異業種から税理士を目指す人へ
異業種から税理士を目指す人もいると思います。
というか、所長税理士の2代目とかでなければ、
ほぼ異業種から参入される人が多いかなあと思います。
ですから、若いうちはリスクは許容範囲内です。
年を取ってからというと、許容できるリスクには
限度があると思います。
いずれにしても、覚悟が必要です!
その覚悟が決まったら、税理士を目指す道を
邁進していこうよ!
というのが、今回の記事です。
それでは、スタートです!
その決断、本当に割に合いますか?
まずは、あなたの覚悟の度合いを
聞いてみたいと思います。
税理士になろうとしたあなたの決断は、
本当に割に合いますか?
私が税理士となったときの話をしますと、
フリーターをやっていて、
食うのに困らない職業としては、
やはり資格かなあと思い、
父方の祖父がやっていた
税理士に行き当たりました。
当時は24歳だったかな、今のようにネットで何でも
調べるという時代ではなかった時です。
当時は、経済不況で、人余りが出ていた時代。
そんなときに、安易に決断してしまったのは、
若かったということだと思いますね。
両親の援助もあり、何とか受験専念を2年くらいして、
試験を受け始めました。
今思うと、当時は相当な覚悟でやっていたと
自分では思ったのですが、
今の私からすると、かなり甘い計画だったなあと
思わざるを得ません。
税理士になるには、実務経験が必要で、
それをどの事務所で経験するのか?
税理士となった後には、ざっくりと独立する
ということだけ妄想がありましたね。
これで、何とかなっているんですから、
運が良かったと言われてもしょうがないです。
このようなことが、他の人にも平等に起こるのであれば
問題ないと思うのですが、
残念ながら、上記のようなことが起こらない
ということも想定できますね。
あくまで可能性の話ではありますが・・・
ですから、その決断は割にあっているのか?
覚悟を持った決断なのか?
これを自分自身に問うた方が良いと考えています。
覚悟を決めたら、試験と実務の両方を追う
さて、覚悟を決めたら、今度は試験と実務の
両方を追うということですね。
まずは、税理士になる道は試験だけの1つだけではない
ということを知っておくことです。
大学院の試験免除と国税専門官での科目免除
というやり方もあるわけです。
どれを使うのかは、あなた次第です。
また、完全に全部試験でパスしたい
ということでも良いと思います。
いくつかの税理士になる道があり、
使える制度は何でも使う柔軟なスタイルの方が、
早めに税理士となることができますね。
試験でパスしようとする場合には、
試験に合格できる環境でなければなりません。
そのために、働く場所、働き方に限定が
かかってくると思いますね。
単発でのご依頼はこちら!
1 個別相談スポット業務
2 税務調査立会支援
3 DM特別支援業務
4 経営革新等支援業務
5 税務顧問などの顧問業務
つまり、実務についての話となります。
働く場所は、受験予備校の近くにするとか、
家から近くにするなど、色々な選択があります。
働き方は、正社員、アルバイトなど何でも良いですが、
最も避けたいのは、繁忙期に残業が山ほどあるところです。
人によっては、繁忙期に全く勉強ができなくても
後で帳尻を合わせて、合格してしまう猛者もいますが、
短期合格を狙うなら、繁忙期がないところですね。
加えて、実務ではどのような経験が積めるのか
ということも大切です。
一般的な事務所だと、法人関与がメインで、
個人事業がちょっとあってというスタイルが多いです。
相続などの資産税は、年に1件あるかないか
だと私は思います。
頻繁に資産税関係を扱っている事務所は、
専門特化していると思います。
自分がどのような分野で活躍したいのか?
ということは明確にしておくと良いと思います。
2025年には、大量の法人がなくなるかも・・・
という試算も出ているので、
法人メインで扱っている税理士事務所なら
大丈夫とは限りません。
ビジネスチャンスは、法人メイン、資産税メインなど
色々なところに散らばっていると思います。
もし可能なら、色々な経験を積んだうえで、
自分に合ったスタイルでの活躍場を考えても
時間的な余裕はあると思います。
一番就職してはいけない事務所は、
記帳代行をメインとしてるところです。
記帳能力は確かに上がりますし、
資料を全部引き上げてきますので、
色々な資料を見る機会には遭遇します。
ですが、記帳代行はどこでもある程度は
請け負っているものです。
記帳代行だけで事務所を維持している事務所は、
私が税理士業界に就職した10年くらい前でも
厳しい状況におかれていました。
先の見えない仕事だけをメインにやっているだけでは
成長は見込めません。
記帳代行メインの事務所に就職することは
お勧めできません。
独立している税理士ってあれなので・・・
さて、いくら覚悟をもってしても、
仕事をしていると不満はたまりますね。
特に独立した開業税理士は、
自分がやりたいようにやっている人が
大半だと思います。
私だってそうです。
ですから、はたから見ると、
なんだこの人・・・
と思われるような行動をしていると思います。
私の大学時代の知人で、上場企業に就職していたのに、
なぜか税理士を目指すと言って、
その上場企業を辞めてしまった人がいます。
今はもう、連絡を取っていませんが、
最後にあったときには、就職した税理士事務所も辞め
中小企業の経理に落ち着いていました。
試験に合格したのかと聞いたところ、
簿財を受けている状況だったようです。
このように、税理士事務所に嫌気がさして、
試験にも嫌気がさして・・・
という人はどこにでもいると思います。
冒頭でも申し上げたように、
覚悟を決めたなら、その道をずっと進めるように
自分を導くことができるようにしたいものです。
たかが修行期間、されど修行期間です。
勤めている税理士事務所の所長が気に入らなくても
どこ行っても大体似たようなものです。
それであれば、耐えるだけ耐えて、
長く仕事をして、税理士になって、
独立した時に、自分の担当先から自分に指名が
来るように仕事に打ち込んだ方が得です。
あとは、所長税理士に気に入られるように
接していれば、良いわけです。
反面服従行為とも言えますが、
所長税理士が自分のすべてを面倒見てくれる
という訳ではありません。
いきなり、自分の妻を連れてきて、内勤させたり、
いまは聞きませんが、愛人を連れてきたり、
息子を連れてきて働かせてみたり、
といったことが起こる可能性があります。
ワンオーナーだと色々な可能性があり、
そのたびにしりぬぐいをするのは、
現場の担当者ということになるわけです。
こういった色々なケースに耐え忍んで
税理士になるわけですから、
所長税理士がどうのと言って、
税理士になることをあきらめるような
ことだけは避けてほしいと思います。
税理士になったときにどうするか?
最後に税理士になったときにどうするのか?
これを考えることの大切さを説明します。
皆さんは、ご自身が税理士になったときに、
どうしますか?
何をしますか?
どうやって売上を上げていきますか?
集客やサービスは何を提供しますか?
他士業の先生から紹介を受けたいですか?
税理士事務所の経営指南書を読んで、
本の著者のように生活したいなあと思いますか?
私も税理士試験があと1科目となったときに
ようやく税理士としてどうするのか?
ということを本格的に準備しました。
ですが、今やっていることは、
今までやってきたことの延長線上です。
案件としては、換価分割の申告や
個人事業主の申告、無料相談に従事など
色々やってきたわけではあります。
しかし、今までやってきた国際税務と貿易や海運といった
関与は現在も続いていっています。
つまり、独立して新しいことに挑戦することは
確かにできるのですが、
独立までに積み上げてきたことが
まずはメインになる可能性があると思います。
独立した時には、記帳代行はあまりやりたくないなあ、
国際税務はちょっとリスクが高いしなあ
といったことを考えていました。
ですが、今は、記帳代行をしますし、給与計算しますし、
自分で会社に行って入力派遣していますし、
単発で確定申告の依頼に応じますし、
英語をはじめとした資料にお目にかかりますし、
消費税の還付申告する方が多いですし、
何でもやっている状態です。
つまり、仕事が好きでやっている状態
ということになるわけですね。
因みにぼっちでやっていることに
少しも寂しいということはありません。
税理士になったときにどうするのか?
この答えは、自分しか持っていないと思います。
編集後記
今日は、自分の月次の準備をしていきます。
確定申告の資料返却が完了して、
ひと段落の4月を迎えることになります。
昨日、自分でLINEのサービスを新たに立ち上げるに
当たって、LINE@アカウント作成とLINEPayの申請を
完了しました。
すべてLINEだけで完結するサービスを目指して、
やっていきたいと思います。
ではぼっち税理士の齋藤でした~
それではまた👍
税務顧問や執筆などのご依頼はこちら↓
この記事は、その時の状況、心情で書いています。
また、法令に関しては、その後改正された場合には、
異なる取り扱いになる可能性があります。
単発でのご依頼はこちら!
1 個別相談スポット業務
2 税務調査立会支援
3 DM特別支援業務
4 経営革新等支援業務
5 税務顧問などの顧問業務