【工事台帳の使い方】予算と実績を比べることを目標とする

工事台帳で比較




工事台帳は予算と実績を比べることを目標とする

こんにちは!

 

税理士・行政書士の齋藤幸生です!

 

今回は・・・

工事台帳の使い方についての

提案記事です。

 

それでは、スタートです!!

 

工事台帳は予算と実績を比較する

工事台帳を作成することは

次の目的が存在します。

 

①一現場ごとの工事利益の算出

②一現場ごとの予算と実績との比較

③工事事業計画の策定

 

工事利益は売上と経費を入力

すれば計算可能です。

 

次の段階として予算と実績を

比較することを目標にします。

 

概ね次の3つの数字を事前に

把握することは難しいことでは

ないと思います。

 

①材料費

②外注費

③人件費

 

上記の経費は現場の面積

何人工かかるのかは図面から

わかると思います。

 

比較するのは材料費、外注費

人件費の予算と実績を比較します。

 

まずは上記3つだけで結構です。

 

要するに現場の直工費だけ

管理することに特化した工事台帳を

作成するわけです。

 

 

工事台帳で予算を設定する

通常、予算を計画する場合には

悲観シナリオ、通常シナリオ

楽観シナリオの3つ考えます。

 

この中で建設業で選択するのは

悲観シナリオです。

 

悲観シナリオとは最も厳しい現場

であることを前提にしたシナリオです。

 

・材料は転用できない

・外注は人工がかかる

・人件費は増加してしまう

というシナリオです。

 

実際にはこういった現場は

あまり出てきません。

 

しかし現在の経済状況を考えると

物価の上昇がありますし

 

単なる人手不足による賃金の上昇

ということもあります。

 

決して起こりえないシナリオ

ではないと思います。

 

 

 

悲観シナリオを計画したら

これを回避する方法を考えます。

 

例えば、材料を如何に転用するのか

最初から外注先に値引きを依頼する

外注費が安い取引先を見つけるとか

 

そもそも受注金額の値上げ交渉を

最初の段階で行っておくとか

色々とやれることがあります。

 

厳しい現場だと外注費がかかる

ということが多いです。

 

先に応援で入れることができる

取引先を見つけて違う現場で

 

技術テストをして使えるか否かを

確認しておくとスムーズです。

 

材料の転用は先に準備が必要です。

これは職人であれば準備するはずです。

 

しかし、外注費への準備が

うまくいっていない社長さんは

多いと思います。

 

毎月の実績を入れて予算と比較する

悲観シナリオと比較するために

毎月の実績を工事台帳へ入力し

予算と比較していきます。

 

どれだけ悲観シナリオから

離れることができたのかを

毎月確認します。

 

そして利益を最大化できるように

悲観シナリオから遠ざかる管理を

行うと自然と利益はついてきます。

 

理想を申し上げると材料費

外注費、人件費の割合が

70%~75%にできると利益は

確定すると思います。

 

現場では直工費以外に道具代

車代などがかかります。

 

細かい経費になりますが

積みあがるとかなりの金額に

なります。

 

こちらは実績のみ工事台帳へ

反映で大丈夫です。

 

何現場かやっていると過去の

実績から概算額はわかってきて

予算の計画に落とし込むことが

できると思います。

 

これでさらに予算の精度を上げて

実績と比較し工事利益の拡大を

行っていくのです。

 

 


編集後記

工事台帳をきちんと使うと

きちんと利益が出てきます。

 

なぜなら数字の管理ができるので

事前の準備が可能だからです。

 

それだけ工事予算は重要になる

ということですね。

 

 

 

では税理士・行政書士の齋藤幸生でした!!

それでは、また!

 

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この記事は、その時の状況、心情で書いています。
また、法令に関しては、その後改正された場合には、
異なる取り扱いになる可能性があります。

 

 




ABOUT US
齋藤 幸生税理士・行政書士・経営革新等支援機関・ブロガー
都内税理士事務所にて7年間の勤務後独立。 2017年に税理士として独立後は建設業、フォワーディング業、IT業に特化した税務を行っています。また財務支援として資金繰り支援(会社の資金繰りと資金調達支援)を行っています。行政書士としては建設業許可、利用貨物運送事業の許可業務に特化しております。