【税理士の独立にはこれだけはやっておけ!】ひよこ狩り対策と顧問先の合流が最重要!




税理士の独立にはこれだけはやっておけ

最近、独立する税理士は減る傾向にありますが、

それでも税理士となったからには独立は一つの

目的でもあると思います。

 

そこで、独立時これだけはやっておけ!という視点で

独立2年目が終わろうとしている私がやっておいた方が良い

ということをまとめていきます。

 

それと私のつたない経験ではありますが、

独立した年数が長い人の言うことは現在と

合わないです。(と言い切ってみる!)

 

すでに経済的に安定して、今まさに独立に立ち向かっている人

とは絶対に合いません。

 

私もあと5年くらい税理士をやるとそんな税理士と

なってしまうと思います。

 

ですから、いま独立に立ち向かっている状態の生の声を

皆さんに届けたいと思います!

 

税理士の登録後は本当にひよこ

税理士は税務の専門家としての専門職で・す・が!

税理士登録後はかなりひよこ状態です!

 

まず、税理士業界のことを知らないことが証左です!

これは当たり前です!

 

税理士とならないとみることができない

という状態だからです。

 

登録支部のお偉方に合って話を聞くと、

良いことを教えてくれているように感じますし、

すごく良い人のように思えます。

 

何十年もやっている人の話を聞くとすごい先生なんだなあと

何の根拠もなく思ってしまいます。

 

また、独立すると色んな営業を受けますね。

保険、リース、税理士紹介会社、会計ソフトベンダーなど

先生!先生!と言われて気持ちが舞い上がること

間違いありません!

 

でも冷静に自分を見つめないといけません。

税理士登録して税理士となっても自分は

まだ何もやっていないことに気つかないといけない。

 

こういった冷静さを持てると周りのことも

冷静に判断することができるようになります。

 

つまり、自分はひよこ状態なのだという認識です!

 

これを持てると相手は自分がひよこだとわかっていて

話していると気が付くことができます。

 

ですから、周りの税理士から言われたことが

間違っていないことなのか?など確認をしたり、

判断するような質問を相手にすることができます。

 

本当に自分への気遣いで言っていくれているのか、

そうではないのかを確認することができるのです。

 

税理士といっても所詮はただの人です。

 

偉くもなんともありません。

別に税理士だからと言って謙虚にしないといけない

そういったルールはありません。

 

スーツを着ないといけないわけでも、

勤務でも独立でも判断は自分でやるものです。

 

で・す・が!

自分はひよこだとわかっているだけで、

 

相手の言っていることを冷静に聞いて判断できるので、

まずは、ひよこであることを認識しておいて損はないです。

 

 

ひよこ狩り対策と顧問先の合流

さて、独立した税理士に付きまとうのは、

ひよこ狩りと顧問先の合流です。

 

独立時にはまず、この2つに対策を絞ることが

最も重要ですので、解説いたします。

 

ひよこ狩り対策

ひよこ狩りとは、開業当初の士業や会社社長を相手に

セミナー、設備投資、コンサルティング、

顧客紹介などの営業をかけてくる業者です。

 

ご自身が判断して申し込みをするならいざ知らず、

様々な瑕疵があるにも関わらず、口車に乗せて、

色々な勧誘をして、契約をさせてくる業者を言います。

 

ひよこ狩りへの対策で最も効果的なのは、

知らない電話はとらない、番号ごとに着信拒否設定

これが最も効果的です。

 

後は、メールにも返信せず、相手と何かしらの会話を

するようなことは行わないことが良いです。

 

因みに、私のようなやり方も良いと思います。

 

私はよくわからずに、上記の人たちと会って話を聞いたり

営業を受けたりしていました。

 

なぜかというと、彼らの営業手法を知りたかったからです。

 

ひよこ狩りとは言え、営業する仕事をしているのですから、

その営業手法を学べる良い機会だと思ったのです。

 

結果を申し上げると全く参考となりませんでしたが(笑)

 

また、一つくらいは購入しても良いかなあと思い、

日本法令の営業を受けて実務書を購入してみました。

 

全く使わない事実に愕然となりました。

(ガーンという感じです。マジで!)

 

基本的に時間の無駄です。

独立当初は時間の余裕もあるでしょうが、

営業を受ける時間を設ける必要はないです。

 

また、どうしても営業を受けないといけない場面では、

一度帰って、家族と話し合って決めます!

という最後の常とう句を言ってその場で判断しないようにしましょう!

 

極論ではありますが、口約しただけでも民法上は

契約が成立するので、間違ってもその場で契約する返事は

ご法度だと思っておいてください。

 

 

 

 

顧問先の合流について

こちらも、独立当初はシャカリキにならないと

いけない重大なことです。

 

売上がないと食えませんから。

 

基本的に同業者からの紹介はありません。

勤めていた事務所からののれん分けも期待できません。

 

それどころか、税理士事務所や会計事務所によっては、

独立した後に自分の担当先への接触をしないようにとの

誓約書を書かされる場合もありまね。

 

こちらは、取引自由の原則を盾に断ってしまって、

サインしなくても大丈夫です。

 

東京地裁レベルですが、独立後に自分の担当先へ

営業してもそれは通常の取引という判断がされています。

 

上記のようなサインを求められたら、

上記の東京地裁の判断を事務所へ提出しても良いですね。

ネットで検索すると出てきます。

 

後は、担当先から独立と同時についてきたい旨の申し入れが

あった場合には、喜んで受けた方が良いですね。

 

ただ、こういった場合営業権を支払うように言われる場合があり、

この営業権でもめることになります。

 

ですから、担当先と裏取引をしておいた方が良いと思いますね。

独立後に合流するという密約です。

 

こんな提案をすると怒られそうですが、

私が聞いた話だと、件数はわかりませんが、

1,000万円くらいの上納金を支払った税理士もいたようです。

 

こんなことしなくても、職員時代から勤めているのですから、

税理士事務所、会計事務所としてはすでにピンハネ分で

十分に元は取っているはずです。

 

営業権などと言わるれる筋合いはないので、

密約はしておきましょう!

 

私の場合には、どうなったのかというと、

2件ついて来て来てくれる会社があったので、

顧問料の10か月分が上納金という謎規定でした。

 

ただ、3年以上いると退職金を3か月分支給するという

謎規定により、退職金と相殺となりましたね。

 

そのあとは、密約で合流した2社と合流して、

4社での独立となったわけです。

 

後は、独立して自分で顧問先の確保をやっていく流れですね。

 

 

税理士業以外は見向きもしなくて大丈夫!

税理士業が安定してからやっても良い

さて、税理士でSNSをやっている人たちを検索すると

ブログ、会社、社外取締役、税理士業以外の事業などを

やっている人たちに出くわします。

 

そういった成功している人を見るとついつい、

同じことをやればいいじゃんとなりますが!!

 

やめましょう!

まずは、税理士業だけに特化して商売をやる方が

早道だと思います。

 

それ以外のことは税理士業がうまくいってから、

それを原資にやっても遅くはありません。

(今年から始めた事業はそのようにやっています。)

 

早くやることが良いわけでも、悪いわけでもないです。

 

まずは商売でどうやって儲けるのかという

感覚がないと他の事業をやってもうまくいきません。

 

中には税理士では中小企業の社長の経営能力に

かなわないと思っている人がいますが、

(かつての私もそうでした。)

 

そんなことはありません。

要するに儲け方という考え方次第なのです。

 

税理士業の場合には、最も原始的なピンハネという

特有の儲け方があるせいで経営能力は税理士によって

全く異なります。

 

ピンハネをしないという前提でやると考えると

意外に税理士業でもいろいろ工夫できるものですよ。

 

例えば、顧問先数を増やしてパートさんを雇って

ピンハネするような経営手法を取らないという

足かせを自分にはめることで知恵で何とかしようとする

ということです。

税理士業を分散して特化することを考える

また、税理士業でも範囲はかなり広いのだということを

知ってくと良いと思いますね。

 

税理士業を細かく考えると、

・個人

・法人

・国際税務

・資産税

・業種特化(個人、法人ごと)

 

このように考えるとかなり広範囲ですね。

 

この中から、やるものとやらないものを分けることが

独立では重要だと思います。

 

つまり、自分の職務経歴の棚卸をするということです!

 

例えば、個人しかやったことないという人でも、

個人の税務に関して特化しているので、

個人特化型の事務所を目指せば良いです。

 

このように考えると営業、目的、セールストークなど

どうやったら良いのかを自然と考えることができます。

 

逆に色々やろうとすると、営業先、目的、セールストークなど

複数を考えておかないといけませんので、

 

時間やお金もその分かかっていくことになります。

つまり、経営資源が分散されることになっていしまうので、

経営を効率化することができませんね。

 

ここまで考えても、税理士業って言っても意外とやらないと

いけないことや考えないといけないことが出てきます。

 

こうしたことを考えながら、自分でも実験しながらやっていく

それが今の税理士業なのではないでしょうか?

 

ですから、昔からやっている税理士や2代目の税理士では

今現在の独立時の苦しみはわかりませんよ。

 

すでに顧問先があって、それを維持したり、

どうやって拡大させるのかといった苦しみはあるでしょう。

 

でもそれは、独立直後の苦しみから脱却した後の段階の

苦しみなんですよね。

 

ですから、独立直後の税理士でしか独立の苦しみは

分からないということなのです。

 

また逃げと思われてしまうことを覚悟の上で申し上げますが、

私が提案しているやり方はあくまで範囲を絞って集中してやる

ということを申し上げています。

 

ですが、広範囲にやっても成功する人は現実として

いると私は思っています。

 

ですから、私の提案がすべてではなく、どれが自分に合っているのか

食っていくには任された仕事は法人、個人、資産税関係なく

やっていくのだ!ということでもいいのです。

 

私も現在は受ける会社をほぼ絞っている状況ですが、

依頼されて、料金が合意できれば何でも受けてしまう

覚悟は持っています。

 

売上至上主義は良くないのですが、背に腹は代えられません。

必ず食っていくという覚悟は必要なのです!

 

税理士の肩書がなくてもできる商売は甘くない

さて、最後に税理士の肩書がなくてもできる

商売は甘くないということを申し上げたいと思います。

 

例えばブロガーということが最も説明しやすいですね。

 

これは、記事を書いて、自分のブログへ広告を張り、

広告をポチられると収益発生するという商売です。

(このブログでも導入していて、月3,000円くらいの
収益が発生しています)

 

税理士という肩書があろうがなかろうができます。

 

こうしたことに時間をかけ過ぎないということは

知っておくと良いと思います。

 

ブログ以外にも本の出版、セミナーといったものですね。

 

これらは税理士という肩書があると信用力は増しますが、

収益が増すわけではありません。

 

何個かを例に挙げて、解説していきます。

 

ブログについて

毎日更新しても雑記ブログだとかなりしんどいです。

ページビュー(PVといいます)はなかなか上昇しません。

 

収益化するのに私は1年以上を要しました。

独立してから毎日記事を投稿してです。

 

ネット情報にある通りに原価はサーバー代とドメイン代ですが、

自分の時間も原価になります。

 

私の2018年の状況ではようやく8,000PV/月を目指す

ようなブログとなってきました。

 

ですから、すぐに結果が出ることはありません。

ただ、書くことで、いろいろ勉強やアンテナを張って

ということができるので、思考の学習にはなりますね。

 

また、ネットビジネスを理解できるようになったりして

知識は増やすことができると思います。

 

ただ、中にはPVをごまかしたりした表示でアップする

輩もいますので、バラ色の生活ができるように錯覚します。

加えて、自分はすごいだろうアピールの材料にする

人もいますので注意です。

 

30万PV、50万PVなどとPVを売りにしているブログもありますが、

必ず根拠を見極める目が必要となりますね。

かなり骨の折れる作業がブログです。大変です!!

 

セミナー

税理士でもうまく集客してやっている人がいますね。

相手が税理士、一般納税者など色々です。

 

ここでも集客についてかなり難しい場合がありますね。

ネットの普及で情報量自体は多くなっていますので、

近年の税理士報酬が下がっているののと同様に、

セミナー料金も下がっていっています。

 

ですから、集客と料金の両方に悩んでしまうことになるのが

現実問題として起こります。

 

私も恥ずかしながら独立当初一生懸命資料を作成して、

セミナーを自身で話してみて、時間を計ってといった

練習をある程度して企画してみましたが、

 

私の集客方法が甘かったせいで企画倒れとなりました(笑)

 

今後は少しずつ企画してやってみようかなあとは

思っていますが、時間の割に稼げないなあという

イメージはありますね。

 

ですから、こちらも甘くはないです。

 

本の出版について

本の出版については、いくつかに分かれます。

 

・名前だけ載せる(執筆しない)

・自費出版

・通常の出版

 

最初の名前だけ載せるというのは、

有名な税理士の先生が書く本の出版企画がありますので、

名前を載せませんか?というものです。

 

ご判断はあなたにお任せします。

 

さて、自費出版から解説していきますね。

こちらは自分で企画して、本の印刷などは出版社が行い

自分で手さばきで売るということです。

 

この手の営業もありますね。

ご判断はあなたにおかませします。

 

通常の出版は、出版社からの企画があり、執筆依頼、

企画に沿った本を書いて提出、買取又は印税を選んで

クローズとなります。

 

売れれば重版といって再販されるということです。

 

契約では先ほども触れた買取と印税を選択できる場合があります。

 

多くは買取を選択する人が多いと思いますね。

印税は相当売れないと大したことないです。

 

近年だとKindleで本を執筆している人もいますが、

noteという上位互換のサイトがあるので、

 

ちょっと本の出版をしてもおいしさがなくなっていて、

本を書く時間がちょっともったいないなあと思っています。

 

このように税理士業周辺ではありますが、

税理士という肩書がなくてもどうにでもなる

商売もあります。

 

やるやらないは、あなたの判断に任せることにして、

商売ですから甘くないです。

 

それを知っておいて欲しいと思いますね。

 

 


編集後記

今日は完全オフです。

昨日、いろいろ動き過ぎて疲れているので、

今日は家でゴロゴロしていようかと思います。

 

アプリゲームでFGOというゲームがあるのですが、

クリスマスイベントを完遂していないのですよ。

 

因みに、ロマンシングサガ・リ・ユニバースの

クリスマスイベントと同時進行していることは

言うまでもないことです。

 

 

では国際税務の税理士齋藤でした~
それではまた👍

 

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この記事は、その時の状況、心情で書いています。
また、法令に関しては、その後改正された場合には、
異なる取り扱いになる可能性があります。

 

 




ABOUT US
齋藤 幸生税理士・行政書士・経営革新等支援機関・ブロガー
都内税理士事務所にて7年間の勤務後独立。 2017年に税理士として独立後は建設業、フォワーディング業、IT業に特化した税務を行っています。また財務支援として資金繰り支援(会社の資金繰りと資金調達支援)を行っています。行政書士としては建設業許可、利用貨物運送事業の許可業務に特化しております。