月末における会社の経理業務は何をするのかを税理士が解説




月末における会社の経理業務は何をするのかを税理士が解説

こんにちは!

 

税理士・行政書士の齋藤幸生です!

 

今回は・・・

月末における会社の経理業務は何をするのかを

税理士が解説します。

 

それでは、スタートです!!

 

月末の経理業務とは?

月末の経理業務で行ってほしいことは

月次決算の締め作業です。

 

締め作業とは

「月次決算に関する作業を行う」

という意味です。

 

現金勘定があれば

金種表を作成して会計帳簿と

合っているかを確認します。

 

通帳の預金残高と会計帳簿が

合っているかどうかを確認します。

 

売上の請求も入力しますし

売上原価や販売費及び一般管理費

についても当月分を入力します。

 

費用や収益の振替があれば

それも経費や売上に変更します。

 

こうすることで各勘定科目の残高を

整理整頓していくのです。

 

忘れやすい点として

減価償却費の計上があります。

 

今は会計システムに固定資産台帳が

ついていることが多いので

 

固定資産台帳から当月分の

減価償却費の仕訳を書き出します。

 

上長への報告については

すべて自己チェックが済めば

報告を行います。

 

数字が読める上長であれば

試算表でも良いのですが

金額を見てすぐにわかりずらいので

推移表で提出すると良いかと思います。

 

借方金額と貸方金額を相殺した

当月分の金額が分かるからです。

 

 

試算表で確認することは?

試算表で確認することは

残高のチェックになります。

 

基本的には残高が問題金額に

なっていると思います。

 

以下のことについて

しっかり確認しておくと良いです。

 

  • 資金繰りは大丈夫か?
  • 売掛金の回収漏れはないか?
  • 買掛金や未払金の支払もれがないか?

ということになります。

 

資金繰りは毎月どれだけお金が必要なのかを

あらかじめ予測しておくと確認が楽です。

 

例えば、来月は3,000万円必要だという

ことなのであれば預金残高に

3,000万円以上あることが理想です。

 

もし資金繰りに不安がある場合には

売掛金の回収で外部への支払が

問題ないかどうかを確認します。

 

これでも足りないということであれば

買掛金の支払いを待ってもらう

売掛金の回収を早めてもらう

といった考えが必要になります。

 

 

 

 

中小企業で起こることは

売掛金の回収漏れです。

 

回収漏れに気が付かずに放っておくと

相手方になめられる可能性があります。

 

入金をするように催促するといった

行動を会社がとるためにも回収漏れが

ないかどうかを検討する必要があります。

 

買掛金や未払金の支払漏れは

当社の信用を傷つける可能性があります。

 

必ず支払漏れがないかどうかを確認して

もし支払漏れがある場合には

上長へ報告の上、対応を考えましょう。

 

中小企業では社長さんが通帳を握って

支払は社長さんが決済するように

なっていることがあります。

 

社長さんが忘れているだけの

可能性がありますで

きちんと報告をするのが良いです。

 

 

当社の内部でコミュニケーションをとる

月次決算を行っていると

色々な問題が起こることがあります。

 

先ほどの例であれば

  • 資金繰り
  • 売掛金の回収漏れ
  • 買掛金や未払金の支払漏れ

といったことです。

 

経理業務は実務的には

試算表を完成させればお仕事は

完了となりますが・・・

 

資金繰りのアラームを伝えたり

売掛金の回収漏れがあれば管理している

社長さんなどに報告したり

 

買掛金や未払金の支払支払漏れを

報告したりと

 

割とコミュニケーション能力が必要に

なることがあります。

 

基本的には円滑なコミュニケーションを

取るようにするとスムーズです。

 

何が言いたいのかというと

「資金がもたない」などを社長さん以外の

従業員に聞かれると

 

それを聞いた従業員はうちの会社が

やばいらしいといった誤解に繋がる

可能性があります。

 

神経質な問題であることを認識して

コミュニケーションをとる必要がある

ということですね。

 

あとは売掛金の回収漏れについて

管理している人をむやみに責めない

といったことも円滑コミュニケーションです。

 

色々な人に気遣いながら

お仕事を進めると良いと思います。

 

 

 

 


編集後記

中小企業だと割と資金繰りが苦しいことは

常態化している傾向があります。

 

理由は資金取引と損益取引を

社長さんがイメージできていないからです。

 

この点、社長さんに資金取引を理解してもらう

ということがまず最初にすることです。

 

資金取引が分かれば損益取引は

月次の試算表又は推移表で説明すれば

業績のことなので理解が早いと思います。

 

 

では税理士・行政書士の齋藤幸生でした!!

それでは、また!

 

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この記事は、その時の状況、心情で書いています。
また、法令に関しては、その後改正された場合には、
異なる取り扱いになる可能性があります。

 

 




ABOUT US
齋藤 幸生税理士・行政書士・経営革新等支援機関・ブロガー
都内税理士事務所にて7年間の勤務後独立。 2017年に税理士として独立後は建設業、フォワーディング業、IT業に特化した税務を行っています。また財務支援として資金繰り支援(会社の資金繰りと資金調達支援)を行っています。行政書士としては建設業許可、利用貨物運送事業の許可業務に特化しております。