税理士が独立後に持つべき基準と指針を考える!不正に関与しない!




税理士が独立後に持つべき基準と指針を考える!

今回は、税理士が巻き込まれる可能性がある

不正の対応についての記事です!

 

税理士の不正に関しては、試算表の改ざんから、

脱税相談までありとあらゆることがあります。

 

こうした関与先を独立してからは、

タッチしないようにするためには、

心構え、考え方、契約の3つが大切です。

 

それでは、スタートです!!

 

税理士は独立したは不正に関与しない!

独立した税理士は、不正に関与しない!

これは前提となります。

 

理由は、不正に関与することで免許が行使できない

ことに陥る可能性があるからです。

 

税理士業界は、長らく、企業不正にかかわってきたと

私は考えています。

 

私も勤務時代に、不正にかかわったことが

何回もありますね。

 

まあ、いいだろうと思ってやっていると

段々感覚がマヒしてきます。

 

税理士によっては、不正に関与することは、

清濁併せ吞むという表現を使って、

正当化する先生もいます。

 

しかし、これは大変な間違いです!

 

不正は、程度の問題と考えています。

 

つまり、脱税しなければ、税理士に取っては

構わないと思っている人もいますね。

 

そうではないです!

税理士には高度な善管注意義務が

求められています。

 

そう考えると、基本的には企業不正には

関与できないわけです。

 

例えば、税理士業で最も多い不正は、

試算表の改ざんだと思います。

 

前年対比で、売上を少なくすれば、

融資を受けることができるのでやってほしい

といった依頼があり得ます。

 

事業では、お金が大切なので、

社長としてはこのような依頼になります。

 

あとは、今期は黒字だから、先生何とかならないかなあ

といった依頼もあると思います。

 

私としては、試算表を毎月説明している

会社からの依頼であれば、なんで前もって

会社で売上の調整をしなかったのかなあ?

と思ってしまいます。

 

つまり、仕事をわざと受けないようにする

といった選択肢があったのではないかと

思うわけです。

 

上記のように、不正が行われるタイミングは、

融資、決算の場面が多いわけです。

 

色々な不正に関与しないために、

前もって、色々な(合法的な)選択を

依頼者に取ってもらうようにするのも

税理士の仕事のうちだと思います。

 

 

不正をしない前提の契約書を交わす

私は、契約書において、公序良俗に反する取引は

行わないとしています。

 

基本的には、契約書に書いてあろうがなかろうが、

公序良俗に反する取引はできません。

 

しかし、契約書の明文化しておけば、

お互いに契約書締結時に、確認することができます。

 

 

 

 

会社の社長、事業主と言えども、

元はただの一般人です。

 

どれが不正になって、どれが不正とならないのか

といった判断が甘い場合もあります。

 

必ず、お互いに示し合わせて確認する

ということが大事です。

 

関与先は神様ではありませんし、

自分の税理士免許を賭けてまで守る

必要はありません。

 

法律を適用して、主張すべきは主張し、

折れるところは折れて、現実的な対応も

税理士には求められますが、

 

顧問先と心中するようなことは

必要がありません。

 

不正を行うところとの契約がなくなっても

死ぬことはありません。

 

ただ、税理士免許がなくなれば、

税理士もただの人です。

 

元税理士と言って、さらに不正にかかわるような

ことをして、自分の人生を生きるようなことは

自分の人生を生きているとは言いません。

 

独立後の基準と指針は法令順守!

独立後に持っておきたい基準と指針は、

法令順守ということです。

 

税理士によっては、会社の業績を考えて、

社会保険の加入を止めることを提案する

といった手法があります。

 

正直言って、ナンセンスです!

 

その会社の業績の好不調は税理士のせいではなく、

会社、ひいては、社長の責任です。

 

そのために、法令を破って良いわけではないです。

まだ、業績が悪くなったから、顧問料を減らす

といった対応の方が自然であると思います。

 

それでは、なぜ法令順守が基準、指針となるのか?

という理由を説明します。

 

理由は、それが社会のルールだからです!

 

ゲームにはルールが必要です!

そのルールを破ってゲームをして勝ち残っても

いつか報復されることになります。

 

人間社会も同様に、ルールに沿って行動して、

経済的に勝っていけば良いのだと思います。

 

そのためには、最低限の基準、指針として、

法令順守があると思います。

 

法律くらい守れないのに、事業をうまく進める

といったことはできません。

 

また、違法なことをして顧客を集めても

その顧客の質はたかが知れています。

 

勤務時代には、そういった顧問先を担当する

ことになって、非常に不快な思いをすることが

多々ありました。

 

私は、そんな時代は終わったと思っています。

 

前時代的に、不正が前提で、事業を進めるような

関与先からはおさらばして良いと思います。

 

 

独立して初めてわかる不正の危うさ

税理士として初めて、不正の危うさを

知ることができました。

 

勤務時代には、試算表の改ざんも何回もしてきて、

嫌だなあ~と何度も思ったものです。

 

しかも、そういった顧問先に限って、

不正を教えてくれることが当たり前と思っている

節があるように思います。

 

税理士で独立してから、過去のことを振り返ると

よくもまあ、あんなことをやってきていたなあと

思います。

 

不正に関わっても、良いことは一つもなく、

依頼者からお礼の一つももらっていないことに

気が付きました。

 

正直、不正では相手に感謝されることは

全くありません。

 

それどころか、もっと早くやってよ!

みたいな風に相手は思っています。

 

そんな顧問先とは、さっさとおさらばです!

 

そういった判断ができるようになったことが

独立の収穫だと思います。

 

 


編集後記

今日は、午前中から顧問先へ訪問でした。

何とか、今期の売上目標は達成しそうで、

来季以降の展望は、今後に先送りとなりました。

 

今週は仕事が溜まっているので、

ちょっとバタバタしそうですね・・・

 

 

ではぼっち税理士の齋藤でした~
それではまた👍

 

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この記事は、その時の状況、心情で書いています。
また、法令に関しては、その後改正された場合には、
異なる取り扱いになる可能性があります。

 

 




ABOUT US
齋藤 幸生税理士・行政書士・経営革新等支援機関・ブロガー
都内税理士事務所にて7年間の勤務後独立。 2017年に税理士として独立後は建設業、フォワーディング業、IT業に特化した税務を行っています。また財務支援として資金繰り支援(会社の資金繰りと資金調達支援)を行っています。行政書士としては建設業許可、利用貨物運送事業の許可業務に特化しております。