久々のつばめグリルにて!(トマトサラダ)
生産性の向上というまやかし
最近、生産性の向上ということを
ネット上で見る機会が増えました。
実は、この生産性の向上云々の
議論は今に始まったことではないです。
私が、子供の頃からあった話です。
日本は欧米に比べると生産性が
低く、無駄に働いているという
主張です。
確かに、年功序列で賃金が決まる
システムの都合上、基本給は安く、
残業で稼ごうと思う労働者が
多い可能性はあります。
ですが、日本特有のシステムと
欧米のシステムとを一緒にして
生産性という枠で簡単に議論
できるのかなと思います。
私は外国で働いた経験はないですが、
欧米では、プロフェッショナルで
働くことが多いと聞いています。
すなわち、ある特定の人材が辞めたら
そこに合う人材を採用するという
ことが行われているのだとか。
そうなると、
その道のプロフェッショナル、
専門性が非常に重要になります。
当然ながら、働き方においても
生産性は何でも屋さんよりは
向上するのが普通です。
対して日本は、OJTを始めとした
ゼネラリスト(総合職)人材を
社内育成してしてきました。
現在はOJTが難しくなっている
ようなことを聞きますが、
あまり変わっていないでしょう。
なぜかと言うと・・・
新人一括採用をして、育てる
という流れが変わっていない
からです。
そうなると、総合職といわゆるプロ
を比較したところで、プロに
かなうはずがありません。
行ってみれば、一般人とスポーツ選手で
比較しているようなものなのでは?
と私は思っているのです。
税理士事務所は生産性を向上できるか?
では、税理士事務所で生産性の
向上をすることができるか?
を考えてみました。
税理士事務所の所長の考え次第です!
生産性の向上ができたとしても、
大幅な向上は不可能だと思います。
担当先が一人当たり月50件になることは
起こらないということです。
税理士事務所は、人海戦術です。
担当者が担当先を回り、又は
連絡などして仕事が進みます。
そうなると、移動時間、
訪問した際に話すなどの
人間同士の付き合いになります。
確かにSkypeなどを使えば、
移動時間はかかりませんが、
現状では一般的な方法ではないです。
やはり訪問して合うというのが
一般的なスタイルです。
入力の効率性はAIを使えば
できるのでは?と思いますが、
実際に職業会計人として言うと
直接入力やexcelで入力・取込を
行った方がはるかに速いです。
つまり、excelなどのソフトを
使うことですでに効率化をして
いるのであれば、もはや仕事の
効率化は不可能で、生産性の
向上にはならないのです。
生産性の向上のメリットって?
ここで生産性について考えてみると
近年はやっている生産性とは、
労働生産性の事だと思います。
労働生産性を計算するには、
粗利÷社員の人数(決算期末の人数)
ざっくりと、これで計算できます。
損益計算書の売上総利益を
決算期末現在の社員の人数で除する
ということです。
さて、社員にとってのメリットは
何になるのでしょうか?
経営者目線だと、計算上、社員数を
削れば労働生産性は上がります。
つまり、現場の人数を削ればいいのです。
現場の人数を削るとどうなりますか?
働いている人の一人当たりの仕事量が
増えませんか?
今、言われているのは恐らく、
短い時間で効率よく働いて利益を
あげていこうということが、
生産性という言葉の中にあると
思います。
ですが、働かないのに利益は上がりますか?
濡れ手で粟のようなことができるのは、
権利関係の収入や株などの投資だと
私は思っています。
通常、働くことで何かを作り、
それを販売していく又は、
何かしらのサービスを提供して
その対価をもらうことになります。
一般的な人が働かなくなると
どうなるのかというと、
売上自体が減ってしまいます。
勤めている会社がなくなります。
誰にとってもメリットがないのでは
ないかなと思います。
自分の実感として・・・
生産性向上、働き方改革など
これは今に始まった議論では
ないのです。
私の子供のころからありましたし、
私自身、子供のころから、
聞いてきました。
現状では、生産性の向上、働き方改革
いずれにも同意できません。
従業員が勝手に働きだしたら、
組織もなにもいらないです。
おかしな話ですが、ある程度のルール、
制約があった方が良いのです。
私が独立した当初は、働き方の効率性
などと考えていました。
生産性も上げなければ!
などとも思っていました。
これは一般人にはかなり難しい
課題だと言わざるを得ません。
ストレスフリーな働き方は
独立してできますが、
効率的かと言われると
そうではないように思います。
編集後記
今日、少し仕事をやりたいと
思います。
休むのは土日だけでいいかなと
思っているからです。
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