金融機関融資の種類と返済の考え方を税理士が解説!




金融機関融資の種類と返済の考え方を税理士が解説!

こんにちは!

 

税理士・行政書士の齋藤幸生です!

 

今回は・・・

金融機関融資の種類と返済の考え方を解説する記事です。

 

お金が足りないということで

借入を行うことがあります。

 

そのときにWEB上では様々な金融機関の情報が

溢れかえっています。

 

今回の記事ではまずは融資の種類を把握して

融資についての基本的な知識を獲得して頂く

ということがメインです。

 

それでは、スタートです!!

 

金融機関からの融資の種類とは?

金融機関からの融資の種類を考える前に

まずは金融機関について知っておくことが重要です。

 

金融機関の種類

金融機関としては政府系と民間に分かれます。

政府系金融機関の特徴は民間金融機関の補助

ということが目的です。

 

政府系の金融機関は日本政策金融公庫と

商工中金があります。

 

新型コロナウィルス感染症の特別貸付で

日本政策金融公庫と商工中金が先陣をきって

融資制度ができた理由が政府系だからです。

 

民間金融機関は上記以外になりますが

民間金融機関にも規模に応じた呼び方があります。

 

メガバンク>地方銀行>信金>信用金庫

ということになっていてメガバンクに近づくにつれ

規模が大きくなっていきます。

 

金融機関からの融資の種類

融資の種類としては大きくわけて2つ存在します。

日本政策金融公庫からの融資と制度融資です。

 

日本政策金融公庫では日本政策金融公庫の口座から

直接借りるわけではなく、民間金融機関の口座を通して

最終的に借入が実行されます。

 

民間金融機関との違いは保証料がないことです。

ざっくりとした理由は政府系金融機関からです。

 

民間金融機関からの融資は基本的には

制度融資という融資になります。

 

保証協会に会社が倒産した場合の保証を行ってもらい

民間金融機関が会社に貸し出すという流れです。

 

従って、保証料が別途かかることになります。

 

 

お金の借り方と返済の考え方

お金の借り方

お金を借りるときには政府系金融機関と

民間金融機関ではどちらが良いのかという

疑問になってきます。

 

基本的には初めての融資は日本政策金融公庫で

行うことが良いかと思います。

 

理由は融資のスピードが速いからです。

 

また、税理士さんが経営革新等支援機関に

なっていることが多いので

より有利な融資制度で借入を行うことができます。

 

次に日本政策金融公庫で借りた後は

民間金融機関での制度融資を狙っていく

ということになります。

 

 

返済の考え方

返済は最も長期で返済できる期間で設定することが

会社のキャッシュフロー上、優しくなります。

 

理由は、年間の返済金額が会社の黒字の範囲内に

おさまらない可能性があるためです。

 

私の経験上では、中小企業は事業年度ごとに

黒字になっていても黒字以上の金額を

融資の返済に回していることが多いようです。

 

つまり、返済期間が短いために

事業年度ごとの返済金額が大きくなっていて

会社が黒字になっていてもお金が会社に

残らない可能性があるわけですね。

 

経営者保証や担保は基本的につけない

融資を行う場合には経営者保証や担保を

付けるかどうかも疑問となります。

 

私としては、多少金利が上がってもつける必要の

ないものは付けないということです。

 

日本政策金融公庫は経営者保証や担保については

付けてくださいと厳しくは言われません。

 

しかし、民間金融機関からの融資については

なぜか経営者保証や担保について契約条項に

記載されていることがあります。

 

その後、会社の財政状態が健全で合っても

経営者保証を外すといった提案が金融機関から

行われることがあまりないのが現実です。

 

民間金融機関は保証協会に保証をしてもらって

いるわけですから基本的には要らないはずです。

 

この点、近年の保証協会の制度では

融資の80%までを保証するといった制度が

基本となっています。

 

つまり、金融機関にも20%のリスクを取ってもらう

という制度になっていることがあります。

 

こうした理由から経営者保証を付けるといった

制度融資が一般的になっているのです。

 

経営者保証は借入金額自体の増額に寄与する

ということであれば付けることも検討しますが

基本的には金融機関のリスク分散のためだけに

設定される可能性があります。

 

結果としては経営者保証や担保は原則つけず

融資を実行してもらう様に交渉することになります。

 

 


編集後記

融資の考え方はいろいろあって今回は

基本的なことをまとめました。

 

私としては、日本政策金融公庫での融資をして

事業の地盤を固めてから民間金融機関での融資を

検討しても遅くはないと思います。

 

それと日本政策金融公庫の融資で良い点は

1ヵ月程度で融資可能になることですね。

 

現代的な事業はスピードが命です。

それに比べて民間金融機関は2~3ヶ月程度かかるので

スピードが遅いと言わざるを得ません。

 

結果として日本政策金融公庫がまずは筆頭に

挙がってくるということです。

 

 

では税理士・行政書士の齋藤幸生でした!!

それでは、また!

 

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この記事は、その時の状況、心情で書いています。
また、法令に関しては、その後改正された場合には、
異なる取り扱いになる可能性があります。

 

 




ABOUT US
齋藤 幸生税理士・行政書士・経営革新等支援機関・ブロガー
都内税理士事務所にて7年間の勤務後独立。 2017年に税理士として独立後は建設業、フォワーディング業、IT業に特化した税務を行っています。また財務支援として資金繰り支援(会社の資金繰りと資金調達支援)を行っています。行政書士としては建設業許可、利用貨物運送事業の許可業務に特化しております。