借入金の返済を考えてみよう!




ご利用は計画的にしましょう!

借入金の返済を考えてみよう!

借入金を返済できませんと、会社は倒産します!
ではなぜ借入金が返済できなくなるのでしょうか?

色々な原因と要因が重なることになりますが・・
1.取引先の倒産で売掛金が回収不能になった
2.黒字だが返済のお金に回らない
3.投資したが、効果がなかった

上記以外にも原因はあろうかと思います。
しかし、一番の問題は、どうやって返済する?
ということを練られた経営をやっていないこと
に原因があるかもしれません!!

一つ例示しますと・・・

売上高 10万円
仕入高 3万円
販管費 2万円
経常利益 5万円
法人税 1.5万円
当期利益 3.5万円

上記のような会社があった場合には
3.5万円までの返済しかできないです。

そんなことはわかる!と思うかもしれ
ませんが・・・
実は、会社を運営しているとこの感覚が
薄い社長の方が多いです。

こうなると借換をしながらの返済という
循環になり、いわゆる自転車操業という状態
になってしまいます。

私は、個人的には無借金経営を推進しています。
なぜかと言うと、銀行は雨の日には傘を貸さない
からです。

晴れの日にしか傘を貸したがりませんので、
そのような態度が気に入らないというのも
あります。

ただ、創業時はお金がない、かつ、信用ないという
ことがありますので借入はいいかなと思います。
また、投資のために借入が必要ということも
あります。
この場合も借入は必要かと思います。

経営上、一番返済に困るのは運転資金の借り入れ
でしょう!要するに、売上はある、黒字だ!
なのにお金がない!という状態です。
この様なときは、売掛金と買掛金の回収期間、
給料の支払日に問題があるかもしれません。

借入金の種類とは?

借入金には種類がありますが、ご存知ですか?

ー返済の考え方からの借入金の種類
・税引前利益で返済可能な借入金
→これは設備投資の借入金です。

・税引後利益で返済可能な借入金
→これは運転資金の借入金です。

なぜ、同じ借入金なのに返済原資が異なるので
しょうか?

以下の例に沿って解説します!(法人税30%)

売上 800
経費 200
減価償却 500
利益 100
法人税 30
税引後利益 70

ここで考えてほしいのは、減価償却500です。
減価償却は、お金が出ていかない費用です。
というのは、設備投資をした結果、資産の
購入金額から一定額を費用に計上することから
お金が出ていきません。

ということは、お金ベースで考えると・・・
税引後70+減価償却費500>利益100となるので、
税引前利益で返済可能という考え方になります。

要するに、減価償却がなかったとした場合の
法人税180が30になっているので、150を負担
せずに返済できますよね?ということです。

運転資金のための借入金は上記の様には
行きません。というのは、減価償却で
法人税を圧縮できないので、法人税を
負担して、かつ、翌月の対外的な支払も
行った後で借入金の返済という流れに
なるからです。

以下に例をしめしますと・・(法人税30%)

売上 800
経費 200
利益 600
法人税 180
税引後利益 420

420で翌月の支払と借入金+利息の返済を
しなければならない!

借入をする場合に検討しよう!

上記の様に、会社を運営するとは、この
ようなことも考えていかないといけません。

ですから、お金ない→借入しとこ!という
浅はかな考えですと会社の運営にとって
良くないことです。

また、経理が分からない社長様が、会社の
数字を考えることなくやってしまうのが、
お金ないから借入をするということです。

ですから、借入をする上記の注意点を考え
ないで借入をしてしまうのです。

この様な考え方からも、社長様には経理と
会計の基本的な知識は必要だと思います。
試算表が分からないと借入の検討ができ
ませんし、なぜお金がないのかが分かり
ません。

まとめ

私は、今まで通常の創業にも立ち会って
きた経験から申し上げると、返済の本質
を理解して借入を行っていた方は少ない
様に思います。

なぜかと言うと、試算表に関心を示さない
社長様の多さが気になっていました。
確かに試算表は会社の遅行指標ですが、
その試算表は会社の状況を示しています。

その分析資料がものすごく近くにあるのに
なぜ検討をしないのかな?と不思議です。
お金がないと思う前にまずは、会社の
状況はご存知なのかを考えてみましょう!

 


編集後記

平日の昼間なので、めっちゃ空いてました!

昨日は、安心お宿というカプセルホテルに
行ってきました!
2時間無料券をもらっていたので、体験して
みたいと思って体験してきました!

人工温泉の大浴場とミストサウナがあり、
かなりリラックスできたのが良かったです。

また、機会があったら行ってみたいなと
思っています!




ABOUT US
齋藤 幸生税理士・行政書士・経営革新等支援機関・ブロガー
都内税理士事務所にて7年間の勤務後独立。 2017年に税理士として独立後は建設業、フォワーディング業、IT業に特化した税務を行っています。また財務支援として資金繰り支援(会社の資金繰りと資金調達支援)を行っています。行政書士としては建設業許可、利用貨物運送事業の許可業務に特化しております。