【税理士事務所へ就職者】税理士事務所の年間のスケジュールとお仕事を税理士が解説!




税理士事務所の年間のスケジュールとお仕事を税理士が解説!

こんにちは!

 

税理士・行政書士の齋藤幸生です!

 

今回は・・・

税理士事務所の年間のスケジュールと

お仕事を税理士が解説する記事です。

 

・税理士事務所の年間スケジュール

・税理士事務所のお仕事

・税理士事務所で働くための資格や経験とは?

についてわかる記事です。

 

それでは、スタートです!

 

 

税理士事務所の年間スケジュール

税理士事務所の年間スケジュールは

次のようになっています。

 

1月

1月は年末調整を完了させるのが

絶対条件です。

 

源泉所得税の納期の特例の納付書作成や

給与支払報告書の作成と提出もあります。

 

償却資産税申告書の作成と提出もありますね。

 

2月~3月

2月は12月決算の申告期限があり

3月は確定申告期限があります。

 

両方とも期限がありますし

2月は日数が通常よりも2~3日減ります。

 

さらに確定申告がスポットであるので

繁忙期にならざるを得ない期間です。

 

4月~5月

4月は1月から3月までの残務処理があり

忙しさは一定程度緩和されます。

 

しかし、5月は3月決算の申告期限なので

3月決算の準備をしておかないと

5月は時間に追われることになりますね。

 

5月が時間に追われる期間になる理由は

ゴールデンウィークがあるからです。

 

ゴールデンウィークで稼働日数が減り

3月決算への対応が必要なので忙しくなる

ということがあります。

 

6~9月

税理士事務所にとっての閑散期になります。

6月は5月で申告した法人の残務処理がありますが

概ね2~3月までの繁忙期に比べると暇です。

 

法人によっては4月決算~7月決算までの

申告がありますので、その準備もありますね。

 

あとは消費税や法人税の中間申告(予定納税)も

対応することがあります。

 

10~12月

10月からは年末調整の資料が国税庁から

例年発表されます。

 

年末調整の案内と関与先に行って

年末調整の準備になります。

 

11月~12月中旬までには年末調整資料を

関与先から預かって年末調整も行います。

 

同時に、決算や中間申告や申告があれば

その対応も行っていきます。

 

 

税理士事務所のお仕事

税理士事務所のお仕事は基本的には

法人をメインとして個人に対応する

お仕事が多いです。

 

法人対応のお仕事としては

①訪問

②経理資料の預かり

③記帳代行やデータ確認

④社長さんへの経営のご報告

⑤決算と申告

という流れが一般的だと思います。

 

個人対応のお仕事としては

①訪問

②経理資料の預かり

③記帳代行

④事業主さんへの報告

⑤申告書作成と提出

を2月~3月の期間にやる場合があります。

 

 

 

スポット業務としては

①年末調整

②給与支払報告書の提出

③償却資産税申告書の作成提出

があると思います。

 

近年コンサルティングを強化している

税理士事務所では

 

金融機関融資、経営革新等支援機関の業務

補助金申請などを行うことがあります。

 

こちらも多くはスポットで対応することが

多いかと思います。

 

税理士事務所で働くための資格や経験とは?

税理士事務所で働くための資格や経験を

説明していきたいと思います。

 

資格について

資格は税理士試験の科目合格者でなければ

最低でも簿記3級は持っておきたいです。

 

実務で対応できるかどうかは別にして

簿記の基本事項は分かっていて法人の経理を

行うことができる状態ではあるからです。

 

注意点としては近年の簿記検定の出題範囲が

改定された事実を税理士さんが知らないと思います。

 

未だに簿記2級要件で募集をしている

税理士事務所があるかもしれません。

 

そういった場合には簿記2級を取得しないと

応募ができないこともあります。

 

税理士科目は最低1科目を持っていれば

どこかに拾ってもらえると思います。

 

私が最初に勤務した税理士事務所に応募したときは

職歴なし(フリーターだったため)で

財務諸表論合格、簿記論と消費税法の合否待ち

年齢26歳で大丈夫でした。

 

簿記検定や税理士試験の科目合格以外が

評価されないわけではないと思います。

 

しかしスケジュールやお仕事を確認すると

基本的には会計と税務に関することです。

 

評価される資格を保有しておくことが

良いのではないかと思います。

 

経験について

税理士事務所によって求められる経験が異なります。

私が知っていることは次の通りです。

 

①経験者を欲している税理士事務所

②未経験者を欲している税理士事務所

この2つのどちらかに大別されます。

 

税理士事務所だとその事務所特有の

やり方や物事の呼び方まであります。

 

なんでも良いのですが経験者だと

事務所で使いにくいといったお考えの税理士さんも

現実にはいるわけです。

 

ですから未経験者を採用してお仕事をやってもらう

というお考えの税理士さんもいますね。

 

税理士事務所以外の経験については

基本的に評価されると思います。

 

社会人経験としてという意味ですね。

 

一般事業会社から税理士事務所への転職で

転用できる経験や知見としては多くないです。

 

コミュニケーション能力が最も必要なので

そういった能力があれば良いかと思います。

 

 


編集後記

税理事務所への就職を希望する人は

経済不況のときに増える傾向があります。

 

確かに、経済不況には税理士業界は強いですね。

顧問料が経済不況で値下げされることはまれなので。

 

ただ税理士事務所の年収は高いとは言えません。

年収ではどんなに高くても500万円が上限になる

と思います。

 

理由は一人当たりの売上が1,000万円くらいで

上限を迎えるからです。

 

一人で抱えられる件数の上限が年間で売上1,000万円

くらいと言い換えても良いと思います。

 

大きな税理士法人であれば年収1,000万円といった

ことを目標にしていることもあります。

 

しかし、内部の労務管理、周りとの人間関係、

給与の評価体制といったことが万全なのかが

問題になる可能性がありますね。

 

税理士事務所は一時期よりもブラックではないですが

業界の特徴としてはブラックです。

 

理不尽なことや一貫していないこと

色々起こります。

 

 

では税理士・行政書士の齋藤幸生でした!!

それでは、また!

 

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この記事は、その時の状況、心情で書いています。
また、法令に関しては、その後改正された場合には、
異なる取り扱いになる可能性があります。

 

 




ABOUT US
齋藤 幸生税理士・行政書士・経営革新等支援機関・ブロガー
都内税理士事務所にて7年間の勤務後独立。 2017年に税理士として独立後は建設業、フォワーディング業、IT業に特化した税務を行っています。また財務支援として資金繰り支援(会社の資金繰りと資金調達支援)を行っています。行政書士としては建設業許可、利用貨物運送事業の許可業務に特化しております。