映画「決算!忠臣蔵」をネタバレレビュー!!




映画「決算!忠臣蔵」をネタバレレビュー!!

こんにちは!

 

ぼっち税理士の齋藤幸生です!!

 

今回は「決算!忠臣蔵」のネタバレレビューです。

 

これでもかというくらいにお金の話ばっかりで

今までの赤穂浪士の姿ではないですね。

 

ただ継続企業のポイントがうまく入っています。

藩の経営と継続企業に似ている点が多いようです。

 

それでは、スタートです!!

 

映画「決算!忠臣蔵」とは?

映画「決算!忠臣蔵」とは

堤真一さんが大内内蔵助を演じる

忠臣蔵のお金にまつわる映画です。

 

勘定方として岡村隆史さんが出演していて

お金の勘定をすることができない大石に代わり

孤軍奮闘してお金を工面します。

 

肝心のお金のレートですが、

1文=480円となっています。

 

今のそばの値段をレートの換算に組み入れて

いくらかかるのかを計算していきます。

 

通常の忠臣蔵だと大石内蔵助の視点や

堀部安兵衛の視点での忠臣蔵が描かれますが

 

今回は一切そういったカッコいいところはありません!

討ち入りの切り合いがないですから。

 

むしろ、大石内蔵助がお金の勘定ができない

ぼんくらとなっています。

 

予算を作ったのに予算の通りに事が進まず

結局予算を修正してお金を使ってしまいます。

 

忠臣蔵の財源となったのは

赤穂藩主、浅野長矩の妻、瑶泉院が

商人に貸したお金です。

 

このお金で討ち入るのか?

討ち入りを中止するのか?

せめぎ合いがお金で行われます。

 

劇中では色々なお金のエピソードがあります。

幕府から取り潰しの沙汰があったので

赤穂を閉めるときの退職金です。

 

籠城して幕府と戦った場合だと20万円くらい

城を明け渡した場合だと300万円くらいだったと思います。

 

大石内蔵助は女好きで有名ですが

囲った妾への手切れ金が25両だったりします。

しかも手切れ金を出したのが大石の妻

大石理玖です。

 

初めは御家再興を掲げて大石を筆頭に

藩の要人が動きます。

 

そのためには江戸に行かねばなりませんので

旅費がかかります。

 

旅費は一人130万円くらいかかり

何人もの赤穂浪士が江戸に入ったり出たりを

繰り返してお金を使ってしまいます。

 

極めつけは赤穂浪士の江戸の滞在費として

大石が渡したお金を秘密基地として物件を

購入してしまい、挙句には火事で全焼することです。

 

しかも屋敷を改修して住めるようにした矢先

一度も住むことがなく消失してしまいます。

 

全くお金の使い方がないっていない

赤穂の侍たちの姿が描かれるわけです。

 

継続企業のお金のポイントがぎっしり

決算!忠臣蔵ではお金の話がポイントです。

 

勘定方で岡村さんが演じる矢頭は

先々のことを考えて使えと言います。

 

今も昔も同じなんだなあと思ったことは

きっちり見積予算を編成してコツコツ

財政を回すということです。

 

取り潰しの沙汰があってから

勘定方は勝手に藩の武器防具を売ってしまいますが

 

それも藩の人たちに退職金を渡すために

行った行為です。

 

映画での勘定方の人たちの計算姿を見ると

現在にも通じるところがあります。

 

例えば、ツケの証文が後になって出てきて

なんで今更出てくるんだ!

と勘定方のお役人が言っています。

 

それと赤穂藩の財政を考えると

塩で持っていたように想定できます。

 

瑶泉院がお金を貸した商人は

塩問屋です。

 

これを赤穂が取り潰しとなったときに

回収に行くイベントもあります。

 

今でいうところの清算業務ですので

相手方は返さなくても良いのでは?

という姿勢となっています。

 

 

 

現代に置き換えると

幕府が政府、藩が会社みたいな感じです。

 

ただ制度として政府には会社を潰す権限は

当然有していません。

 

しかし業務改善命令などを出すといった

権限を有して業界団体の規制がありますね。

 

見積予算ですが

現代では予実管理と言われる方法です。

 

事業の予算を決めていって

予算の通りに実際が動いているのかを

点検していく方法ですね。

 

江戸時代は藩が農民などから年貢を献上させて

藩の財政を維持していたと思います。

 

つまり年貢が予算の通りに行けば良いですが

天候不良で作物が育たない場合には予算の通りに

行かないことになります。

 

現代で言えば、仕事がうまく受注できなくて

予算の通りに行かなかったということですね。

 

 

無駄使いと見積予算

決算!忠臣蔵では様々な無駄使いを

赤穂浪士がやってしまいます。

 

女遊び、屋敷購入、意味なく江戸に旅行する

体のケアをするための湯治などです。

 

考えてみると御家再興のためと言って

瑶泉院のお金の使い道を見積予算で決めたのに

全く無視してお金を使ってしまいます。

 

現代でも同じようなことは起こりますね。

 

例えば儲かった会社が派手にお金を使ってしまう

ようなことです。

 

大体失敗するのがFXなどの金融商品に

社長さんがはまって本業をないがしろして

濡れ手で粟を目指すケースですね。

 

失敗して赤字を作ってしまって

また本業に戻るといったことがあります。

 

せっかく予算を作ってもその通りに

実行しないことには意味がありません。

 

決算!忠臣蔵では会社と同じようなことが

描かれています。

 

御家再興と討ち入りに分かれて

両方でお金を使ってしまう状態です。

 

会社でも社長派と専務派に分かれて

競争するまではいいのですが

お互いに足の引っ張り合いを行う

といったことでは仕方ありません。

 

中小企業では社長さんだけが頑張っても

従業員が納得いっていない場合には

事業がうまく回らないことがあります。

 

それをどうやって説得して同じ方向を

向いてもらうのかということが問題となります。

 

予算のことでも一緒です。

お金があるから使ってしまおうではなく

 

余ったお金の使い方をどうやってやるのか

ということが大変に重要です。

 

決算!忠臣蔵は経営に役立つ映画だと

思います。

 

 


編集後記

今日は午後から新事務所の契約に行ってきます。

新事務所オープンは12/2からとしています。

 

引っ越し作業なのですが12/1に一人でする予定なので

うまく行くかは分かりませんがやってみます。

肉体労働になるので腰は気を付けたいですね。

 

 

ではぼっち税理士の齋藤でした~
それではまた👍

 

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この記事は、その時の状況、心情で書いています。
また、法令に関しては、その後改正された場合には、
異なる取り扱いになる可能性があります。

 

 




ABOUT US
齋藤 幸生税理士・行政書士・経営革新等支援機関・ブロガー
都内税理士事務所にて7年間の勤務後独立。 2017年に税理士として独立後は建設業、フォワーディング業、IT業に特化した税務を行っています。また財務支援として資金繰り支援(会社の資金繰りと資金調達支援)を行っています。行政書士としては建設業許可、利用貨物運送事業の許可業務に特化しております。