【士業の独立後の業務メニュー】自分のキャリアを棚卸してみる




士業の独立後の業務メニュー

士業の独立後の業務メニューを考えるときに、

判断を行いやすいやり方は、自分のキャリアです。

 

自分の今までやってきたことを書き出してみます。

1度でもやったことがあるものから、

 

継続してやってきたものまで、すべてを書き出して

自分ができることを整理していくことになります。

 

そうした中で、業務メニューも構築していきます。

 

業務メニューは、

・継続して商売となるもの

・自分がやりたいこと

この2つを中心とすると良いと思います。

 

また、値段も重要です。

値段を付けないと始まりません。

 

独立時はブランドはありませんので、

価格が高いと依頼がないですし、

 

逆に安いと貧乏暇なしとなる場合も

ありますので注意事項ですね。

 

さて、それでは、業務メニュ―作成の考え方を

一緒に考えてみたいと思います。

 

自分のキャリアを棚卸する

キャリアの棚卸をする理由

業務メニューの初めの一歩としては、

自分のキャリアを棚卸することです。

 

なぜ、転職するわけでもないのにキャリアに注目を

しなければならないのか?というと

 

士業の場合には、専門家と自由業の2つの側面があります。

 

例えば、社労士資格ですと、実務経験に代えて、

講習を受けることで社労士の実務経験を満たす

といったことが可能ですね。

 

ともすれば、社労士資格はあるものの、

実務は全くやったことがない人も相当数いると思います。

 

そういった方が独立する場合には、

専門家としての仕事はいったん置いておいて、

 

社労士資格と自分がやってきたキャリアのハイブリットを

考えないと業務メニューが作れませんね。

 

加えて、専門家はどうしても専門へのこだわりを

なかなかは捨てきれません。

 

お金が無くなって初めて、急いで他の分野を攻めだして、

業務メニューに加えたりすることがあります。

 

そういったことにならないように、

独立前から考えることができます。

キャリアの棚卸をしてみよう

さて、キャリアの棚卸といっても何からやるのか?

という問題になってしまいます。

 

やみくもにやっても仕方ありませんので、

現実には、職務経歴書を作ってみます。

 

所属した会社、やっていたこと、年数、つらかったこと

うれしかったこと、といったことを書いていきます。

 

この時には、業務メニューにする、専門家として食べていくなど

余計なことは考えないことがポイントですね。

 

ゴールは業務メニューの作成なのですが、

そのための筋道の一つが、キャリアの棚卸です。

 

キャリアだけが業務メニューになるわけでもなく、

他にも考え方があります。

 

例えば、これからやってみたいことも書き出します。

突飛なことでもいいのです。

 

まずは全部書き出すことが大切で、

お金になる、ならないは2の次です。

 

これで、一体何をやりたいのかというと、

 

自分を客観的に見つめなおすことができます。

・何ができて、できないのか

・自分は何がやりたいのか

 

私の話をしますと、私は独立当初、国際税務をやる気はなく、

普通の税理士をやりながら、その周辺の業務でやろうと

考えていました。

 

ですが、独立後に私と契約してくださった顧問先は、

バリバリの国際税務の人たちが相対的に多くて、

 

どうしても国際税務をやらざるを得なかった

ということになりました。

 

しかし、実際に独立して国際税務をやってみると、

やりやすいですし、改めて仕事をしていて楽しいと

思うことに気が付きました。

 

ですから、仕事を排除することではなくて、

まずは何でもやるという考え方の方が良いのかなあと

私自身としては思っています。

 

ここまでをまとめると・・・

・まずは自分のキャリアを職務経歴書で書く

・やりたいことも書いてみる

・なんでもやるという考え方の方が良いかも!

 

 

業務メニューの作成

さて、ここからは業務メニューの作成となります。

これも、ノウハウはネットにいっぱいありますので、

 

私のたどってきたやり方を紹介しつつ、

皆さんで咀嚼しながら、考えてもらうようなことを

申し上げたいと思います。

普通のことは普通に業務メニューに

まず、専門家としての業務はメニューに入れる

ということはやっておくことです。

当然ではあるのですが、必ず業務メニューに加えます。

 

ここで、重要なのは、顧問料方式とするのか

スポットにするのかということでしょう。

 

できたら、顧問料方式の方が関与はしやすいと

私は思っています。

 

なぜかというと、毎月定額のお金が入ってきますし、

そのための関与のやり方、範囲も決めることになります。

 

しかし、スポットもやり方さえ構築することができれば、

それはそれで商売になるものです。

 

スポットも業務メニューに加えておくと良いですね。

 

税理士は顧問料+決算+付随的な税務業務が

料金の柱となっていきます。

 

確定申告はスポットの料金となりますので、

やっぱりやっておいた方が良いわけです。

 

 

 

やりたいことも業務メニューに

やりたいことも業務メニューにしておくことも

良いことだと思います。

 

私の場合には、ホームページの依頼フォームにて、

やりたいことも書いていますね。

 

例えば、執筆、講演といったことです。

 

こういった仕事は、値段をつけてやってみる

ということではなくて、士業であれば資格だけで

やることができる周辺業務となります。

 

社労士であれば、例えばコーチング業務でしょうか?

 

社労士資格を持っていて企業内で勤務して、

コーチング業務を社内でやっている人もいると思います。

 

そういった方であれば、コーチング業務を

メニューに加えて良いと思いますね。

 

あとは、士業ではあまりやらないとは思いますが、

よろず相談なんてことも面白いかもしれません。

 

税理士であれば、税理士よろず相談として、

月1回、税金について何でも答えます。

といったことをやってみても良いでしょうね。

 

独立直後、ベテランに限らず、腕が試される

キビシイ業務となりそうです(笑)

 

ここまでをまとめますと

・専門家業務はメニューに

・やりたいこともメニューに

・周辺業務もメニューに

・突飛なこともメニューに

 

 

値段をつけてみる

さて、それでは、業務メニューを作ったら、

あとは値段をつけていくことになりますね。

相場でも問題ない

私は専門家としての業務メニューには料金をつけて

分かりやすくした方が良いと思います。

 

料金は様々で、高い、安いなどは感覚の問題と、

相場観の問題があると思います。

 

人間が弱いと感じるのことは、相場ということです。

 

ですから、値段の考え方はいくらでもあるのですが、

もし、値段に迷ったら、相場で料金を設定する

ということで問題ないと思います。

 

相場については弁護士ドットコムなど

色々なサイトに載っている場合が多いです。

 

それを参考に値段をつけていけば、

これが相場ですからと説明することができます。

値段を安くすることと値段の変更

ただ、売上に不安があるということであれば、

料金を安くしてしまうことも一つの考え方です。

 

安くして、仕事を取って初めて思うこと、考えることが

あると言えます。

 

こうしたことが自分の経験値となりますので、

安いが悪いとは一概に言えません。

 

また、値段を変更しても大丈夫ですよ!

 

これだけ士業がいて、ネットで情報があるので、

値段を変更しても気が付く人はそういません。

 

値段を付けた、やっぱりちがうなあということで

値段をつけなおしたとしても何も問題はありません。

 

ここまでのまとめ

・人は相場に弱い

・値段を決められなければ相場でつける

・安い価格=悪いこと⇒ではない

・値段の変更しても大丈夫

 

 

最終的に業務を見つめなおす

最後に、自分で作ったものを見つめ直すことが良いです。

本当に、自分は納得いくのか、これで大丈夫と言えるか

ちょっと自分に問いかけてください。

 

きっと、答えはでません(笑)

じゃあ、なんでやるんだ!となりますが、

 

まずは、見切り発車で良いのです。

やっているうちに自分の相場観と業務が見えてきます。

 

それに、いろいろな人の考えも聞くことができて、

自分の考えがまとまってきます。

 

実際に、自分で業務メニューを考えた経験が、

独立した後の自分の経験と交わっていくことで、

 

なんとなく、感覚的にですが分かってくるのです!

 

重要なのは、次のステップを踏んだということです。

・自分のキャリアの棚卸

⇒やってきたことを自分にお知らせする

 

・業務メニューの作成

⇒自分本位で決めたことが分かる(一番初めの業務メニュー)

 

・値段をつける

⇒自分はいったいいくらなのか自分で決める行為

 

仕事は天から降ってくることがあります。

仕事をしていって、だんだんと分かってくれば、

 

業務メニュー、値段、自分のキャリアも変わってきますので、

まずはその時点(点)で作って、これからの士業人生(線)で

修正を加えてくことになると思います。

 

 

 


編集後記

今日はプライベートな予定で外出です。

午後は顧問先の担当者との事業の話をしてきます。

 

その方の落としどころはどこなのかを聞いてみないと

私が考えているプランではダメなことになるので、

慎重に進めないといけません。

 

 

では国際税務の税理士齋藤でした~
それではまた👍

 

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この記事は、その時の状況、心情で書いています。
また、法令に関しては、その後改正された場合には、
異なる取り扱いになる可能性があります。

 

 




ABOUT US
齋藤 幸生税理士・行政書士・経営革新等支援機関・ブロガー
都内税理士事務所にて7年間の勤務後独立。 2017年に税理士として独立後は建設業、フォワーディング業、IT業に特化した税務を行っています。また財務支援として資金繰り支援(会社の資金繰りと資金調達支援)を行っています。行政書士としては建設業許可、利用貨物運送事業の許可業務に特化しております。