【個人事業主と赤字申告アップデート】個人事業主はなぜ赤字申告はおかしいのか?黒字にならないといけない?




赤字申告になるときは?

法人、個人問わず、赤字申告になるでしょうか?

答えとしては、なります。

 

法人の場合には、積極的に赤字にする場合を

取っている会社もあります。

 

では反対に個人事業主で赤字となることは?

頻繁にあるのでしょうか?

これはあまりないといえます。

 

なぜかというと、個人事業主の収入では、

使い道が事業とプライベートの2つあるからです。

どいうことかというと・・・

 

事業所得の計算は以下のように計算します。

収入(売上)-経費=事業所得

したがって、収入で得たお金を事業と

プライベートで使っているので、

 

収入より経費が多いということは、

事業分+プライベートの合計の経費が

計上されていると考えることが言えます。

 

これ以外に赤字となる要因としては、

固定資産を購入したため、

減価償却費が多くなったり、

仕事がうまくいかなくて収入が低い場合で

事業経費を賄いきれないときです。

 

個人事業主が赤字だとおかしいわけ

特に税理士である私が見ていておや?

と思う申告は、固定資産で減価償却する

資産がないのに赤字申告となる場合、

 

事業割合を全く考慮せずに、

なんでもかんでも経費計上している場合

この2つはちょっとおかしいんでないの?

と思う申告です。

 

完全に事業に使っている経費は

事業割合を加味する必要はないです。

しかし、例えば疲労回復のための

マッサージ代や内容不明な飲食代

 

 

観光も兼ねた取材の旅費交通費など

これは事業割合を加味した方が良い

という内容のものがあったりします。

 

要するに事業なのかプライベートなのか

よくわからない経費を入れると

赤字となりえるわけですから、

赤字申告だとそれはおかしいでしょ?

ということになるわけです。

 

私の経験上で申し上げると、

事業開始初年度は赤字になるケースが

結構あります。

 

HP作ったり、チラシ作ったりなど

いくらネットで宣伝できるとはいえ

リアルな営業をないがしろにはできません。

 

また、事業初年度は貯金を切り崩して

色々買いそろえないといけません。

高確率で赤字となっていると思います。

 

私自身も昨年開業して、無事赤字申告でした。

売上も大したことなかったですし、

経費が多くかかったわけです。

 

黒字であれば問題ない?

それでは、黒字であれば問題ないのか?

というとそうでもありません。

やはり多くを稼いでいれば、

それだけ税務調査の対象となりやすいです。

 

確定申告している人前提での話ですが、

黒字だったとしても、売上がアップしている、

経費のうち、ある経費が突出して多い

といったことだと調査対象となり得ます。

 

つまり、赤字、黒字にかかわらず、

申告内容の確認のために調査は行われます。

どちらも社会一般常識+事業の特異性を

考慮に入れてやっていれば問題ないです。

 

話をちょっとずらして、申告していない場合

ということも触れておきます。

 

私はtwitterをやっていて、プロフィール欄を

観察することにしていますが、

私が税務署の人間だったら入ってみたいな

と思う方がかなりいます。

 

ネットだと匿名でできる余地がまだかなり

あると思います。

ブログ、アフリエイト何でもです。

 

また、税務当局への報告義務がない業態が

多いこともその要因です。

こういった中でもし確定申告をしていないのは

非常にまずいです。

今すぐにでも申告をすべきだと思います。

 

過去5年分は期限後申告をしておけば、

いいかと思います。

5年の根拠は税金の時効が5年だからです。

 

税務署のブラックリストに載らないために

税務署は、納税者の評価と記録を残します。

どういうことかというと、

税務調査後にその会社の評価をするのです。

 

ここで会社の評価が悪いと、

次回の税務調査で調査官がまるで脱税体質で

あるかのようなふるまいで調査をしてくる

ことがあります。

 

昨年、私が引き受けた税務調査のうちの

1つがこのパターンでした。

調査官と話していて、調査官が口を滑らしたのです。

 

何気なしに、処理の確認をしていて、

こういうことやるから税務署の評価が悪くなる

といったことを口ばしっていました。

 

全て税務署の言うなりにやるのではなく、

あくまで不正は働かないということです。

第一には確定申告をして、納付又は還付する。

第二に売上を隠したり、経費を水増ししない。

 

まずは、この2つを念頭に入れて確定申告すれば

そう簡単に調査官が我が物顔で調査をすることは

難しいのです。

 

 


編集後記

今日も日程がひっ迫しているので、

お仕事をやろうかなと思っています。

というのは、明日野球部の練習試合なんです。

 

ほぼ、午前中しか仕事ができない

状況でして期限がある仕事も含まれる

ことになっているので、今日やるしかない

という状況です。

 

 

 

税務顧問や執筆などのご依頼はこちら↓

Liens税理士事務所ホームページ

 

この記事は、その時の状況、心情で書いています。
また、法令に関しては、その後改正された場合には、
異なる取り扱いになる可能性があります。

 

 




ABOUT US
齋藤 幸生税理士・行政書士・経営革新等支援機関・ブロガー
都内税理士事務所にて7年間の勤務後独立。 2017年に税理士として独立後は建設業、フォワーディング業、IT業に特化した税務を行っています。また財務支援として資金繰り支援(会社の資金繰りと資金調達支援)を行っています。行政書士としては建設業許可、利用貨物運送事業の許可業務に特化しております。