事業で利益が出る考え方と利益へのアプローチの方法
こんにちは!
税理士・行政書士の齋藤幸生です!
今回は・・・
事業で利益が出る考え方と
アプローチを解説します。
それでは、スタートです!!
事業で利益が出る考え方とは?
事業で利益が出る考え方とは
2つの視点から考えます。
①損益計算から利益を出す
②収支計算から利益を出す
損益計算はざっくりと申し上げると
売上ー経費になります。
売上>経費であれば絶対に利益になる
という計算方法が損益計算です。
収支計算はざっくりと申し上げると
収入ー支出になります。
収入>支出であれば絶対に利益になる
という計算方法が収支計算です。
損益計算と収支計算の違いは
資金取引を含むか含まないかです。
例えば、金融機関から融資を受けた場合
損益計算では売上にはなりません。
何かしらの対価を請求して
いるのではないからです。
しかし収支計算ではお金が増える
収入になりますので、収入として
計算することになります。
事業における利益は損益計算と
収支計算の2つを考えることになります。
利益へのアプローチ方法とは?
利益へのアプローチ方法を考えます。
基本的には損益計算からアプローチ
することになります。
なぜなら、損益計算の構造上
事業で儲けたかどうかを計算するのが
損益計算だからです。
損益計算を表す計算書類として
損益計算書があります。
構造は次の通りです。
売上高 |
売上原価 |
売上総利益 |
販売費及び一般管理費(販管費) |
営業利益 |
営業外収益 |
営業外費用 |
経常利益 |
特別利益 |
特別損失 |
税引前当期純損益金額(税引前当期純利益) |
法人税等 |
税引後当期純損益金額(当期純利益) |
一般的な中小企業であれば
営業利益までが勝負になります。
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なぜなら本業で儲けたことを
表す利益が営業利益からです。
ここで絶対に利益が出る考え方を
確認してみます。
営業利益よりも上では経費項目が
売上原価と販管費になっています。
つまり損益計算書の構造上
売上高>売上原価+販管費
という状態であれば絶対に
営業利益が確定します。
逆説的に考えると経費の積み上げが
売上高になっていれば良いのです。
例えば、売上原価が100円
販管費が200円だとしたら
売上高は301円以上でないと
利益が出ないことになります。
さらに利益が出たとしたら
法人税などの税金の納付があります。
法人税などの税金を支払った後の
利益は最終的に自社の余剰金として
残ることになります。
資金繰りが厳しくなる黒字経営とは?
収支計算で利益が出る意味は
お金が余るという意味です。
よくある中小企業の実態として
黒字が出ているのに資金繰りが
厳しいということがあります。
ここで収支計算の構造を確認します。
収支計算は次の3つに区分されます。
営業活のキャッシュフロー |
投資活動のキャッシュフロー |
財務活動のキャッシュフロー |
上記の3つ区分の中で収入と
支出を計算して最終的に
前年のお金±上記3区分の収支差額
=今年のお金
つまり前年のお金の総額と今年の
お金の総額で増えていてれば
利益が出ていることになりますし
減っていれば損失になっていると
考えることができます。
損益計算で黒字であれば
営業活動のキャッシュフローは
プラスになります。
投資活動と言って設備投資や
財務活動である融資の返済に
使ったお金が黒字のお金を超えると
お金は減ることになるので損失に
なります。
多くの中小企業が資金繰りに悩む
こととしては融資の年間返済額が
損益計算の黒字以上になっている
ことが常態化していることがあります。
こうなると損益計算上では黒字である
ものの、収支計算上ではお金を使って
いることになるので資金繰りは厳しい
ということになります。
編集後記
個人・法人に関わらず損益計算と
収支計算の仕組みを知っていくと
事業計画を組み立てやすいです。
次に組み立てた事業計画を実現する
方法を考えることになります。
例えば、事業を始めたばかりであれば
単価×客数で達成可能か否かを考えます。
絶対に利益が出る構造にするために
経費の積み上げで金額を見積もって
おくと達成するべき売上の金額が
わかることになります。
では税理士・行政書士の齋藤幸生でした!!
それでは、また!
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この記事は、その時の状況、心情で書いています。
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