【経営分析なんて意味がない】個人事業や中小零細企業に経営分析は無理!決算対策などで経営を歪めるからだ!




カメラの取り方を変えてみました!

経営分析なんて意味がない?

私は税理士として関与していて、

個人事業、中小零細企業には、

経営分析自体が意味をなさないと

思っています。

 

なぜ、意味をなさないのかというと

 

理由その1

経営分析の数字の意味を理解しない

 

理由その2

経営分析の数字を経営に生かそうとしてない

 

理由その3

経営分析の数字を経営に生かすノウハウがない

 

大まかに分類できる理由は上記の3つです。

これらを全部税理士がやらないと

いけないでしょ!とツッコミをもらいそうです。

 

私は、通常の顧問料で上記をやるつもりは

ございません。

メリットがないからです。

 

また、興味がない人もいます。

ただ単に税金計算のため仕方なく

経理の外注を依頼する人もいるでしょう。

 

ある程度(年商10億円レベル)の企業でも

経理と総務合わせて2人だけでやっている

ということもざらです。

 

そもそも、経営分析するリソース自体

会社内で持っていない状況です。

 

関与している税理士としても

一応、決算だしやっておくかなと

というレベルでやっていると思います。

 

まだ、経営分析をやっているだけましです。

税理士事務所によっては、毎月の試算表が

2か月遅れなんて事務所もあると思います。

 

現実的にみると経営分析なんて無理

という結論になってしまうのです。

 

 

個人事業や中小零細に経営分析が無理な理由

さて、個人事業や中小零細に

経営分析が無理な具体的理由を

まとめようと思います。

 

ここからは私の経験での判断です。

実際に経営分析を経営に役立てて

いる会社もあるとは思います。

 

私が経営分析が無理という最大の理由は、

決算対策を行うことが最大の理由です。

決算対策を行うと通常は費用が増えます。

 

これによって経営分析の指標が色々変わります。

最たるものは、決算賞与でしょうか?

 

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決算賞与を毎年そんなに違いなく

出しているのであれば、影響は少ないです。

しかしながら、中小零細企業の場合、

 

往々にして突然決算賞与を支給する

傾向があります。

 

そうなると、

労働生産性、流動比率にも影響を与えます。

資金繰りにも同様に影響があります。

 

決算賞与に限らず、無計画な経営が

まかり通っている状況があります。

業績の良し悪しでやることが

ころころ変わるのが、中小零細や

個人事業に現れることです。

 

税理士がせっかく経営分析をしても

数字を歪めてしまうと意味がなくなります。

この問題の本質は、数字を分かっていない

社長に原因があります。

 

また、経営者だと従業員に甘いなあ

と思う瞬間があります。

甘い、甘くないにかかわらず、

通常から何をしてあげられて、

 

何をしてあげられないということを

決めるという習慣もないのも原因です。

 

経営分析という側面から見ても

色々原因や、改善点が見えてきます。

税理士もこの辺が分かりながら、

放っておいているケースもあるでしょう。

 

私もその一人です。

なぜアドバイスしないのかというと

そういったことを求められていないから

というのが答えです。

 

 

なぜ税金の支払いばかりに固執するのか?

経営分析の側面から見ると、

決算対策は悪以外の何物でもないです。

 

税理士に任せれば、税金が少なくなる。

このことは、素人がやるよりも

税金が安くなる効果はあると思います。

 

どのくらい税金を払うのかは、

社長の金銭感覚によるところが大きいです。

ですから、自分が納得のいく金額に

なるまで税金を低くできないのか?

ということになるのだと思います。

 

このことがそもそもの間違えで、

儲かったのなら、税金を払えば良いのです。

そして、新しい事業年度で税金分を

取り返しておつりがくるほど儲ければいい

という考えにはなかなかなりません。

 

経営分析とは、自社が持つ稼ぐための

最適なツールになるにも関わらず、

そのツールを税金を払いたくない

という理由で最悪な使えないツールに

してしまっているという認識がない。

 

まずは、税金の支払いに固執しない

そんな考え方があってもいいのでは

ないのでしょうか?

 

経営に使える経営分析とは?

最後に、経営に使える経営分岐のうち、

簡単な指標をご紹介します。

 

回転期間分析です。

難しそうですが、計算式は次の2つです。

・売掛金÷平均月商
・買掛金÷平均月仕入高

この2つは資金繰りに影響します。

売掛金はどれくらいで回収できているか、

買掛金はどれくらいで支払っているか

この2つを見ることができます。

 

資金繰りが厳しいなという場合には、

上記の指標を計算してみるといいでしょう。

通常、買掛金が短く、売掛金が長い傾向だと

資金が苦しくなります。

 

ABC分析です。

これを得意先(売り先)に適用します。

つまり、取引高の多い得意先からABCの

ランクをつけていくという分析です。

 

そうすると、どの顧客が当社の売上に

貢献しているのかが分かります。

 

逆を考えると、もし売上の80%を占めている

顧客があるのであれば、その顧客が倒産などの

状況となった場合に、経営が行き詰まります。

こうした経営のかじ取りを考えることができます。

 

連月試算表や前期当期対比の試算表

これは、毎月の数字を見る、

前年と当期を比較してみるだけです。

 

それだけでも数字の違いを見ることができ

異常値を発見することができます。

 

とりあえずは、上記の3つを試してみることで

少しは世界が変わります。

このくらいは自社でやってみてもいいでしょう。

 

自社で会計データがない場合には、

税理士などにデータを依頼して、

自分で計算してみることも良いです。

 

まずは、自分でやってみることで

数字に慣れてほしいと思います。

 

 


編集後記

本日は、午後から自分派遣業務です。

会社に伺って入力して、6月を締めてきます。

もう慣れたので、楽にはなってきました。

 

今日でやっと1週間が終わりです。

明日はちょっと任意団体の記事を

書かなければなりません。

 

 

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この記事は、その時の状況、心情で書いています。
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ABOUT US
齋藤 幸生税理士・行政書士・経営革新等支援機関・ブロガー
都内税理士事務所にて7年間の勤務後独立。 2017年に税理士として独立後は建設業、フォワーディング業、IT業に特化した税務を行っています。また財務支援として資金繰り支援(会社の資金繰りと資金調達支援)を行っています。行政書士としては建設業許可、利用貨物運送事業の許可業務に特化しております。