むこと
以上が経理上で強制されます。
フォワーディング業での請求と
入金、請求と支払はおおむね2つに
わかれています。
①請求した都度入金してもらう又は請求された都度支払を行う
②月ごとに行われた取引を締めて請求を行い後から入金される又は月ごとに行われた取引を締めて請求が行われて後から支払いを行う
フォワーディング業の特徴として
都度で入金、支払というのが多い
業態だと思います。
月ごとに締めて行われるような
ものは乙仲もやっている仲介会社
が多いように思います。
消込経理のポイント
消込経理を行うときにも
ポイントがあります。
乙仲を通した取引では
請求した取引先と入金先は
違う会社になります。
まずは、請求した取引先の金額
であることを確認することです。
商慣行で振込手数料は取引先が
負担して振込されます。
請求金額と入金金額は一致する
ことになります。
振込手数料を考慮することは
ないわけではないのですが
気にしなくても問題ないくらい
振込手数料が差し引かれることは
少ないかと思います。
入金と支払が同時に起こる可能性が
高いため債権債務の相殺が行われ
残った金額が振り込まれる又は
支払うこともありえます。
相殺される金額にも
注意を払うことになります。
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5 6万円から始める確定申告
フォワーディング業の特徴として
外貨取引も多いと思います。
基本的に外貨口座と円口座の両方で
資金取引を行うことが多いです。
帳簿では円で記帳を行うため
入金された金額や支払った金額は
請求書を円にした帳簿金額とは
合わない可能性が高いです。
こういった場合には請求書の金額
と通帳の金額を確認して消込をして
為替差損益も処理することになります。
外貨取引では為替手数料などが発生
するため確認をしておくとよいです。
通常は、為替手数料は外貨取引を
行った銀行の円口座から自動引き落とし
されることになります。
為替手数料は海外の取引先から
入金されるときに差し引かれる
可能性があります。
これは当社と取引先の間での
決まりごとになりますので
一概に為替手数料が差し引かれる
というものではありません。
取引先ごとに異なるのが通常なので
送金明細を確認して処理を行います。
入金先・支払先が請求書とは異なる場合の管理方法
フォワーディング業での経理の肝は
消込になりますが
一言で申し上げると売掛金と
買掛金の発生と消込の管理です。
経理上では売掛金と買掛金に
それぞれ補助科目という取引先ごと
に残高が表示されるようにする
ものを設定します。
フォワーディング業では請求と
入金、支払が異なることがあるため
補助科目の設定は悩ましい
ところがあります。
一般的には、請求書の取引先を
補助科目にします。
税務調査では取引先とは異なる
ところから入金や支払いを行う
ことについて確認はされます。
しかし、取引の内容を説明することで
納得してもらうことになります。
私の経験では売上を隠しているのでは?
とか架空の経費を計上しているのでは?
といった主張は調査官からされらことは
ありません。
恐らく、調査官はいろいろな会社に
調査に行っているので
請求書と入金先が違うとか
支払先が違うとかはよくある
ことなのだろうと想像します。
このように売掛金と買掛金を
管理することで経理上での
計上漏れを防ぐことができます。
編集後記
今日はフォワーディング業の決算の
前段階での処理を会社に伺って
やってきました。
2月申告で少し焦っていましたが
何とか締めることができて
よかったです。
来週中には2月申告の会社は
おおよそ終わることができる
と思います。
では税理士・行政書士・社会保険労務士
の齋藤幸生でした!!
それでは、また!
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この記事は、その時の状況、心情で書いています。
また、法令に関しては、その後改正された場合には、
異なる取り扱いになる可能性があります。
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