【士業の独立準備】独立前にどうしても準備したいあなたへ




士業の独立準備

士業資格を取ると、ようやく一人前となります。

仕事ができるできないに関わらずです。

 

また、仕事ができるからと言って、必ずしも

独立して自分でできるとは限りません。

 

しかし、独立開業は勤務をしている人からすれば

一つの夢ですし、やってみたいことに挙げられると思います。

 

ですから、独立前に準備をしようと思って、

色々な本で調べたりするわけです。

 

結論から申し上げると、独立する前の準備で

役立つことは少ないと言えます。

 

なぜなら、独立後に経験すること、やった仕事の方が

はるかに身になるからです。

 

これが、独立した方が良い一番の理由です!

 

それでも、独立前の士業先生にとっては不安はあり、

どうしたらよいのかと思ってします。

 

そこで、今回は独立前の準備として情報収集や、

お金のことを交えて、考えてみたいと思います。

 

ですから、独立前にする準備としてのノウハウ

ということではなく、あくまで独立した私から

 

今度独立する先生達へこのように考えては

いかがですか?という提案です。

 

それでは、宜しくお願い致します!

 

同業の士業を観察する

まず、同業の士業を観察することは準備として

当然やっていると思います。

 

これが一番大切なことです!

 

現在は色々な調べ方ができますね。

ネット、本、セミナーなどです。

 

同業の士業を観察しても、それと同じようにして

うまく行く保障はありません。

 

あくまで、モデルケースとして知っておくことで

独立後に、なんだだめじゃないか!

という風にならずに済みます。

 

私が独立1年目に失敗したなあと今思っていることが

上記のことです。

 

すでに何年もやっている人と同じようなことをすれば

うまく行くのではないかと思って、考えに依存し過ぎていました。

 

ですから、独立後は何でも、泥臭く、売上に結びつくものは

法律に触れないように仕事を受ける考え方を

同業の士業先生から身に着けて頂ければと思います。

 

さて、ここで調べたあとの情報の咀嚼について

念のため、解説しておきます。

 

なぜそんなことを言うのかというと、

業界の常識は外の非常識だからです。

 

まず、ネットでの情報収集の咀嚼については、

その人の思い、考え、根拠を切り分けて考える

ということが必要だと思います。

 

特にTwitterについては、その人の思い先行型の情報発信が

行われていると私は判断しています。

 

ブログでは、その人の主張、思いがあふれています。

私のブログも私自身の思いや主張を書いています。

 

ですから、情報の咀嚼をするときには

切り分けて考えておかないと思ってたのとの違う!

ということになる場合がありますね。

 

対して、本に関する情報の咀嚼はそのまま情報源として

自分に取り込めば良いと思います。

 

こちらは、文章校正などある程度、第三者の手が入っています。

 

また、独立するためのノウハウ本的な本には、

何人かの士業が関わっている場合が多いです。

 

ですから、いろいろな形態の事務所が紹介されていて

モデルケース的な扱いで客観的に見ることができます。

 

同業の士業の多くがやっているサービスには

特に注目をしておく必要があると思います。

 

税理士であれば、記帳代行ですね。

なぜか士業では過去の産物的な扱いを受けるような

サービスが平気で残り、それで収入を得ることができます。

 

近年ですと、そういったことをやりたくない

ということで避けている士業もいるようですが、

 

なぜ、そういったサービスが未だ現代社会で生き残り、

収入を得ることができるのかを考えてみることも

良いことだと思いますね。

 

関与する顧客が大きくなればなるほど、

士業の関与はコンサルティングがメインとなります。

 

しかし、今の自分が契約できて、

その顧問先へ一体何をすることができるのかを

考えるときには、昔ながらのサービスは役に立つはずです。

 

事務所の運営と生活費を計算しておく

さて、話は変わって、独立する前でもできることを

解説しておきたいと思います。

 

それは、事務所の運営と生活費の計算です!

 

一番良いのは、事業計画を立てることなのですが、

そこまでできるかは人それぞれなので、

 

もっと簡単にやれる方法はないかと考えました!

それが、このフェーズの内容です。

 

事務所の運営を計算する

事務所の運営を考える場合には、

始めに事務所を自宅兼事務所にするのか、

外に事務所を構えるのかを考えましょう!

 

自宅兼事務所だと、余計な固定費がかかりません。

外に事務所を構えると、固定費がかかります。

 

ここから始めないと色々なところに支障がでます。

 

支障がでるところは、顧客に影響が出ますね。

事務所くらい構えてろよ!というのが

一般的な考えだと思いますので、

 

それができないと、より多くの顧客が来ないと思われます。

 

なぜ、事務所くらいでそんなことが言えるのかというと、

税理士は多くの場合、事務所を外に構えた方が顧客が来る

ということが多いからです。

 

他の士業のすべてに当てはまるのかどうかは

私には分かりませんが、少なくとも自宅兼事務所でない方が

税理士では顧客獲得に成功するようです。

 

上記以外は、精度の高い計算をしなくても

問題ないと思います。

 

なぜかというと、士業の一番良いところは、

開業資金のコスパの良さがあるからです。

 

考えてほしいのは、事務所以外に大きな設備投資が

かかるのかどうかということですね。

 

士業はパソコン、電話、複合機、専門ソフトこれだけで仕事が

完了するといっても言い過ぎではありません。

 

紙を出力しないと決めてしまえば、複合機すら要らないです。

電話、FAXのやり取りをしないと決めれば、電話すら要らない。

 

パソコンと専門ソフトだけで事務所は開業できる

というコスパの良さがありますね。

 

 

 

 

生活費を計算する

独立開業で、一番困ってしまうことが

生活費です!

 

独立すると分かりますが、勤務では好き勝手に

使っていたとしても、翌月には給料が振り込まれます。

 

良心や倫理観を度外視して考えると、

雇用契約であれば、ただ会社にいることができれば

お金がもらえるシステムが勤務なのです。

 

しかし、独立すると売上だけが収入となります。

士業よっては、顧問契約をするサービスではなく、

スポットで売上を積み上げる士業もあります。

 

いずれも、自分で収入を得ないと生活できなくなります。

 

勤務のうちから、一体何に、いくら使っているのか

ということを知っておくと良いと思います。

 

勤務の弊害は、手取りに応じた生活サイクルになる

ということです。

 

つまり、もらった分だけ使ってしまうことです。

 

負の連鎖とまではいいませんが、何に、いくら使ったのか、

独立後にそれを維持するためにはどれくらいの売上が必要で

など考えていけば、かなり精神的に追いつめられます。

 

こういったシュミレーションをするには、

実際の金額を入力して考えると良いと思います。

 

お金を使った取引のすべてのレシート、領収書を集めて

項目別に金額を集計してみてください。

 

特に勘定科目にする必要などなく、飲み代、

服、家賃、水道光熱費といったように集計するわけですね。

 

加えて、貯金を別の口座で管理していない人は、

給料口座のみで自分のお金を管理していると思います。

 

私が現在でもやっているのは、お金がどれくらい増えたのか

減ったのかということを大まかに知るために、

 

前月の給料が振り込まれた後の口座の残高と

今月の給料が振り込まれた後の口座の残高を

見比べるということをしていました。

 

今月の給料振込後の口座の残高が増えていれば、

前月は支出を抑えられたことになりますし、

 

減っていたとしたら、前月はより使ってしまった

ということになりますね。

 

口座の残高が増えていく楽しみができれば、

支出を抑えることができます。

 

ぜひとも確認してみてはいかがでしょうか?

 

 

借入の覚悟はあるのか?

事業と言えば借入、借入と言えば事業

と言えなくもない、借入についての解説です。

 

先ほど、士業の開業費で最も金額がかかるのが

事務所を外に構えることだと説明しました。

 

外に事務所を構えて開業するには、実際のところ、

借入が必要だと思います。(水道光熱費などを含めて)

 

どんなにに安くても、都市部だと10万円くらいは

するのが普通です。

 

まあ、バーチャルオフィスを借りるという手も

もちろんありますが、

 

士業事務所だと、所属する本会の支部から登録調査が来て

実際に事務所があるかどうかを確認します。

 

基本的には、机、本だな、パソコンがあれば問題ないですが、

近年は情報漏洩について厳しいので、鍵が閉まる密閉された空間

であるのかということがポイントになる場合もあります。

 

ということになると、事務所は通常通り、

一室を借りるということになると思いますね。

 

売上が無い状態で、月10万円、さあどうやって支払うのか?

ということを考えると銀行から借入をするしかありません。

 

独立=借入

ということが前提であれば、

 

借入をする覚悟があるのか?

という自問自答は必要です!

 

また、事業がうまく行かないと、借入の返済をする

ということはできません。

 

ずっと、事業がうまく行かないと、最悪は自己破産

ということになってしまいます。

 

私は自分の事業について、おちゃらけて

ブログにさらしたりしていますが、

 

私だってどうなるのか分かりません。

 

突然、すべての顧問先がなくなることだって

ありえなくはないです。

 

災害があって、顧問先が事業を止めるということだって

あり得るわけです。

 

常に、借入の恐怖と返済、自己破産に至るまでの

流れがどこかからできてしまうのかという不安と

戦いながら、事業をやっていくわけです。

 

借入の覚悟はありますか?

 

独立の自由はとは?

独立することで、自由ということは得られます。

勤務のように、時間で拘束されることはありません。

 

ただし、すべて自己責任なのだ!という

ものすごい重圧がありますね。

 

売上がない、事業がうまく行かない、

といったネガティブなものから、

 

契約が決まった、売上が入る!という

ポジティブなものまで自分の成果です。

 

特に、ネガティブな厳しい環境から、

売上を取れるようになると嬉しさは、

勤務時代とは比べ物になりません。

 

独立は自由です。

ですが、厳しく、時に牙をむきます。

 

ただ、失敗をしても、また独立するという意思さえあれば

何回でも挑戦することができる良さもあるのです。

 

なぜなら、独立は自由なので!

 

 

 


編集後記

今日は1月提出の法定資料を作成します。

昨日に、引き続いての作業です。

 

今日やると残り1社だけとなりますね。

なかなかうまく行かないものです。

 

 

では国際税務の税理士齋藤でした~
それではまた👍

 

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この記事は、その時の状況、心情で書いています。
また、法令に関しては、その後改正された場合には、
異なる取り扱いになる可能性があります。

 

 




ABOUT US
齋藤 幸生税理士・行政書士・経営革新等支援機関・ブロガー
都内税理士事務所にて7年間の勤務後独立。 2017年に税理士として独立後は建設業、フォワーディング業、IT業に特化した税務を行っています。また財務支援として資金繰り支援(会社の資金繰りと資金調達支援)を行っています。行政書士としては建設業許可、利用貨物運送事業の許可業務に特化しております。