建設業でマネーフォワードを導入する設定と運用方法を税理士が解説!
こんにちは!
税理士・行政書士の齋藤幸生です!
今回は・・・
建設業でマネーフォワードを導入する
方法について税理士が解説する記事です。
・マネーフォワードの導入設定
・マネーフォワードの運用方法
・マネーフォワードで確認する帳票
についてわかる記事となります。
それでは、スタートです!!
マネーフォワードの導入設定
建設業でマネーフォワードの導入設定をする前に
建設業で必要となるマネーフォワードの機能を
知らないとうまく設定できません。
マネーフォワードで必要となる機能は
部門別管理ができる機能です。
建設業で部門別が必要な理由は
請負と人工代の売上がそれぞれあるからです。
請け負った建設業許可の部分と
人工代をそれぞれ分けて数字にすることで
それぞれの利益を確認することができるからです。
以上のことから部門別をいくつ作るのか
ということでプランが異なります。
部門別の設定が2つ以内の場合には
スモールビジネスプランとなり
部門別が3つ以上の場合には
ビジネスプランとなります。
価格は
スモールビジネス | 年額35,760円 | 月額2,980円 |
ビジネス | 年額59,760円 | 月額4,980円 |
となっています。
①事業者設定
②自動明細取得の設定
③部門別設定
④勘定科目について補助科目の設定
事業者設定については基本的に入力する
だけとなりますが建設業においては
製造原価科目の利用について利用する
チェックボックスにチェックを入れます。
製造原価科目とは現場に係った経費を
費目別で確認するためのものです。
現場での材料費、外注費、人件費など
項目ごとに勘定科目へ落とし込む経理を
行うことになります。
消費税の設定は、現行法令上では基本的に
創業について免税事業者になります。
自動明細取得は銀行と法人カードの明細を
取得して自動で仕訳データにしてくれる機能です。
銀行ではインターネットバンキングの契約が必要で
法人カードもネットで明細を見ることが可能と
なっている契約が必要となります。
具体的にはマネーフォワードの導入設定で
画面に従って行っていけばできます。
部門設定は⚙各種設定>部門をクリックして
部門を追加することになります。
大工工事業の建設業許可を取っていれば
大工工事業として設定します。
この点、建設業許可を取得した後に
営業年度報告書を作成して都道府県などへ
報告する資料としても使えます。
必ず設定しておく必要があります。
勘定科目について補助科目の設定は
⚙各種設定>勘定科目>補助科目追加を
クリックすることで任意の勘定科目へ
補助の名前を付けることができます。
多くは売掛金と買掛金になると思います。
売掛金は自社から請求する場合の相手事業者名
買掛金は請求された場合の相手事業者名を
設定することになります。
マネーフォワードの運用方法
マネーフォワードはクラウド会計として
機能するものです。
運用方法としては次のようになります。
会計、給与計算、請求書といった
各種クラウドソフトを使用して連動します。
よくあるもったいない運用としては
クラウド会計だけを使っていて他のソフトは
全く使わないということです。
業務で最も作業が多いのは会計に落とし込む
経理の部分です。
経理の業務負担を軽くするために
クラウド請求書、給与計算機能を使った
仕訳連動を使うことが良いです。
クラウド請求書を使って会計と連動すると
売掛金の補助科目に新たな取引先が出てきても
自動で登録されるので手間が省けます。
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会計そのものの運用方法としては
銀行と法人カード明細の取得です。
経理の処理で多くを占める可能性があるのが
銀行取引の入力です。
明細を自動で取得して仕訳に落とし込むことで
銀行の仕訳を修正するだけになります。
この点、自動仕訳が会計上で出来上がりますが
自動で作られた仕訳をそのままうのみにして
仕訳を承認することは避けたいところです。
自動仕訳は銀行の明細から予測して
合っている可能性の高い仕訳を提示しているだけで
必ずしも適正な勘定科目になっているとは
限らないからです。
法人カードの明細取得による自動仕訳も
同様のことが起こりますのでよく確認して
勘定科目を設定することが望ましいです。
マネーフォワードで確認する帳票
マネーフォワードで業績を把握するのは
確定申告用のためだけではありません。
毎月の事業の業績を把握するために
作成するものです。
毎月確認したい帳票としては
・試算表
・推移表
・前期比較(創業2期目以降)
です。
試算表は会計帳簿>残高試算表>損益計算書
で期間を確認したい月で表示して確認します。
推移表は期首から直近までの毎月の数字を
確認できる帳票です。
会計帳簿>推移表>損益計算書で
確認することができます。
前期比較は当期の月と前年の同月との
比較をすることができる表となります。
会計帳簿>前期比較>損益計算書で
比較期間を任意の期間に設定して確認します。
上記を確認して考えて頂きたいことは
なぜこの数字になったのかです。
試算表では
自分が思っていた売上と利益ではなかった
推移表では下半期に売上が上昇していった
前期比較では前年よりも売上が下がったなど
色々とご自身が思い描いた数字に
なっていないことが起こります。
なぜ思った通りにならなかったのかを確認して
事業の発展に役立てることになります。
編集後記
マネーフォワードで初めに思うことは
価格が意外と高いということだと思います。
ただ、よくよく比較してみると
会計ソフトだけでなく
会社が必要とする請求書、給料計算などの
ソフトが同梱されたパッケージソフトです。
それを考えるとインストール型ソフトよりも
安価に導入することができるソフトになります。
では税理士・行政書士の齋藤幸生でした!!
それでは、また!
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この記事は、その時の状況、心情で書いています。
また、法令に関しては、その後改正された場合には、
異なる取り扱いになる可能性があります。
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