【電子帳簿保存法】スマート証憑管理で保存・仕訳候補作成までやってみた

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【電子帳簿保存法】スマート証憑管理で保存・仕訳候補作成までやってみた

こんにちは!

 

税理士・行政書士・社会保険労務

の齋藤幸生です!

 

今回は・・・

弥生のスマート証憑管理を

使ってみた感想や使い方を

解説します。

 

それでは、スタートです!!

 

スマート証憑管理とは?

弥生で「電子帳簿保存法」に対応

することができるクラウド保存

ソフトになります。

 

インボイス制度にも対応していて

AI-OCRによる読み取りで

インボイスの判断もしてくれます。

 

電子帳簿保存法では2024年1月

1日以降に授受することができた

データでは

 

データのまま保存することが

義務となっています。

 

データ保存では改ざん防止と

検索機能が要件になっており

 

これらの要件に対応することが

可能なソフトになっています。

 

スマート証憑管理を使うため

には利用条件があります。

 

  • デスクトップアプリの「あんしん保守サポート(無料導入サポートを含む)」に加入
  • クラウドサービス(無料体験を含む)を契約している

のいずれがになります。

 

現在はAI-OCR機能まで利用条件

を満たしていれば使えます。

 

ただし、AI-OCR機能については

今後追加費用がかかる可能性が

あることがサイトで公表されて

いるところです。

(2024年1月2日現在の情報)

 

 

スマート証憑管理を使ってみた感想

私は2024年1月1日に

スマート証憑管理を使って

どのような動きをするのかを

確認してみました。

 

結論から申し上げますと

もう少し改良が必要です。

 

AI-OCR機能の読み取りの

正確性としては数字の読み取り

が不十分です。

 

どんな請求書だと数字の読み取り

が不十分になるのかというと

 

請求内容を示す数字が2つある

といった場合には

 

請求金額が2倍になって

読み取られています。

 

例えば、ご請求金額が11,000円

上記の内訳で内容が10,000円

消費税が1,000円といったように

 

表示がされている請求書は

一般的だと思います。

 

するとご請求金額とその内訳

の両方の数字を読み取って

しまうことから

 

本来は11,000円が正確なところ

22,000円で数字の読み取りが

行われてしまいます。

 

 

 

数字の読み取り不具合以外に

データが複数まとまったものを

アップすると

 

検索機能として表示され

なければならないものは

AI-OCR機能で読み取って

くれません。

 

例えば、請求書の1枚目には

取引先の名称、金額、日付があり

 

2枚目以降に1枚目以降の内訳

が書かれているようなデータでは

 

AI-OCR機能でうまく読み取る

ことができず検索機能のすべてを

手入力する必要が出てきます。

 

以上が今後の改善点になると

考えています。

 

以上を踏まえた上で

うまくいくであろう使い方

を考えてみます。

 

スマート証憑管理の使い方

スマート証憑管理がある場所は

弥生のマイポータルのところです。

 

こちらからスマート証憑管理を

クリックして起動を行います。

 

スマート証憑管理の事前設定は

基本設定を確実に行うことです。

 

  • 事業者情報を正確に入力します。
  • 利用設定では受領証憑をデフォルトにすればよいかと思います。
  • 取引先管理設定は上書きをオン
  • 会計連携設定は「スマート取引取込」を利用して会計連携する、弥生販売・Misocaから送信された証憑を仕訳登録するはチェックしておく
  • OCR利用設定はオン

上記以外の設定は現状では不要になります。

 

ここからは現実に即した

利用方法を考えてみます。

 

まず受領証憑では一度に

アップできる枚数は10件まで

になります。

 

複数ページのPDFがある場合には

50ページまでのものがアップ

することができます。

 

つまり、10枚たまって一気に

アップすることで一度に保存を

行うことができます。

 

さらに効率化できるものとして

証憑添付メールの仮保存設定

という機能があります。

 

取引先からメールで請求書などを

受領するときに取り込み専用の

メールアドレスを取引先へ提示し

 

そのメールアドレスをCCなどで

設定していただいて送付してもらう

ことで添付された受領証憑が

仮保存される仕組みです。

 

あなたが発行する証憑では

Misocaを使うことで

 

Misocaでメール送付した資料は

自動的にスマート証憑管理に

送信される設定が可能です。

 

注意点はMisocaからPDFで出力し

ている場合には自動的に

スマート証憑管理へ送信されない

仕様になっていることです。

 

スマート証憑管理に保存された

データは受領・発行にて最終的な

保存を人の手で行います。

 

このときに仕訳連携が画面の

右下に現れるのでこちらを

クリックすることで

 

スマート取引取込へデータが

送信されて仕訳候補の作成も

行われることになります。

 

 


編集後記

今後の会計業界を考えると

すべての製品を一つの会計ソフト

ベンダーに合わせることで

 

仕訳までを一気通貫で処理する

という流れになると思います。

 

こちらはメリットになりますが

デメリットは顧客が囲い込まれる

ことになるため

 

他の会計ソフトに変更するときの

ハードルが高くなることです。

 

言い換えると安易に会計ソフトを

変更することができなくなる

ということになると思います。

 

 

では税理士・行政書士・社会保険労務士

の齋藤幸生でした!!

 

それでは、また!

 

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この記事は、その時の状況、心情で書いています。
また、法令に関しては、その後改正された場合には、
異なる取り扱いになる可能性があります。