【税理士試験は無職or勤務】無職、勤務のつらさを伝えてみる!




税理士試験は無職or勤務

税理士試験では無職と勤務でどうしたらよいのか?

という議論がでてきます。

 

どちらが良いのでしょうか?

 

私は無職期間に3科目合格することができて、

残り2科目という状態で本格的な勤務でしたので、

 

理想を申し上げると、無職期間中に科目を集められる

だけ集めてからの勤務へということが理想だと思います。

 

できれば、3科目合格している状態が良いと思いますね。

 

なぜ、3科目を取っていた方が良いのかというと

3科目であれば、税法の1つは合格している状態なので、

 

就職には有利だという点、税理士試験では残り2科目なので、

税理士試験における選択が大学院と試験の2つになるからです。

 

それでは、無職と勤務それぞれで私が経験したつらさを

振り返りながら、考えてみたいと思います。

 

無職で臨む税理士試験のつらさ

税理士試験に合格できなかったとき

無職で臨む税理士試験のつらさの中で最もつらいのは、

試験に合格できなかった時です。

 

無職で税理士試験をやってるので、状態は試験に専念です。

ですから、時間をかけて学習できるのだから大丈夫だろう!と

思われるかもしれません。

 

しかし、現実は問題作成に不慣れな試験委員の問題に

当日は振り回されます。

 

私も専念で3年やっていましたが、簿記論は2回落ちています。

 

試験に合格しないというリスクは誰にでも平等ですが、

勤務よりも専念の方がインパクトが強く、精神的につらいです。

 

なぜ合格できなかったのだろうと自分を責めてしまいがちです。

日々の生活にメリハリなし

日々の生活のつらさはじわりじわりと来ることがありますね。

 

無職で受験に専念をしている人の多くが、

朝から受験校に行って講義、学習というサイクルです。

 

始めた時は新鮮な感じがしますが、

だんだんと新鮮さはなくなります。

 

毎日受験校に行って、学習して、家へ帰るという

流れとなってしまうのでメリハリがないですね。

 

また、専念特有の問題としては、時間があるがゆえに

学習範囲はすぐに終わってしまいます。

 

学習初期だと難しい論点はありませんから、

すぐに問題を回答することができてしまいますね。

 

こうしたことから受験科目をなめてしまうという

こともあるかもしれません。

 

受験校のカルキュラムは勤務をしている人たち向けの

講座が多く、専念向けの講座は数少ないです。

 

したがって、専念している受験生にはちょっと物足りないと

感じてしまうことがあると思います。

 

学習を進めたいけど進められないというもどかしさが

私の経験ではありまたね。

 

今では、一部で専念学習者用のカルキュラムの講座が存在して

都市部では受講することができる環境がありますね。

社会から隔絶された感じになる

さらには、社会的な立場についてのつらさもあります。

なぜなら働いていないからです。

 

自分のアイデンティティ、価値観、プライドなど

すべて捨て去ってでも合格する覚悟は必要です。

 

働いていないということ自体がつらく、

世の中から忘れ去られてしまったような感じがしました。

 

この辺の感覚は実際に無職で受験に専念した方でないと

分かっていただけない気持ちなのかもしれませんね。

 

まとめると次のようなつらさがあるわけです。

 

・受験科目に合格できなかったつらさ

・生活リズムのつらさ

・自分の中からくる社会的な立場のつらさ

 

 

勤務で臨む税理士試験のつらさ

さて、それでは勤務で臨む税理士試験のつらさを

説明していこうかと思います。

税理士試験は時間との闘い

勤務では時間との戦いが一番つらいと思います。

というのは、勉強時間が次の時間のみとなるということです。

 

朝、移動時間、昼食、帰宅後の4つだけとなります。

 

私が受験生だったころは、基本的に税理士試験に理解を

してくれるような事務所は数少なかったです。

 

中でも最もつらいじきは繁忙期に当たる12月から

翌年の3月までの期間と5月でしょうか?

 

年末調整、給与支払報告書、償却資産税、納期の特例納付、

法定調書や合計表の提出を1月までにやってからの、

 

確定申告期間に突入しながら、12月決算の決算申告業務を

やっていくということです。

 

あれ?仕事しかしてない・・・

という状態になっていまうともう受験どころではないです。

 

この時期をどうやって乗り切るのかということが

現在でも重要な課題となっていると思われます。

 

 

 

 

 

人間関係が面倒

あとは人間関係が面倒な場合もありますね。

 

税理士事務所や会計事務所で長年やっているような

ところでは、女性が働いている割合が多いです。

 

この女性たちがちょっと鬼門ですね。

 

わざと仕事を教えなかったり、親切でなかったり

ということは起こりますね。

 

あと、所長と職員との人間関係も面倒です。

 

所長が目をかけている従業員だと許されて

そうではない従業員だと怒られるということもあります。

 

逆に、所長1人、職員は自分だけという事務所だと

いきなりこの日は出勤してくれといったことも起こります。

 

勤務は勤務でこのような面倒なことに対処しながら、

受験勉強をしなければならないわけです。

 

加えて、税理士事務所、会計事務所はいまだに受験には

協力的ではありません。

 

試験休みさえない事務所で働いていたので、

なぜか有休消化でないと休めませんでした。

 

 

まとめると次のようなつらさがあります。

 

・勉強時間が限られるつらさ

・人間関係は面倒くさいつらさ

・税理士試験に非協力的なつらさ

 

 

理想は3科目後に勤務へ

私の経験上から申し上げることができるのは、

税理士試験に3科目合格後に勤務になることが

現状では理想かなあと思います。

 

税理士となるには、残念ながら、実務経験2年必要なことが

ボトルネックとなってしまいます。

 

つまり、税理士側の考えからすれば、2年間はこき使える

人材が確保できるということなのです。

 

ですから、勤務2年間で税理士試験に合格できる状態で

勤務へ移行することでおかしな税理士事務所に引っかからずに

済むということでもあります。

 

実際に勤務が長くなると、私のように相続税を4回受ける羽目に

なった挙句に、知識や経験は積んでいながら、搾取され続ける

という訳が分からない状態となります。

 

3科目合格、大学院へ行って2年で修了、実務経験も満たして

登録一直線という方が時間的に無駄となりません。

 

税理士試験と実務経験2年は自分の人生の中では

十分条件なだけで必要条件ではありません。

 

税理士となるには必要条件ではあるのですが、

人生を考えると必要条件ではないという意味です。

 

そうして、勤務累計してを3年から4年して顧問先をもって独立

という流れが理想だと私は思っています。

 

 

税理士試験自体がつらい

私が税理士試験を受けていて、至った結論です。

 

税理士試験自体がつらい・・・

 

おおよそ、応援していくれる人は家族だけ、

周りの人は応援さえしてくれません。

 

まあ、友人・知人は応援してくれるかもですが、

私の場合は勤務では応援してくれる人はお客様だけでした。

 

私は今でも先生と呼ばれることには反対な立場なので、

税理士ではないとお客様には率直に話していました。

 

そうこうしているうちに、お客様から応援していただける

という状態になっていきましたね。

 

こうしたことがあったから、受験にも耐えられたのだと

私は思っています。

 

まあ、世の中で生きていくうえで

楽しいことばかりではないですが・・・

 

税理士試験では苦労した分だけリターンがある

わけではありません。

 

しなくても良い苦労はしなくても良いのです。

税理士試験を受けること自体が苦労なのですから、

 

その苦労をちょっと軽くするようなことがあっても

良いんじゃあないかと私は思うのです。

 

 

 


編集後記

今日も年末調整の業務をやっていくことになります。

今週で何とかかたずけたいなあというのが希望です。

 

昨日ようやくスポーツクラブへ行って、

体を動かすことができました。

やっぱり負荷をかけ過ぎることはよくないなあと

ちょっと運動から離れてみてわかりましたね。

 

 

では国際税務の税理士齋藤でした~
それではまた👍

 

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この記事は、その時の状況、心情で書いています。
また、法令に関しては、その後改正された場合には、
異なる取り扱いになる可能性があります。

 

 




ABOUT US
齋藤 幸生税理士・行政書士・経営革新等支援機関・ブロガー
都内税理士事務所にて7年間の勤務後独立。 2017年に税理士として独立後は建設業、フォワーディング業、IT業に特化した税務を行っています。また財務支援として資金繰り支援(会社の資金繰りと資金調達支援)を行っています。行政書士としては建設業許可、利用貨物運送事業の許可業務に特化しております。