RPAを中小企業に導入する場合の考え方とは?




RPAを中小企業に導入する場合の考え方とは?

こんにちは!

 

税理士の齋藤幸生です!

 

今回は・・・

RPAを中小企業にどうする場合の考え方とは?

を解説していきたいと思います。

 

私が税理士として関与している会社は

中小企業です。

 

その中でRPAを導入した方が効率化できる!!

と思うところは現在のところはないです。

 

税理士業界内では担当者の属人性で仕事が回っている

といわれるところがありますが、

中小企業でも同様だと感じることがかなりあります。

 

そうしたことを記事にまとめていきたいと

思っています。

 

それでは、スタートです!!

 

RPAを中小企業に導入したい!

私の関与先ではいませんが

RPAを導入したい!!と思っている社長さんは

いるかもしれませんね。

 

それでお聞きしたいのは、

何にRPAを導入してどうしたいのでしょうか?

 

質問の答えに対して自社としての答えを

持っている人は多くはないと思います。

 

巷のRPAを導入すれば自社バックヤード業務に

人を使わなくて済む、効率化により社員の残業が減る!

といったことが言われています。

 

本当にそのように実現できれば良いですね。

 

私が中小企業の関与をしていて分かったことは

仕事は属人化しているということです。

 

理由は人材を固定化して長年働いているひとがいるので

いつの間にかその仕事をやっている人のやり方になり

それが長年継続してしまっていることです。

 

これが仕事の属人化の問題です。

 

RPAだけでなくパソコンを使ったソフトは

属人化した使い方もできるようになっていますが

その人のやり方だけにしてしまうことが問題なのです。

 

従ってRPAの導入のハードルというよりは

仕事のやり方の問題となりますね。

 

最終的にRPAに代表されるソフトの目標としては

仕事の効率化、単純作業は機械が代替することでしょう。

 

そうなると機械が最もやりやすい方法、

また人が設定しやすい方法をする必要が出てきます。

 

 

属人的な仕事が多いのでは?

中小企業では属人的な仕事が多いと考えています。

私が勤務時代からお付き合いのある会社を見ると

10年以上会社の経理をしている人もいます。

 

まあ、大体が社長さんの奥様だったりするので

人の安定性を考えると良い方法なのです。

 

完全な第三者であってもなかなか人が変わる

ということはあまりないように感じますね。

 

それに一人で経理総務をやっている人もいるので

どうしても自分のやり方になってしまうことが

多いように思います。

 

他にも会社のなかではクラウドを使わないで

エクセルを使って仕事をやっている人も多くいます。

 

使い方も人それぞれですね。

 

現状で多いのは賃金台帳はエクセルが多いようで

なかなかクラウドにして計算を自動化させて・・・

というようなところまで考えが至ることは少ないようです。

 

そうすると自分のやりたい、分かりやすいやり方で

どうしても仕事をしてしまう回数が増えることになります。

 

 

 

 

ここまで書いていくとなんか属人的になっていることが

まるで悪いことのように感じと思います。

 

私は属人的な仕事の方法が悪いとは思っていません。

 

むしろ中小企業だとお金、人、モノが少ないので

ある種、仕事をやれそうな人にやれそうな仕事を与えて

無理やりにでも仕事をやってもらうということが

日常的に行わている状況だと思っています。

 

今後ともそういった状況は変わることはなく

むしろもっと悪くなる可能性すらあります。

人手不足が今以上に深刻化する想定ができるからです。

 

RPAを中小企業に導入する場合には

属人的な仕事方法を前提とした使いかたを念頭に

導入をする必要があるのだということを

ぜひ知っておいて欲しいのです。

 

RPA導入の方が時間がかかってやめるかも

では実際に中小企業にRPAを導入するとなると

ちょっとてこずるだろうなあと思います。

 

なんせ属人的な仕事をやっている人の作業を

RPAに覚えさせることになるからです。

 

つまり長年やってもらっている従業員の代わりをさせる

ということになるからです。

 

一応、効率的なやり方、業務フローを構築する

といったことがRPA導入初期では必要なのですが

それをやっていると仕事が回らないのは明らかです。

 

いつまでたってもRPAに仕事をさせることが

できない状況に置かれると思います。

 

そうではなく、今やっている仕事でRPAでも

代替できそうなものから導入を考えていきます。

 

そうしないとRPAの導入に時間がかかる

プログラムの確認に時間がかかる

RPA稼働後の確認作業に時間がかかる

 

3つの時間がかかることが起こり得ますので

どこかで心が折れて導入をやめてしまうことになります。

 

実際に私はUiPassというRPAの導入を検討していて

学習プログラムもちょっと学んでみました。

 

結論として税理士業が飛躍的に効率的になることは

非常に難しいという結論を出しています。

 

誰にもできる操作であればUiPassを使った方が

速いことは認めます。

 

しかし作業時間100時間浮いた!!

などということは絶対に有り得ないのです。

 

このようなことが中小企業も起こります。

 

それにRPAで仕事をやってもらったとして

RPAによって時間が浮いた従業員にやってもらう

お仕事を考えておく必要があります。

 

ともすればRPAだけの問題では済まなくなってきて

会社内部のことを考える組織再編クラスのことを

やらないといけなくなる場合もあります。

 

例えば会計、給料などの入力作業をやっていた人に

いきなり営業をやれと言っても無理な話です。

 

より会社内部で人ができる仕事に集中してもらうため

社内でのお仕事を考えないといけなくなります。

 

さて、色々書いてきましたが一口で申し上げると

RPAの導入ではかなりの時間がかかります。

 

ひとり社長で事業をやっているなら導入の時間は

RPAを導入する、プログラムをする時間だけで済みますが

 

中小企業のような属人的+経営資源が少ない

という状況を考えるに

 

現状を受け入れるのとRPAの導入のどちらが良いのかを

慎重に考えることになると思います。

 

 


編集後記

今日は明日の訪問のための準備ですね。

あとは記帳代行なんかも合わせてやって行きます。

 

1月の提出資料は合計表2社

償却資産税1社となりました!!

 

あとは突然の申告依頼などがなければ

このまま確定申告へ突き進みそうです。

 

 

では税理士の齋藤幸生でした~
それではまた👍

 

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この記事は、その時の状況、心情で書いています。
また、法令に関しては、その後改正された場合には、
異なる取り扱いになる可能性があります。

 

 




ABOUT US
齋藤 幸生税理士・行政書士・経営革新等支援機関・ブロガー
都内税理士事務所にて7年間の勤務後独立。 2017年に税理士として独立後は建設業、フォワーディング業、IT業に特化した税務を行っています。また財務支援として資金繰り支援(会社の資金繰りと資金調達支援)を行っています。行政書士としては建設業許可、利用貨物運送事業の許可業務に特化しております。