【マイナンバー】マイナンバーカードは利便性と個人情報のトレードオフ。実態を理解したうえで、判断しよう!




総務省ホームページから。

マイナンバーカードについて

マイナバーカードとは、要するに身分証明書です。

総務省が出している2017年8月末時点では、

普及率9.6%で交付枚数は1,230万枚です。

 

マイナンバーカードには、氏名、住所、

生年月日、性別、マイナンバーと

本人の顔写真が載っています。

 

いわゆる行政関係のサービスを

マイナンバーカードで行えるという

利便性があるという謳い文句があります。

 

ただ、現行法律上、税、社会保障、災害関連

以外には、マイナンバーは使えません。

従って、マイナンバーカード自体の利便性と

マイナンバーの用途は切り離して議論する

ということが必要なのです。

 

利便性と個人情報をトレードオフしている

今後は、マイナンバーカード自体の

利便性を高めるように議論がされています。

 

例えば、広い意味での社会保障として、

雇用保険との連動もできるようになります。

こうなると、マイナンバーカードには、

職歴も情報として入ることになります。

 

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マイナンバー自体では、今後銀行が

マイナンバーの任意提示を口座開設時に

行う方針となります。

2018年から銀行口座にマイナンバーの

紐付けが始まっています。

 

2021年からは紐付けが義務となります。

従って、より効率的にマイナンバーを

持っている人の銀行残高を国が把握

することができるのです。

 

このように、マイナンバーカード自体の

利便性と引き換えに個人情報は国に

吸い上げられるということになります。

 

いわゆる行政府によって管理される

ということなのです。

 

実態を分かったうえで

私は、特にマイナンバーやそのカード

事態に不満はあまり持っていません。

税理士の立場から申し上げれば、

 

マイナンバーで銀行情報が税務署に

押さえられる可能性が高いので、

脱税なんてやめておけ!と

簡単に説得できるからです。

 

ただ、相続時に現金がいっぱい出てきて

申告が厄介になりそうですが・・・

見なかったことにしてれとか言われそう・・・

 

それはさておき、先ほど申し上げた

実態を知ることなく、使う判断をさせる

国の方針はいかがなものかなと思います。

 

今後は、医療機関の情報とも連動を

目指していますので、健康状態、

病院にいった回数、担当医、助言内容

など幅広くマイナンバーカードに

累積的に積もっていきます。

 

翻って、自分の情報開示を国にできるか?

というと手続き上はできますが、

出てくる情報はのり弁です。

 

つまり、個人を特定できるという観点から、

個人の情報が載っているところは

すべからく黒塗りで資料開示されます。

従って、何もわからないということです。

 

結論を申し上げると、国は情報を吸い上げる

だけ吸い上げて、開示はせず、管理し、

情報は盗まれたらすみませんというだけです。

 

要するにSNSと同じなのです。

SNSも個人情報を対価として、

個人がプラットフォームを利用します。

 

ただ、マイナンバーカードで吸い上げた

情報はまさしく、個別具体的なその人の

人生、生き方などが累積された情報です。

 

クラッキングされて、

国のデータベースから個人情報が流失

した場合には、本当に取り返しが

つかない事態になるのです。

 

もはや自己責任を超えて、誰も責任とれない

最悪の事態を先ほど書きましたが、

こうなると自己責任、国が責任を

負うレベルを超えていると感じます。

 

つまり、誰かが責任をとれるレベル

ではないということです。

時の総理大臣が辞職しようが、

自殺しようが人の心情はともかく、

責任を取ったことにはならないのです。

 

だって、自分の人生がネット上で

いつの間にか公開されてしまう状況を

想像してみてください。

耐えられますか?

 

こうした危惧をもって、マイナンバー自体に

反対しても意味がないのです。

 

先だって、個人事業主のマイナンバーには、

秘匿性が欠けるということで、

法人等番号と同じような番号を作ることに

なりました。

 

今後は、消費税では、インボイス方式対応で

事業者番号制を導入予定です。

 

何が言いたいのかというと、

マイナンバー自体に反対したところで、

別の番号を作ってしまうわけです。

当然ながら、その番号を管理するには、

お金や時間もかかるわけです。

 

といったことを考えると、

マイナンバー制度だけでやっていくのか

それともお金をかけて、別の番号を

作るのが正解なのか?

非常に悩ましい時代となっています。

 

 

 

 


編集後記

今日は、午前中に訪問1件、

夕方から研修です。

今日受講する研修は、全5回の

税務調査対応の研修です。

 

他の人のノウハウを詰め込もうかと

思っています。

 

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ABOUT US
齋藤 幸生税理士・行政書士・経営革新等支援機関・ブロガー
都内税理士事務所にて7年間の勤務後独立。 2017年に税理士として独立後は建設業、フォワーディング業、IT業に特化した税務を行っています。また財務支援として資金繰り支援(会社の資金繰りと資金調達支援)を行っています。行政書士としては建設業許可、利用貨物運送事業の許可業務に特化しております。