フォワーディング業の資金繰りと管理とは?

フォワーディング業の資金繰り




フォワーディング業の資金繰りと管理とは?

こんにちは!

 

税理士・行政書士の齋藤幸生です!

 

今回は・・・

フォワーディングの業の資金繰り

についての記事です。

 

それでは、スタートです!!

 

フォワーディングの資金繰りとは?

フォワーディングの資金繰りを

考えるときには大きな金額

を試算しておくとよいです。

 

①輸入消費税の立替納付分

②人件費

③事務所の家賃

 

フォワーディングの資金繰りでは

上記3つが大きな金額になります。

 

輸入消費税の立替で資金繰りを

圧迫する理由としては

 

先払いで立替えて後で売上金と

共に回収するまでの間の資金繰りです。

 

大きな案件だと1,000万円単位で

輸入消費税の立替が行われる

ことがあります。

 

立替えた消費税の回収までの

資金繰りが難しくなります。

 

次にお金がかかる取引は

人件費になります。

 

フォワーディングは量をさばく業種です。

従業員がいないとどうしようもない

ところがあります。

 

近年は中小企業と言えども

給与をある程度支給しないと

人が集まらない状況です。

 

人件費には会社負担分の社会保険料も

影響することになります。

 

雇用保険料と合わせると給与総支給額の

20%くらいは見積もっておきたいところです。

 

フォワーディングを始めるためには

許認可が必要になります。

 

許認可のためには基本的に

事務所を借りておく必要があります。

 

事務所の家賃は売上のあるなしに

関わらずお金がかかりますので

こちらも見積もっておく必要があります。

 

事務所の家賃としては想定した

年間の売上高の1/3が最低ラインです。

できれば1/5にしたいところです。

 

フォワーディングの資金繰り管理とは?

資金繰りの見積が終わったら

次に資金繰り計画に落とし込んでの

管理になります。

 

管理とは現実に使ったお金と

予算で考えた資金繰りとの突き合わせを

行って上で修正していくことです。

 

元々は事業開始前の見積になります。

実際に動いてみると色々な出費は

つきものだと思います。

 

営業周りの交通費、事務所の什器備品

パソコンの購入などありとあらゆる

出費があることがわかってきます。

 

これらを実績の資金繰り表に

落とし込んで事前に見積もった

予算上の資金繰りと突き合わせて

確認していくことになります。

 

 

 

なぜ管理が必要なのかという

疑問が生じると思います。

 

私の考えですが減っていく

預金残高だけを眺めていても

何かが変わることはありません。

 

従って、何に多くの金額が

使われているのかを知ることで

その後の融資の説明にできるのです。

 

使えるお金が減ったので金融機関に

お金を貸してほしいと申込した場合

 

初回であれば保証協会付きの融資で

あっさり貸してくれるとは思います。

 

預金残高は増えることになりますが

何にお金が使われているのが不明では

資金繰りの改善になりません。

 

原因の特定と対応という修正の両方で

資金繰りの改善ために管理が必要です。

 

 

融資を受けるときには原価と販管費を分けて説明する

私がフォワーディング業をやっていて

社長として金融機関に説明すると

仮定した場合には次のように説明します。

 

まずは原価、つまり、仕入と

販売費及び一般管理費(販管費)を

分けて説明すると思います。

 

フォワーディング業では最も困る

ことは輸入消費税の立替になります。

 

しかし、ずっと困るのではなくて

立替えた消費税部分を回収するまでが

資金繰りとして困る期間になります。

 

ですから、まずは原価が原因となる

資金繰りの困っていることを説明します。

 

販管費を別に説明する理由は

販管費が事業の成長と共に増える

経費だからです。

 

案件が増えれば売上が増えますが

その分、案件をさばく従業員が必要です。

 

従業員が増えれば事務所が手狭になり

引越する可能性だってあります。

 

要するに人件費、事務所の賃料の金額が

増えることになるわけです。

 

販管費は継続的な出費ですから

出費に耐えうるお金を用意しておく

必要があります。

 

結果として原価は超短期での融資

販管費は長期的な融資で対応して

くれまいか?

 

という説明をして2つの融資を

引っ張ることができないかどうかを

金融機関と交渉したいわけです。

 

 


編集後記

フォワーディング業に関与していると

基本的な社長さんの悩みは資金繰りに

なると思います。

 

細かく見ていると輸入消費税以外には

ドル決済の買掛金の支払も現在では

重荷になる可能性がありますね。

 

2022年4月27日現在だと127円くらいを

さまよっている状況になります。

 

以前は110円くらいで推移していたので

そこまで重荷にはならなかったのですが

為替が1円ずれただけでも負担は増える

ということになります。

 

 

では税理士・行政書士の齋藤幸生でした!!

それでは、また!

 

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この記事は、その時の状況、心情で書いています。
また、法令に関しては、その後改正された場合には、
異なる取り扱いになる可能性があります。

 

 




ABOUT US
齋藤 幸生税理士・行政書士・経営革新等支援機関・ブロガー
都内税理士事務所にて7年間の勤務後独立。 2017年に税理士として独立後は建設業、フォワーディング業、IT業に特化した税務を行っています。また財務支援として資金繰り支援(会社の資金繰りと資金調達支援)を行っています。行政書士としては建設業許可、利用貨物運送事業の許可業務に特化しております。