事業所得で勘定科目から経費となる費用を特定する方法!




事業所得で勘定科目から経費となる費用を特定する方法!

こんにちは!

 

税理士の齋藤幸生です!

 

今回は・・・

事業所得で勘定科目から経費となる費用を特定する方法!

という記事です。

 

業務委託契約となって個人事業主1年目。

さて、確定申告をしなければ!!

 

このときに悩むことはどれが経費になるのか?

ということです。

 

法的に経費となるのかどうかは

概ね解説されていますが

 

ちょっと良くわかない・・・

というのが本当ではないでしょうか?

 

今回は、会計処理で使う勘定科目から

経費を特定する方法を解説していきます。

 

それでは、スタートです!!

 

どれが経費になるのか悩む

事業所得1年目の確定申告では

経費なるやつってどれ?

 

このようなことで悩むと思います。

 

インターネットで検索すると

かなり色々な記事が出てきて

 

結局分かったような分からない様な・・・

 

最終的には書店に出向いて

1日でできる確定申告!

的な本を購入して、

 

購入した本に付随しているマクロのエクセルに

本に書いてあるまま入力を行い

 

青色申告決算書、確定申告書を作成して

提出するといった行動をしていませんか?

 

上記でも問題が無い場合には

良いのかもしれませんね。

 

ただ本当のところはあれで

良いんだろうか?

 

このようなもやもや感がありながら

また事業をやっていると時間と共に

もやもや感が薄れていく

 

このようなことの繰り返しではないかと

思うのです。

 

 

勘定科目から経費を特定する

私が色々と税務に携わっていて

最終的に導き出した結論としては

 

次のような判断をしていくと

良いのかもしれないということです。

 

①会計処理の勘定科目で処理できる費用を見つける

②①のうち事業のために使ったものに絞る

③②のうち、100%事業用をだけを取り出す

④③ので除外した費用のうち家事按分を決定する

 

このような流れで良いのではないか?

と思っています。

 

まずは会計処理で使う費用の勘定科目を

考えてみましょう!

 

こちらはまずはざっくりと

青色申告決算書の損益計算書の勘定科目で

処理できそうな費用を特定していきます。

 

こちらを見ると⑧~㉔までの勘定科目がありますね。

 

上記で処理できないものとしては

次のようなものだと思います。

 

銀行の振込手数料、サーバー代、会計ソフトの購入

車のガソリン代、駐車代、車検、専門書購入などですかね。

 

他にも事業によって上記の勘定科目では

処理できない費用が出てくると思います。

 

 

 

上記で処理しきれない費用が出てきたときには

会計処理の一般的な勘定科目を探します。

 

上記の例で対応する勘定科目を私が設定するなら

銀行の振込手数料=支払手数料

サーバー代=通信費OR消耗品費

会計ソフトの購入=消耗品費

車関係費用=車両費

専門書購入=新聞図書費

 

これらのうち、青色申告決算書の⑧~㉔までに

該当しない場合には㉕以下に記入していけば良いです。

 

さて、この後は100%事業と家事按分に分けていきます。

 

ところで青色申告決算書に勘定科目が設定されて

非常に便利だなあと思いませんか?

 

実は勘定科目が設定されている理由は

後で税務調査の基礎資料にするために

このような書式になっているのです。

 

ですから、100%事業と家事按分は必ず分けて

家事按分は合理的な割合としましょう。

 

因みに合理的とは、税務調査で説明ができる割合

ということですね。

 

例えば、地代家賃であれば、事務所兼自宅ですと

事務所として使っている部屋の割合とする

というようなことです。

 

最後に、⑧~㉔を使わないで

一括経費という自分で作った勘定科目で

経費を計上したらどうなるでしょうか?

 

正規簿記の原則といって青色申告特別控除の適用を

受けるための最低限の簿記の処理をしていないと

判断される可能性が高いです。

 

結論としては65万円控除の不適用、

最悪では青色申告自体の取消になる可能性すらあります。

 

普通に会計処理を行いましょう!

 

経費の会計処理はこうする

では実際に経費の会計処理はどうするのかです。

 

私は以下の取引に分けて考えることで

良いかと思います。

 

具体的には

・銀行での経費を支払った場合

・現金で経費を支払った場合

 

銀行で支払った場合(例えば、家賃として80,000円で家事按分30%)

借方勘定科目 借方金額 貸方勘定科目 貸方金額
地代家賃 24,000 普通預金 80,000
事業主貸 56,000

ポイントは事業主貸という勘定科目です。

 

事業主貸は個人事業主特有の勘定科目です。

読んで字のごとく事業主に貸したということです。

結論として事業経費ではないときに使います。

 

現金で経費を支払った場合(駐車代1,000支払った。事業割合100%)

借方勘定科目 借方金額 貸方勘定科目 貸方金額
車両費 1,000 事業主借 1,000

ポイントは事業主借という勘定科目です。

 

まず、なぜ現金で処理しないのかという解説です。

財布に入っている現金ですが・・・

 

事業用と事業用以外に分けていますか?

多くの人が分けていないと思います。

 

従って、帳簿上で分ける意味はありません。

そもそも事業用の現金なんてないです。

 

手持ちの現金で支払うことが普通です。

ですから結論として事業主からお金を借りてきた

事業主借という勘定科目を使います。

 

他にもやり方は色々とあるのですが

初めは事業主貸、事業主借をうまく使って

会計処理をして行くことが簡単で分かりやすい

会計処理方法だと思います。

 

 


編集後記

本日は午後から訪問です。

昨日、準備できなかったのでこれからやります。

 

なんとなく個人の確定申告の終わりが見えてきて

今月、法人の決算が2件出てくるので、そちらの影が

見えてきました(恐ろしい)

 

今月はなるべく早く仕事を前倒しして

やって行きたいと思います。

 

 

では税理士の齋藤幸生でした~
それではまた👍

 

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この記事は、その時の状況、心情で書いています。
また、法令に関しては、その後改正された場合には、
異なる取り扱いになる可能性があります。

 

 




ABOUT US
齋藤 幸生税理士・行政書士・経営革新等支援機関・ブロガー
都内税理士事務所にて7年間の勤務後独立。 2017年に税理士として独立後は建設業、フォワーディング業、IT業に特化した税務を行っています。また財務支援として資金繰り支援(会社の資金繰りと資金調達支援)を行っています。行政書士としては建設業許可、利用貨物運送事業の許可業務に特化しております。