【士業の誠意ある対応とは?】わからない、すみませんなど言えるかどうか?




士業の誠意ある対応とは?

士業の誠意ある対応を考えると、

わからないことをわかりません。

 

間違ってしまったことをすみませんと

言えるかどうかということだと思います。

 

これだけで対応終わり!

ということではありませんが、

 

非を認める、知らないものは知らない

ということを言えるかどうかは重要です。

 

私は何人かの税理士を見てきていますが、

年を重ねるごとに、知ったかぶりをする人が

多いなあという印象を覚えます。

 

年をとっているからといっても、

知らないものは知らないと思うのです。

 

そういった態度では、人間関係の構築には

至らないと思います。

 

相手も気を使って何も聞かなくなる可能性がありますし、

何より、士業という資格があっても、

信頼をしてもらえなくなります。

 

今回は、私が思う士業の誠意ある対応とは

一体何なのかということを考えたいと思います。

 

それでは、スタートです!!

 

わからない、すみませんを言えますか?

突然ではありますが・・・

 

先生は、知らないものはわからない。

間違ったら、すみませんと言えますか?

 

私は、これを勤務時代に担当先の社長、

経理担当者の方に申し上げることが怖かったです。

 

自分への信頼、事務所への信頼に傷がつくのでは?

大変なことになるのではないかと思っていたからです。

 

結果としては、そんなことはありませんでした。

わからないので、教えてください。

ミスした場合には、すみません。

 

ただ、これを伝えるだけで良かったのです。

 

特に、税理士という立場で申し上げれば、

直接的に、税金というお金に直結しますので、

ミスした時の損害も大きくなりますね。

 

ミスしたものはミスしたものとして、

謝罪するという決断をできない税理士もいるようです。

 

逆説的ではありますが、

真摯に謝った方が、顧問先から訴訟をされる

ということはありません。

 

しょうがないですね・・・

と言って頂けることになります。

 

多分に、私の経験上の話なのですが、

逆に意固地にミスを認めない税理士先生の場合、

懲戒請求、訴訟といったあり得ない方向に行く

ということがありました。

 

私は過去に何回か間違いをしてしまって、

正直にお客様に伝えて、謝ることもありました。

 

士業資格の前に、人間として何をしたらよいのか

ということを考えることが大切だと思います。

 

知ったかぶりは罪深い

さて、士業となると法律に関わることになります。

日本には、本当に多くの行政法があります。

 

また、日々日常の経済取引があり、

そのすべてを網羅的に知ることは難しいです。

 

何が言いたいのかというと、

知らないことが普通ではないのか?

と私は思っています。

 

さて、士業でお客様と関与していくと、

お客様からすれば、士業の先生がすべて知っていると、

思われている方もいます。

 

ですから、そういったお客様に対して、

見栄を張るというか、頼りがいのある先生として

ありたいという気持ちは分かります。

 

また、自分の専門分野、

税理士であれば税法だと思いますが、

 

その税法に関して質問された場合には、

知らないとは答えられないかもしれません。

 

ですが、知ったかぶりは、問題です。

制度の趣旨、どういった対象なのかを

全部知っていれば良いのですが、

現実として難しい場面もあります。

 

 

 

 

その難しい場面で、知ったかぶりをして、

いざ、事務所に帰って調べてみたら、

適用ができなかった・・・

となると問題だと思いませんか?

 

 

強がりは禁物で、知らない場合には、

知らないという回答をするのが良いと思います。

 

ですが、知らないだけで終わっては、

依頼して頂いている意味がないことも確かです。

 

ですから、調べて、後で回答するといった

現実的な対応は必要になると思います。

 

また、自分が知識があるから大丈夫だと思って、

対応するようなことも時にはしてしまう

場合もあると思います。

 

自分に知識があると自信を持つこと自体は

良いことだと思うのですが、

 

それに固執したり、大丈夫というような考えで

実際は知らないのに知っているそぶりを見せることも

ちょっと大丈夫かなあと心配になります。

 

まず、知らないのであれば、知らない。

そういったことを言える人間でありたいものです。

 

信頼関係の構築とは人間的な対応から

信頼関係の構築を考えるときに、

どのような時に信頼を得ることができるのか?

ということを考えます。

 

私は、人間的な対応からしか信頼は得られない

と思っています。

 

士業だと、やろうと思えば、ちょっとグレーな対応をして

お客様を喜ばせることも可能ではあります。

 

しかし、そういった関係はいびつです。

 

そうではなく、ダメなものはダメ、良いものは良い

というスタンスで関与していくことが良いと思います。

 

お客様の属性、性格によって、言葉は使い分けることは

大切ですし、やってほしいですが、

 

基本的なブレない姿勢として、

良い悪いを言える立場としてやっていきたいと

私は思っています。

 

結果として、私は独立時にお客様から選ばれた

税理士として独立して食べていけるのではないかと

今は考えています。

 

できるできないではなくやる!

非常に難しい問題ですが、

現実に、間違ったら謝る、知らないものは知らない

と申し上げることができれば簡単です。

 

実際には勇気が必要で、できない場合がほとんどです。

 

ですから、私から言えることは、

できるできないを考えるからできなくなります。

 

とりあえず、やることからしか始まりません。

担当先によって、言いやすい、ちょっと言うのは・・・

そんなこともあるとは思います。

 

しかし、そんなことを言っていては、

始まりません。

 

こういった対応をして、契約が切られたら・・・と

思うかもしれませんが、

 

このくらいで契約がなくなるのなら、

そう遅くないうちに契約は打ち切りとなります。

 

それであれば。誠意ある対応をして、

キチンと接していた方がすがすがしいです。

 

相手のことを思いやることは士業にとって

重要ですし、大切です。

 

しかし、誠意ある対応はもっと大切なのでは

ないでしょうか?

 

 

 

 


編集後記

今日は、青色申告会の従事業務でした。

電子申告のカードを忘れたので、

一度家に取りに帰ってという

 

自分トラブルがありましたが、何とか従事できました。

来年も機会があれば、従事してみたいと思います。

 

 

ではぼっち税理士の齋藤でした~
それではまた👍

 

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この記事は、その時の状況、心情で書いています。
また、法令に関しては、その後改正された場合には、
異なる取り扱いになる可能性があります。

 

 




ABOUT US
齋藤 幸生税理士・行政書士・経営革新等支援機関・ブロガー
都内税理士事務所にて7年間の勤務後独立。 2017年に税理士として独立後は建設業、フォワーディング業、IT業に特化した税務を行っています。また財務支援として資金繰り支援(会社の資金繰りと資金調達支援)を行っています。行政書士としては建設業許可、利用貨物運送事業の許可業務に特化しております。