【2018年税理士試験合否発表】合否発表はどんな感じ?合格したら何をしたら良い?




2018年税理士試験合否発表

さて、2018年12月14日は税理士試験の合否発表です。

今年からの変更点は、不合格者だけに得点が開示される

ということです。

 

まあ、全く意味がない変更点なのですが、

自分の実力を測る意味では資料が増えたと考えるのが

建設的なのではないでしょうか?

 

税理士試験は年1回の試験ですので、

今日はかなりそわそわされている方たちが

多いことだと思います。

 

より多くの方たちが合格していることを

期待しております。

合否発表はどのような感じか?

さて、合否発表はどのような感じなのか?

税理士試験が今回初参加という方たちには、

よくわからないと思います。

 

昨年までは、次のような形式だと思います。

(一部科目合格通知番号と生年月日は
マスキングしました)

 

これは、私が税理士試験を受けていた時の

合否発表の通知となります。

 

科目には合格した年度が載っているだけの

簡素なものになります。

 

 

因みに、合格していないとこちらにでした。

 

最後まで試験科目に合格した以外の方たち、

所謂科目合格者や不合格者の人たちは、

 

定型の封筒で合否発表となりますので、

開封するまで合否はわかりません。

 

ドキドキしながら、中身を確認することになる!

ということです。

 

何年もやっているとドキドキ感はなくなります。

私は相続税法を4回受けたおバカ(笑)で、

 

しかも最後の科目なので、定型の封筒が来ると、

ハイハイ!的な感じとなっていました。

 

それでは、最後の科目に合格すると、

どういった形で郵送されてくるのか?というと

 

定形外の封筒、A4が入るくらいの封筒に

合格証書が入ってきます。

(生年月日はマスキングしました)

 

ですから、最後の科目に合格された人は、

すぐに合格したことが分かります。

 

同時に官報を調べれば、自分の名前が分かりますので、

確認するのもいいのかもしれません。

 

私の場合には嬉しさはありましたが、

じゃあ税理士登録後どうするか?

という現実的な問題があったので、

 

嬉しさの継続性はあまりなかったと

記憶しております。

 

それでは、合格したらという前提で、

その後について考えてみたいと思います。

 

 

合格したら何をしたら良いか?

合格したら何をしたらよいのか?です。

一部科目合格者へ向けて

まずは科目合格後について考えてみたいと思います。

 

まずは、合格おめでとうございます!となりますが、

すぐに忘れてください!

 

次の科目に精進することをお勧めいたします!

 

これはどういったことかというと・・・

気が抜ける様な感じになるのです。

 

合格したから、やる気はあるのですが、

良い意味での緊張感がなくなる感じとなります。

 

税理士試験は採点や問題に不備やブラックボックスが

多々ある試験ではありますが、

 

いかせん10%の合格率となっています。

試験合格して税理士となる人の方が少ないのが現状です。

 

すでに2018年(平成30年度)試験結果が出ていますが、

合格者(税理士試験を最後までクリアーした人)は

 

672人です。受験者数は30,850人です。

割合を考えると、受験生に占める割合は2.1%となります。

 

今時2.1%の割合となる試験は珍しいと思います。

 

公認会計士の論文式試験の合格率は2018年(平成30年)で

11.1%となっています。

 

特に、この割合だけで税理士試験の方が難しいと

言いたいわけではありません。

 

狭き門に挑んでいるという現実を忘れないで欲しい

ということを言いたいのです。

 

ですから、このブログを読んだ一部科目合格者の方たちは、

ブログを読んだら、すぐに勉強しましょう!!

 

復習しましょう!気合を入れましょう!

他に人に負けないようにしましょう!

 

 

 

合格者に向けて

では、すべて税理士試験をクリアーした672人の

方たちにはおめでとうございます!と

申しげたいです。

 

ようこそ!過当競争の業界へ!

 

まずは、合格の余韻に浸って問題ないですよ!

 

ただ・・・

まだ税理士とはなっていない点に注意です!

 

まずは、2年間の実務経験が必要ですので、

税理士事務所や会計事務所の所長税理士に実務経験の

資料を出してもらわないといけません。

 

また、登録申請もしないといけませんので、

そのことについても考えておく必要があります。

 

登録する場合には、登録する会、例えば、

東京であれば東京税理士会に行って、登録書類一式を

もらってきた方が良いと思います。

 

それで、書式に従ってかいたら、一度は書類の確認を

してもらった方が良いです。

 

基本的に要式主義なので、少しでも表現が違うと

即ダメということになります。

 

私の場合には、事務局とけんかになりかけました。

 

事務局は変な人も多いので、自分の機嫌がいい時に

行った方が良いと思います。

 

後は、資料をそろえて会に提出して、

資料のチェックを受けて登録完了となります。

 

登録完了までは1ヵ月くらいはかかりますので、

早く登録したい人は、今からでも動くべきです。

 

加えて、今は聞きませんが所長税理士が実務経験を

証明したくないといった場合もありますね。

 

このような場合には、勤めていた事実などで

認めてもらえる場合もありますので、

 

登録する会に聞いてみても良いと思います。

 

けんか上等で行くなら、所長税理士に公文書偽造となることや

懲戒処分を検討するなどをちらつかせればいいです。

 

税理士って意外に、税法以外の知識が乏しい人が

いますので精神的に揺さぶると動揺しますね。

 

まあ、確実にけんかとなりますので、

最終手段として考えてください。

 

税理士のアイデンティティが重要

さて、合格者、一部科目合格者の方たちはには

考えておいて欲しいことがあります。

 

それは、どのような税理士となりたいか?です。

 

自分なりの答えを持っていないと始まりません。

 

例えば、金を稼ぎたい、

理不尽な目に合っている人を助けたいなど

 

色々考えることがあると思います。

 

また、税理士となって実務や実際の現場を見ると

当初考えていたことが木っ端みじんとなる場合も

少なくないわけです。

 

直前まで勤めていた税理士事務所は国際税務を

やっていたのですが、国際税務をやろうとは

考えていませんでした。

 

なぜかというと、面倒な人たちが多かったからです。

 

私が仕事を一緒にしたいと思える顧客が少なかった

ということが国際税務をやりたくないと思った理由です。

 

ですが、今は日本の会社や社長の方が、

少ない状態になっています。

 

外資系、海運業などが多いことになっています。

 

正直、前の事務所のつながりで来てくれた

優良なところばかりです。

 

これで、また国際税務をやろうかなあと

思えるようになりました。

 

ですから、独立する前の志も重要なのですが、

独立した後の志も重要なのです。

 

独立しなくても、税理士となる前、なった後で

気持ちや考え方がしっかりしていれば大丈夫です。

 

ですが、自分がどのような税理士となりたいか?

もうちょっと踏み込むと税理士としての自分の

アイデンティティは何なのか?が重要なのです。

 

私の場合にはそれが国際税務だったという

ことだと思います。

 

自分のアイデンティティをまずは見つけることが

できることを祈っています。

 

 

税理士試験て何だったんだろう?

最後に、税理士試験を突破してみて、

税理士試験て何だったんだろうと考えると

 

一言では表すことができないのですが、

ある種、印象深いもので、印象がないもの

ということができますね。

 

一番精神的にきつかったのは簿記論と消費税法を

受験していた時でしたし、

 

法人税法は勉強しやすく、楽しかったですが、

試験ではかなりシビレるように回答していました。

 

相続税は4回受けることになりましたが、

最後は右目がブラックアウトしても理論を

覚えて理論を全部持っていきましたね。

 

ですが、喉元過ぎれば熱さを忘れるように、

今となってはただの思い出となっています。

 

すでに私の関心は税理士試験の改革や、

若手の税理士がどうやって食べていくのか?

という施策に移っていっています。

 

税理士試験があるからこそ、今の自分があります。

 

まえにブログでも書きましたが、

税理士でなければうだつの上がらない

ただのおっさんなのです。

 

ようやく税理士というジョブチェンジをして、

ただのおっさんから税理士のおっさんにチェンジできました(笑)

 

ですが、税理士試験に自分の人生を賭けることは

あまり良いことではありません。

 

税理士試験は目標ではなく、税理士となるための手段です。

しかし、いつの間にか税理士試験に合格することが

目標となってしまうというすり替えが自分の中で起こります。

 

時間は有限で、税理士となった後の方が、

人生は長いことを考えると、残念ながら

税理士試験をずっと受け続けるメリットはないと思います。

 

願わくば、より良い試験改革が行われて、

透明性が確保でき、短期間で合格するような試験へと

変貌を遂げてほしいと私は思っています。

 

 


編集後記

昨日でようやく忘年会地獄からの脱却ができました。

仕事は相変わらず増えていく一方ですが、

 

週末なども使って少しずつ減らしていこうかなあと

思っています。

 

 

では国際税務の税理士齋藤でした~
それではまた👍

 

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この記事は、その時の状況、心情で書いています。
また、法令に関しては、その後改正された場合には、
異なる取り扱いになる可能性があります。

 

 




ABOUT US
齋藤 幸生税理士・行政書士・経営革新等支援機関・ブロガー
都内税理士事務所にて7年間の勤務後独立。 2017年に税理士として独立後は建設業、フォワーディング業、IT業に特化した税務を行っています。また財務支援として資金繰り支援(会社の資金繰りと資金調達支援)を行っています。行政書士としては建設業許可、利用貨物運送事業の許可業務に特化しております。