損益計算書でアピールするコツ!




断続的になっていますが、野球の練習を
しています。少しずつコツもつかめて
きました!

損益計算書でアピールするコツ!

経理会計では、最終的に決算を行います。
それに伴い、損益計算書を作成しますが、
多くの企業の場合、税金計算のためだけ
に作成しているのが現実ではないでしょうか?

 

ここでは、損益計算書でアピールことを
解説したいと思います。

 

売上総利益 競争相手に比べた商品力、
サービス力、価格戦略、
差別化をアピール
営業利益 顧客獲得に結び付く
広告宣伝力、
最少の人数で経営を
効率的に行える
経費管理能力
経常利益 金融機関等の外部からの
信用力
税引前当期純利益 臨時的な損失、次年度まで
影響させない危機対応能力

以上が大まかな各利益のアピールポイント
になります。

 

各利益の考え方

1.売上総利益

会社外部からだと売上総利益は・・

売上ー売上原価=売上総利益(粗利)

なのですが、

 

経営者としては・・・

(売上ー売上原価)×販売数量で

受注してから売上になるまでの経費を
集計して、顧客が購入するという予想価格
を設定することで、利益になるということ
になります。

ですから、販売までに要する費用を基に
その商品やサービスの価値を上乗せして
販売価格とすることになります。

 

2.営業利益

会社外部からだと営業利益は・・・

売上総利益ー販売費一般管理費=営業利益

なのですが・・・

 

経営者としては・・・

自社の判断の下に、広告宣伝、人件費
といった経費が販売費一般管理費に
なります。

ですから、この部分の経費削減が
管理能力のアピールポイントになります。

なぜ経費が削減できるのかというアピール
をしなくてはいけませんので、

例えば、IT投資による効率化を図る、
クラウドワークスといったWEBで外注先
を見つけてみる、facebook、twitter、
ブログといったSNSを利用した広告宣伝
で広告費を削る。

といった経営努力が反映されるのが、
営業利益になります。

 

3.経常利益

会社外部からだと経常利益は・・・

営業利益+営業外収益ー営業外費用
=経常利益

なのですが・・・

 

経営者としては、

営業外の損益は、主に金融取引という
項目がここに集約されます。

例えば、金融機関への利息の支払い
上場株式の売却益といったものです。

通常は、利息の支払いが多いと思います。
ということは、金融機関からの信用力で
経常利益が決まる!といっても過言では
ないです。

つまり、金融機関からの信用力をアピール
するということになります。

 

4.税引前当期純利益

会社外部からだと税引前当期純利益は・・

経常利益+特別利益ー特別損失
=税引前当期純利益

なのですが・・・

 

経営者としては、

税引前当期純利益は、臨時的な損益を
加味して計算される性質があるので、

最終的に赤字となったとしても、
臨時的な損失に分けて経費の内容を
示すことで、経常的な赤字ではなく
当期だけの発生にとどめているという
ことをアピールできます!

 

勘違いしてほしくないのは、経常的な
費用も特別損失にすれば赤字の説明が
通るということです。

そうではなく、税引前当期純利益で
膿を出し尽くしたということをアピール
してほしいのです。

こういった経理方法ですと、会社の
臨時的なことに対する危機管理能力を
高めることができます。

誰にアピールするかを考える!

1.株主(=代表者)

通常あまり株主へ報告するという
考えは中小零細企業だとないかも
しれませんが・・・

損益計算書と貸借対照表の両方から
ROEやROAの計算を行ってみることも
良いと思います。

ROE=当期純利益÷自己資本

ROA=当期純利益÷総資産

要するに自己資本でどれくらい稼げたのか?

会社の資産でどれくらい効率的に利益を
稼げたのか?

ということです。

 

2.金融機関

これが一番気になるところだと思います。

融資した資金を安定的に返済できる経営状態
なのかどうかをアピールすればいいわけです。

具体的には・・・

減価償却費+当期純利益と年間の返済金額
を比較して無理なく返済できてるかという
ことです。

また、売上の増加や利益の増加により、
今後の資金需要があるかどうかという
ことをアピールできます。

 

3.求職情報

近年ですと人材獲得に時間と労力が要ります。

求職者からすれば、応募企業の将来性や経営の
安定性といったことがどうなっているのかが
知りたいはずです。

ですから、事業の将来優位性、財務内容の
安定性、平均給料などといった開示すべき
部分があります。

 

以上の様に現在は色々な角度から損益計算書
をアピールの材料にすることができます。

真新しい内容ではありませんが、実際に
自社が行っているかどうかを確認してみて
ください。

 

まとめ

損益計算書には、アピールのコツがあります。
それに伴って各利益の経営者としての考え方
も色々な角度から持っていなければなりません。

 

会社外部、内部に係わらず、損益計算書を
使って色々な場面で説明してみてはいかがで
しょうか?

 


編集後記

昨日は、完全オフにしました。

8月に行う曲で再編集するところ
があったので、再編種して、変更部分の
楽器の録音をやりました。

それに伴い、譜面の書き直しを行い
バンドメンバーに共有をしました。

 

いまだにギガファイル便を使うしか
ないのが面倒だなと思います。

譜面と曲を一緒に送れればいいの
ですが・・・
なかなか難しいです。

Facebook,google+,twitterやっていますので、
フォローの横にあるアイコンでフォローを
お願い致します。(フォロー返します!)




ABOUT US
齋藤 幸生税理士・行政書士・経営革新等支援機関・ブロガー
都内税理士事務所にて7年間の勤務後独立。 2017年に税理士として独立後は建設業、フォワーディング業、IT業に特化した税務を行っています。また財務支援として資金繰り支援(会社の資金繰りと資金調達支援)を行っています。行政書士としては建設業許可、利用貨物運送事業の許可業務に特化しております。