【税理士事務所の繁忙期における学習】繁忙期は耐える、学校行く、ノルマだけこなす!




繁忙期になるんですが、学習はどうしてましたか?

私も受験生時代はこのように思っていました。

繁忙期には取れる選択肢が少ないのが現実です。

 

税理士試験の学校でよく言われている

内容と異なっていることはそんなにありません。

 

まずは朝に勉強をすることができる

準備だけはしておくことが良いと思います!

税理士事務所の繁忙期の問題点

税理士試験の受験生、かつ、

税理士事務所、会計事務所で働くと

繁忙期の問題点があります。

 

具体的な繁忙期という問題点

業務が増えて残業となり、

学習時間が少なくなることです。

 

税理士業界の一番の問題点だと思うのが

繁忙期が存在するということです。

 

私が思うに税理士試験の長期化傾向を

地味に下支えしているのではないか?

と思っています。

 

税理士にあるには税理士事務所や、

会計事務所での勤務経験等が必要で、

 

そのためには働かないといけないわけで、

働くと繁忙期があり学習できない状態に

なってしまうこともあり得ます。

 

税理士事務所側から見ると、

税理士試験の受験生を囲い込み

 

安価な労働力として利用してきた

実績があります。

 

その繁忙期本当に必要ですか?

繁忙期はどの業界でもある程度は

あるのだと思われます。

 

繁忙期があって意味がある業種は

良いのかもしれませんが、

 

税理士事務所、会計事務所の場合、

繁忙期は合ってもなくてもどちらでもよく、

 

ただ請求するためだけの業務も

少なくなありません。

 

独立して自分で事務所経営をすると

確かに助かる仕事なのですが、

 

正直、会社でやっても何の問題もない

ということがあります。

 

税理士となるためにはどうでもよい

仕事をこなす繁忙期を乗り越えないと

税理士となれない側面が少なからずあります。

 

現在は大手でも働き方改革ということで、

夜の9時までしか残業は認めないといったことや

 

税理士受験生のためだけの契約で

働くこともできる事務所があるようです。

 

税理士となることが最優先

私の感覚ではしなくても良い

苦労をして税理士となる必要はないと

常々思っています。

 

お金の問題等で大学院にいけない人を

除けば、早めに税理士試験3科目に合格

その後大学院で税法免除2科目で税理士!

 

このような流れで資格を取得した方が

良いのではないかと思っています。

 

また、税理士試験で税理士となろうと

している人は繁忙期が負担とならない事務所に

勤務することが早期合格の手段です。

 

家庭があるとさらに深刻な問題で、

ある程度の手取りが必要、かつ、

試験学習と家族サービスも重なります。

 

肉体的、精神的にしんどいと思いますので、

本当に必要な資格なのかも含めて考えるほうが

良いのかもしれません。

 

それでは、繁忙期の過ごし方について

解説していきたいと思います。

 

繁忙期は耐える、学校行く、ノルマだけこなす

このブログを書いている201811月20日現在

多くの方が年末調整の準備をしていると

思われます。

 

私のブログ記事の平成30年度の年末調整の

記事のPVが増加傾向ですから間違いないと思います。

 

繁忙期の仕事軽くする工夫も必要

税理士事務所、会計事務所の繁忙期の

始まりは年末調整からです。

 

ここで、繁忙期の担当者としての選択は

次の2つあるということです。

 

年末調整を会社でやってもらうこと、

担当者である自分がやる

 

私は基本的には会社でやってくれないか?

と頼んでいる方でした。

 

特に企業規模が10人くらいのところだと

給与計算ソフトで年末調整は自動計算です。

 

正確な資料を集めることと、金額を正確に

反映させることができればいいわけです。

 

そのチェックを月次訪問のときにやる

ということで頼んでいました。

 

支払調書や給与支払報告書も同様で、

会社で作る指南だけをやるようにしていました。

 

そんなに多くの会社が依頼に応じてくれた

というわけではありませんが、担当者から

いわないといつまでも会社でできません。

 

まずは会社でやれば年末調整報酬などが

いくらかからなくなるのかを説明して

やるかどうかを聞いてみることもありだと思います。

 

このように12月~翌年1月の仕事を減らす

努力をすることが重要です。

 

 

 

朝活はいきなりはできません

さて、話を税理士受験に切り替えますが、

繁忙期は業務が増加傾向となりますので、

 

なかなか学習ができないのではないかと

想像します。

 

ですから、税理士試験の学校は通学であれば

通学には来ることと、学習範囲の復習をすること

 

この2点をすることを推奨すると

思われます。

 

それで、復習は朝にやるということも

推奨したりすると思います。

 

実際にできていますか?

できる人もいると思いますが、

 

できない人の方が圧倒的に多いと

私は思っています。

 

なぜかというと、繁忙期にいきなり

朝に早起きして勉強をすることができますか?

 

まず、朝に起きれない人が多いと思います。

起きれたとしても勉強はしたくない、できない

という人も多いと思います。

 

私は過去税理士試験の予備校に通っていて

朝に自習室に来る人の大半の顔を覚えました。

 

というのは、決まった人しか朝から自習室に

来ていなかったからです。

 

この手の勉強の話は実は選択肢が少なく、

いえることは限らています。

 

つまり、日中から夜までは学習できないので、

朝ならだれにも邪魔されない⇒学習できる

 

日中のスキマ時間⇒学習できる

夜帰ってから⇒学習できる

概ね、上記の3つしか選択肢はないのです。

 

このうち、どれをするのかは人により

異なると思いますが、朝が一番良いと

私も思っています。

 

考えられる時間を学習につぎ込む

一応私がやっていた学習スタイルを

さらしておくと・・・

 

朝は5:00に目覚ましをかけて、5:30起床、

7:00まで計算を学習して、朝ご飯を食べて出勤、

 

電車に乗ったときに高速で理論を読み込み、

事務所へついて時間があったらさらに理論を

高速で読み込み、

 

顧問先へ移動中も電車で理論を読み込み、

仕事が終わって夜に残っている計算を回答

 

だいたいこれで、その日のノルマ達成!!

という流れが多かったです。

 

要するに考えられる時間のほとんどを

税理士試験の学習につぎ込むことになります。

 

精神的、肉体的、両方ともつらいですし、

しんどい時もあります。

 

特に冬の電車の中は眠くなりますね。

そのためにも睡眠は欠かせません。

 

私が上記のような学習スタイルの確立が

できてきたのが相続税を受験した時でした。

 

その前に気が付けよ!ということなのですが、

私は人生を回り道してきた人間なので、

 

どこか覚悟が決まらなかったんだと

今はそう思っています。

 

上記のようなことを税理士試験の最後の科目に

合格するまで継続しないといけません。

 

上記は通常の日々の学習で、学校へ通学、

土日は自習室にこもりっきりという流れです。

 

これまでの自分の学習を振り返ると、

繁忙期はどうやっても最低限のことしか

できていなかったと思います。

 

つまり、学校へ行く、ノルマをこなす

ということです。

 

ですから、繁忙期は耐えるものという

イメージがいまだに頭の中にあります。

 

私がまだよかったのは、個人の確定申告が

10件程度だったことですね。

 

多いところだと500件くらいを職員さんで分担、

所長も総出で土日出勤も当たり前なんて事務所も

あると聞きます。

 

これだと、3月いっぱいまで繁忙期が続き、

学習意欲は失われると思います。

 

朝も夜も学習する難しさ

朝も夜も学習することななんてできるの?

こんな声が聞こえてきそうなので、

申し上げておきます。

 

慣れとモチベーション

これは慣れですね。

早く合格したいというそれだけを

モチベーションにやっていました。

 

そういったモチベーションがないと

どうしようもありません。

 

まず、精神的に耐えられなくなりますので、

学習をしなくなります。

 

私は法人税の学習1年目の時に、

同じようなことをしていましたが、

挫折しました。

 

繁忙期に飲まれてしまったということが

大きな原因です。

 

毎日、夜9時まで残業、通勤に2時間、

帰ると風呂に入って寝るという生活でした。

 

また、仕事も楽しくなかったことを

覚えています。

 

基本、記帳代行のみで事務所運営を

している事務所で、処理だけに時間がかかる

ということが多かったです。

 

このようなことから10か月でやめて、

7月から1ヵ月で法人税の学習に取り組みましたが

 

それまでの蓄積がなかったので、

その年の試験は見事に落ちました。

 

ここから少しずつ先ほど説明した学習スタイルに

近づいていったという感覚ですね。

 

税理士試験は地道なつみ重ねが必要

税理士試験に合格するためには、

蓄積が重要な試験なのだと思います。

 

繁忙期にまったく勉強せずに繁忙期後に

勉強を再開しても試験までは間に合わない

ということがあると思います。

 

税理士試験の場合、天才が合格する試験ではなく、

地道にやってきた人が合格する試験です。

 

どれだけ地道にやってきたかが最終的な

合否になると思いますので、朝も夜も勉強する

そういったスタイルが良いのだと思います。

 

税理士試験だけにこだわらない

近年は受験生が一科目ごとに集中して、

複数科目を受験する傾向が少なくなって

来ています。

 

となると、より試験は高得点を取らないと

合格しない傾向なのだと思います。

 

試験は難化傾向が継続しているかも

私の場合には相続税で2年連続70点台前半でした、

この時には合格しませんでした。

 

4回目の受験で80点くらいを取ってようやく

合格しました。

 

つまり、国税庁が合格基準としている60%では

合格できないことになります。

 

それであれば、大学院で税法を2科目免除して

税理士として仕事をした方が良いです。

 

年収も800万円から1,000万円くらいの案件で

税理士法人や経営コンサル会社へ転職可能です。

 

時間とお金ではお金を差し出す方が良い

大学院は確かに高い出費ではありますが、

時間を買うという意味では出費をしても

良いと思います。

 

税理士試験を受け続けて、私のように8から9年の

人生を試験に捧げることは避けた方が良い時代だと

私自身思っています。

 

まあ、大学院免除だとご自身が実務に

ついていけるのかを心配する人がいます。

 

そういった心配になる気持ちがあれば

何とか実務ではやっていけます。

 

税理士試験は税理士となるための方法で、

税理士とならないと人生を切り開けません。

 

税理士となる方法として試験以外も

認められているわけですから、

その方法を使っても良いわけです。

 

本来は試験で合格することが一番だと

私も思ってはいます。

 

しかし、自分が今受験する立場だと

考えると税理士試験だけで時間を浪費する

ということは避けたいとも思うわけです。

 

税理士となった後の方が実は大変です。

自分の人生をどうするのかという選択が

待っています。

 

独立するのか、勤務を続けるのか、

資格を生かして異なる業種をするのか、

 

こうしたことを考えることができるのは

税理士になってから出ないとできないのです。

 

 


編集後記

今日は午後から訪問で、夜から定例の

飲み会に行ってきます!

 

税理士くらいなんだそうです、

頻繁に同業者で飲み会をするスタイルは。

 

 

では国際税務の税理士齋藤でした~
それではまた👍

 

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この記事は、その時の状況、心情で書いています。
また、法令に関しては、その後改正された場合には、
異なる取り扱いになる可能性があります。

 

 




ABOUT US
齋藤 幸生税理士・行政書士・経営革新等支援機関・ブロガー
都内税理士事務所にて7年間の勤務後独立。 2017年に税理士として独立後は建設業、フォワーディング業、IT業に特化した税務を行っています。また財務支援として資金繰り支援(会社の資金繰りと資金調達支援)を行っています。行政書士としては建設業許可、利用貨物運送事業の許可業務に特化しております。