インボイス対応版の弥生会計を使ってみた
こんにちは!
税理士・行政書士の齋藤幸生です!
今回は・・・
インボイスに対応した
インストールアプリの
弥生会計に関する記事です。
それでは、スタートです!!
インボイス対応版の弥生会計とは?
2023年10月以降のインボイスの入力方式に対応した弥生会計
になります。
インボイスが始まると
次のように請求書が分かれます。
①適格請求書(以下、インボイスと言います。)の処理
②インボイス以外(以下、区分記載請求書と言います。)の処理
インボイスでの処理では
消費税が10%又は軽減税率
の全額が消費税の計算上で
控除されます。
区分記載請求書の処理では
消費税が10%又は軽減税率について
消費税の計算上では80%が
控除される計算になります。
入力ではこれらを分けて
帳簿に反映させる必要があります。
入力方式と事前設定
インボイス対応の弥生会計で
入力方式がちょっと変わりました。
新たに請求書区分欄と
それに紐づく仕入額控除欄が
設置されました。
実験として2023年10月1日の
前と後で入力をしてみました。
2023年10月以前
![インボイス前の弥生会計の入力](https://i0.wp.com/liens-tax.jp/wp-content/uploads/2023/03/before-invoice-yayoi.png?resize=300%2C31&ssl=1)
2023年10月以降
![インボイス制度後の入力画面](https://i0.wp.com/liens-tax.jp/wp-content/uploads/2023/03/after-invoice-yayoi.png?resize=300%2C32&ssl=1)
異なるところは10月以前では
適格、区分記載に関わりなく
仕入税額控除が100%になり
10月以降では適格だと100%
区分記載だと80%になります。
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事前設定について解説します。
始めに消費税設定で
課税期間開始日設定をします。
場所は
導入の消費税設定をクリックし
消費税設定を開くと右側にあります。
![弥生会計導入画面](https://i0.wp.com/liens-tax.jp/wp-content/uploads/2023/03/donyu.png?resize=300%2C296&ssl=1)
![弥生会計 課税期間開始日設定](https://i0.wp.com/liens-tax.jp/wp-content/uploads/2023/03/kazeikikankaishibi.png?resize=300%2C235&ssl=1)
日にちは2023年10月1日以降を
入力するようになっています。
次に入力の効率化をするための
事前設定です。
主に損益項目や製造原価項目
で行うことになります。
![適格区分記載の設定](https://i0.wp.com/liens-tax.jp/wp-content/uploads/2023/03/tekikaku-kubunkisai.png?resize=265%2C300&ssl=1)
弥生会計の基本設定は
適格、かつ、消費税10%なので
次の取引がある場合には
補助科目の消費税設定を行います。
①区分記載請求書になる取引、かつ、消費税10%
②区分記載請求書になる取引、かつ、軽減税率
補助科目を設定する場所は
取引タブの科目設定をクリック
損益科目や製造原価科目にて
補助科目を設定する勘定科目を
クリックして左上の補助作成を
クリックすれば設定できます。
![弥生会計取引タブ](https://i0.wp.com/liens-tax.jp/wp-content/uploads/2023/03/torihikitabu.png?resize=300%2C295&ssl=1)
![弥生会計補助科目](https://i0.wp.com/liens-tax.jp/wp-content/uploads/2023/03/hojokamoku-settei.png?resize=300%2C145&ssl=1)
弥生会計に入力前で必要なこと
インボイスが始まったあとに
入力前で必要なことがあります。
事業者がインボイスと区分記載請求書をきちんと判断すること
になります。
基本的に会計ソフトは請求書が
インボイスと区分記載請求書を
判断しません。
クラウドソフトでインボイスの
判定を行ってくれますが
請求書を発行した事業者が
本当にインボイス発行事業者
であることを確認するのは
最終的に人が確認します。
会計ソフトへ入力する資料が
適切でないと入力も間違って
しまうことになります。
結果、原本の判断が最も
大切になるわけです。
編集後記
私は記帳代行も請け負っている
ため今後は取引が発生する都度
補助科目を設定することに
なるだろうなと考えています。
弥生会計がインボイスのため
だけの欄を設けたのは
2つ意味があると思います。
①消費税設定で行うとユーザーが
間違えて入力をする可能性がある
②ユーザーがインボイスの判断を
弥生会計へ反映しやすくするため
だと想像します。
現行の消費税の設定では
課税仕入は多岐にわたりますし
選択するためのプルダウンが
狭すぎてみずらい仕様に
なっているので
インボイスのための欄を設けた
というのは正解だと考えます。
では税理士・行政書士の齋藤幸生でした!!
それでは、また!
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