弥生会計へ入力をしないためのCSVデータ作成を解説!
こんにちは!
税理士・行政書士の齋藤幸生です!
今回は・・・
弥生会計へ入力をしないためのCSVデータを
作成する方法を解説する記事です。
昨今、API連携が進んで銀行口座の明細取得で
仕訳を行うことができるようになっています。
ただ不具合などでAPI連携ができないときがあり
処理が先に進まないことがあります。
そんな時にはCSVデータを作成してデータを
取込んで仕訳を完成させた方が速いです。
今回の記事では弥生会計に限定して
CSV作成のノウハウを解説する記事です。
それでは、スタートです!!
弥生会計へ入力をしないってどういうこと?
弥生会計へ入力をしない方法は
①CSVでデータを作成してデータをインポート
②API連携でスマート取込で仕訳をインポート
上記2つがあります。
インポートの方法としても2つありまして
①仕訳日記帳からインポートする方法
②スマート取引取込にデータをインポートする方法
があります。
今回の記事では仕訳日記帳からデータを
インポートする方法を解説します。
記事の最後にはデータをインポートする場面を
判断することも解説します。
弥生会計へデータインポートをする方法
インポートデータを作成する前に
弥生会計ではCSVデータを作成する前に
インポート用のデータを作成します。
インポートするためには弥生会計が
仕訳を認識する構造にしたCSVデータが
必要となります。
どうやってデータを作成するのかは
弥生会計のホームページで公開されています。
こちらでCSVデータの作成条件が公開されています。
以下ではこちらを基にどうやってインポートデータを
作成して取込むのかを解説していきます。
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インポートデータの作成手順
①1行目に番号をつける
1 | 2 | ・・・ | 25 |
この様に番号を付けていきます。
25番まで付けるので通常だと1行Y列まで数字が行きます。
なぜ25番まで付番する必要があるのかというと
25番目にはnoという調整の項目を入れるのですが
こちらを入れないと弥生会計へインポートできないからです。
②数字を入れたら項目名を入れる
仕訳データの項目と記述形式での項目名を
付番したところの直下へ入力します。
1 | 2 | ・・・ | 25 |
認識フラグ | 伝票No. | ・・・ | 調整 |
このような感じにします。
③必須となっているところに入力する
仕訳データの項目と記述形式での条件列に
必須と書いてある箇所があります。
必須の場所には入力しておかないと
インポートデータとして機能しないです。
入力については、備考と書かれているところを
参照して入力を行います。
以上でCSVデータの完成となります。
完成したCSVデータとは?
完成のCSVは以下のようになります。
①振替伝票を使わない通常の仕訳の場合
![](https://i0.wp.com/liens-tax.jp/wp-content/uploads/2020/04/shiwake-nikkicho.jpg?resize=300%2C95&ssl=1)
必須項目だけを入力して作成したデータです。
必須項目で日にちなど私の任意の言葉となっていますが
インポートするときには必要ないところなので
分かる言葉で書いておけば大丈夫です。
ただ入力をするときにどこに何を入力するのか
分からないと確認しながら入力することになるので
入力の効率化をするために記載しています。
私は普通預金の入力データを上記の様な形で
入力を行っています。
②振替伝票の場合のCSVデータ
![](https://i0.wp.com/liens-tax.jp/wp-content/uploads/2020/04/furikaedenpyo.jpg?resize=300%2C71&ssl=1)
こちらは振替伝票で取込む場合の形式です。
仕訳データの項目と記述形式に沿って
フルパターンで作成してみました。
因みにデータを作成するときの注意点として
認識フラグは最初は2110、間は2100、最後は2101
としないと1つの振替伝票になりません。
例えば税理士報酬の仕訳をするときに
支払報酬料 | 33,000 | 普通預金 | 29,937 |
預り金 | 3,063 |
という振替伝票にならないということです。
認識フラグだけは上記のように工夫をする
必要があるということですね。
インポートデータの取込
インポートデータの取込手順です。
①CSVデータで保存する
こちらはエクセルでの保存方法です。
インポートに必要なのは入力したものだけです。
![](https://i0.wp.com/liens-tax.jp/wp-content/uploads/2020/04/inport-keisiki.jpg?resize=300%2C95&ssl=1)
赤で囲んだところ以下の部分です。
つまり上記だと2000と書いた列以降です。
それで入力した部分をコピーして
新しいexcelに張り付けします。
そしてF12で保存を呼び出して
![](https://i0.wp.com/liens-tax.jp/wp-content/uploads/2020/04/file-keishiki.jpg?resize=300%2C22&ssl=1)
上記の様なファイルの種類:CSV(コンマ区切り)
にて保存を行います。
因みにファイルの種類をクリックして
入力を半角英数字にしてCを2回押すと
上記のファイル形式になりますね。
②弥生会計へのインポート
弥生会計を起動させて
仕訳日記帳>ファイル>インポート>参照>すべてのファイル
とすると保存したCSVが出てきますのでクリックして
OKをクリックするとインポートが起こります。
注意点は参照をクリックした後のでは
![](https://i0.wp.com/liens-tax.jp/wp-content/uploads/2020/04/text-file.jpg?resize=300%2C21&ssl=1)
上記のようにテキストファイルになっているので
テキストファイルをクリックして
すべてのファイルに直さないとCSVデータが
出てこないです。
私はこれを回避するために
インポートするデータは同じにしてすぐ
インポートできるように変えました。
\Desktop\Book 1.csv
この様にしてOKをクリックするだけで
すぐインポートをできるようにしています。
データインポートを使う場面とは?
最後にインポートデータを作成するのが
非常に面倒だなあと思いませんか?
これなら入力した方が速い!!
無駄だ!!効率化なんて夢なんだ!!
とか思っていませんか?
確かに仰る通りですね。
入力数が少ないのであればデータを作成して
取込む必要はありません。
時間の無駄です。
諦めて入力しましょう!!
ただ、私は実際に先ほどのデータを作成して
入力を効率化している場面もあるのです。
例えば入力が月500仕訳あるなどの場合には
どうでしょうか?
入力よりもデータ作成の方がやりやすいです。
あとはデータで資料を作成している場合には
入力するよりも速いですね。
私が実務でデータを使う場面は3つです。
①その勘定科目で月100仕訳以上
②データで資料を頂く場合
③振替伝票で会計データのみを作る場合
特に月次処理で普通預金が100仕訳あると
データの方が速いですね。
普通預金はコピペ、それ以外は任意の勘定科目
といった場合には特に速くできますね。
上記を目安にしてデータの作成をしてみては
いかがでしょうか?
編集後記
今日は午後から訪問です。
そういえばテレワーク用で必要な備品が届き
今日から使っています。
非常に楽になりましたね。
首はちょっと痛くなるのですが以前よりはましです。
マウスは久々にロジックボール以外を
使っているのでちょっと違和感がありますね。
慣れって怖いなあと思います。
では税理士・行政書士の齋藤幸生でした!!
それでは、また!
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この記事は、その時の状況、心情で書いています。
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