税理士業の理解されないところ・・・




税理士業の理解されないところ

私がまだ勤務時代だった頃、税理士業が一般的に理解されていない、また、職業としても認知されていないのは?と思うことがあります。例えば、自分が腕のいい税理士だと思っていたとしても、お客様の事業がうまくいっていないときは、顧問料の値引き交渉をされるときがあります。写真のような辞典や税理士試験の勉強をしていて、知識を持っているだけではだめなのです!

 

その会社の社長様のお考えや感性などいろいろあるとは思いますが、税理士業が何をやっているのかということお客様がよくわかっていない場合があります。
税務調査の対応でお客様の側について調査官と対峙する場面が結構あったのですが、このような状況にならないと我々に仕事を依頼しているという感覚がない状況なのかもしれません。

 

現状では、私がお客様に提供できるものはなんなのか?という視点から物事を考えている状況です。すなわち、私が最も得意とすることが「分かりやすく説明するというスキル」をもって自分の仕事をお客様にご理解してもらおうかと思っています。こんなの誰でもできるでしょ?思うかもしれませんが・・・、税法の説明をする、経理方法を説明するときに「すぐイメージや感覚で理解してもらうように説明スキル」と言った方がいいでしょうか?
この様に説明しようとしている方は、私はあまり見かけません。
なぜなら、図を作ったりしなければならず、面倒だからです!
私の場合には図はその場でフリーハンドなどで直観的に書いて説明してしまうことに慣れているので、面倒だとは感じませんが・・・

 

自分の最も得意なものでアピールできれば、サービスを受ける方のお考えや感性などいろいろあるとは思いますが、そのサービスがお客様にとって心地良いもの、良いなと思ってもらえるものであればそう易々と顧問料の値引きや値上げ交渉でもめることは少ないかなと思っています。

なぜ理解されない?

勤務時代になんで理解されなのかな?と思ったことがあります。
その時はなかなか答えが出ませんでしたが・・・
現状では、担当者としての色を出せていなかったというのが理由かな?と思います。

 

一応、前事務所から引き継いだ会社様もあるので、ご理解いただいていた方もいるようなのですが・・・、全員に理解されていたわけではありません。値上げ交渉時には逆に値下げを要求されたりしたこともありました。このような時には、なんでだよ!と思っていましたが・・・
値上げしたからと言って、別に給料が上がるわけではないしとも思っていました。

 

誰かに雇われているときは、その事務所の特徴もあるとは思いますが、自分の色を出せない、又は出そうとしていない、といったことがあるのかな?と思います。(今振り返ってみれば・・)

 

また、事務所はここだけではないし、別のところでも同じ状況なのだから別にいっか!とも思っていましたので、本気で事務所に貢献しようとは思っていなかったということもあります。
インセンティブが全くないのは人のやる気に影響するんだなということを前事務所では教えて頂きました!有難うございます!

理解してもらうために!

現在、税理士になっている方、まだ受験生の方など様々な状況の方たちが働いていると思いますが、特に値上げに応じてもらえないお客様(税理士報酬は渋いのに、会社のお金はバンバン使う社長)には、なぜ顧問料の値上げを承諾してもらえなないのかを聞いてみるといいのかなと思います。

 

要するに、担当者である自分の力不足なのか、売上等を基準とする事務所の報酬に不満があるのか、そもそも社長が所長のことを嫌っているのかなど、いろいろ確認できることはあるはずです。そのうえで、担当者としてどういった対応ができるのかなと考えてみてはいかがでしょうか?

 

一番まずいのは、報酬基準に不満を持っているケースです!これは既存の会社には多くいらっしゃると思います。なぜそんなことが言えるのか?というと・・・、30代や40代の経営者とお会いする機会にいろいろ聞いてみると、報酬を払っているのに提案がないといった不満を口にされる方が多いのです。ということは、すでにお客様がお支払いになってる報酬は高いと感じている状況ですから、値上げ交渉自体が不可能ということになります!

 

こういったことを知らずに、ただ単に事務所の基準で報酬を上げさせてもらえないか?という交渉ではなかなか応じてもらえないと思います!
まずは交渉する前に、社長の考えや感じていることを聞き出してから交渉するしても遅くはありませんので、一度やってみてはいかがでしょうか?

 

余談ではありますが、会社の意向を聞くことはかなり意味があると思います。
なぜなら、会社のために役に立てるのは、税金のことだけではないはずです。
担当者の役割としては、事務所経営者(所長)と会社の間に入って、うまく立ち回るスキルも必要だと思います。そのようにうまく立ちまわると、自分が独立した時にお客様の方からついてきてくれると思います。なぜなら、社長としてはわかってもらっているのは、担当者であるあなただと社長は考えるからです!

 

仕事は、経験や税理士試験の勉強過程で何とかできますが、ビジネススキルについては自分で踏み込んだりしていかないとなかなか知る機会がありません。特に税理士は経営者としての資質が弱い方がいるなと感じます。独立してから勤務に戻ってしまう方も多いようなので!
独立したら、勤務に戻るのはダメです!やはり、経済的に成功したいかは別にして独立して自分で食べていけるようになるくらいまでは自分でもっていかないと税理士資格を取った意味はないのかな?と思います。

 


編集後記

 

昨日は、アメブロからこのブログへの移行作業を行いました。
本屋さんで以降のやり方が載っていた本を参考にやってみたところ
以外に簡単にできたので、安心しました!!
後は、URLを記事に会うURLにする作業を残すのみです。




ABOUT US
齋藤 幸生税理士・行政書士・経営革新等支援機関・ブロガー
都内税理士事務所にて7年間の勤務後独立。 2017年に税理士として独立後は建設業、フォワーディング業、IT業に特化した税務を行っています。また財務支援として資金繰り支援(会社の資金繰りと資金調達支援)を行っています。行政書士としては建設業許可、利用貨物運送事業の許可業務に特化しております。