【創業融資】創業融資計画の妥当性を高めるためのポイント
こんにちは!
税理士・行政書士・社会保険労務
の齋藤幸生です!
今回は・・・
創業融資における創業計画書の
妥当性を高めるポイントを
解説します。
それでは、スターです!!
創業計画書とは
損益計算と資金繰り表から構成されるもので、第1期~第5期までの5年分くらいの業績や資金繰りをまとめたもの
損益計算とは
売上ー費用=利益又は損失
として計算するもの
資金繰り表とは
収入ー支出
収支計算によってお金の収支
を計算したもの
これらを創業した事業年度から
5年分くらいをまとめると
創業計画書になります。
エクセルなどで作られることが
一般的になります。
数字をいれるだけなので
お手盛りで作成されることが
多いように感じます。
金融機関では創業融資の妥当性を
検討する必要があるため
創業融資では大切な計画書に
なっています。
今回は、資金繰りに特化した
内容で以下、解説を行います。
設備資金と運転資金の違い
資金繰りでは設備資金と
運転資金の2種類があります。
設備資金とは
店舗などに内部造作などを行う、車両を購入するなどの必要なお金
になります。
一般的には設備投資と呼ばれ
設備投資に必要な資金になります。
運転資金とは
人件費などの経費や商品仕入れに必要なお金
になります。
事業では経常的に必要なお金が
運転資金になります。
設備資金と運転資金を分けるのは
性質が異なるからです。
設備資金は一度に使うお金が
大きく購入時に即時の経費にする
ことができません。
そのため、返済する期間を長めにして
毎月の返済負担を軽くする必要があります。
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運転資金は経常的に使うお金
になります。
こちらは短期的に必要なお金
であり売上を獲得することでも
運転資金を補填するため
返済期間は設備資金と比べて
短めになります。
設備資金の考え方は
必要最低限に抑えること
になります。
検討事項としては
・利益にどれだけ貢献するのか
・「ほしいもの」と「必要なもの」との切り分け
・中古も検討の余地あり
運転資金の考え方は
・人件費などの経費、仕入れで毎月どれくらいお金が必要なのか
・黒字企業でも黒字化まで平均6.2か月かかる現実を知っておく
・取引条件等からお金の回収と支払とを比べて、お金が回収されるまでに必要なお金を見積もる
・自己資金を有効に活用する
設備資金や運転資金の妥当性を説明する
以上を検討したところで次に
数字へ落とし込むことになります。
一般的には創業1年目は月単位になり
2年目以降は1年単位で作成します。
すると次のようなことが
わかってくるはずです。
・赤字期間に必要なお金
・運転資金
・軌道に乗るまでのお金
・設備投資がある場合の設備資金
これらを合計すると
創業時に必要なお金になります。
次に資金ショートと呼ばれる
お金が無くなって事業が継続できない
常態を回避するための検討をします。
基本的には以下の計算を
行います。
①売り先からの回収の月数+仕入先から販売の月数
②仕入先から支払の月数×原価率
③(①ー②)×月商=運転資本
数字を具体的に当てはめると
回収月数は2か月、支払月数は1か月、原価率80%、月商200万円とすると・・・
①2+1=3
②1×80%=0.8
③(3ー0.8)×200万円=440万円
上記のように当てはめると
必要な運転資金は440万円と
確認可能です。
このように考えることで
先ほど申し上げた創業時に
必要なお金の計算に当てはめます。
編集後記
創業融資では成功すると
上限いっぱいまで融資される
ことがあり得ます。
ただし、上限いっぱいまで融資が
行われるような創業計画書では
金融機関をかなり納得させる
内容である必要はあります。
日本政策金融公庫のサイトで
資料をダウンロードして
作成すると計画書の作成と
妥当性は全くの別物だと
わかると思います。
では税理士・行政書士・社会保険労務士
の齋藤幸生でした!!
それでは、また!
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この記事は、その時の状況、心情で書いています。
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