【簿記初級】練習問題やテキスト、3級との違い、合格率を解説

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【簿記初級】練習問題やテキスト、3級との違い、合格率を解説

こんにちは!

 

税理士・行政書士・社会保険労務

の齋藤幸生です!

 

今回は・・・

簿記初級について解説します。

 

それでは、スタートです!!

 

簿記初級とは?

2024年5月20日現在で日商簿記

検定では次のように分かれています。

・1級

・2級

・3級

・簿記初級

・原価計算初級

 

2022年から適用されている

簿記初級の出題範囲は次の

ようになっています。

 

①簿記の原則

②期中取引の処理

③月次の集計

 

出題範囲では抽象的なので

簿記初級のサンプル問題を

確認すると

 

簿記の原則は選択肢の中から

適切な語句を選んで回答する

会計学のようなものです。

 

例えば

経営成績を明らかにする表を(   )という。

選択肢 貸借対照表、総勘定元帳、伝票、損益計算書

 

キーワードになる言葉から

推察して答えを導くスタイル

になっています。

 

因みに、上記の問題の答えは

経営成績なので損益計算書です。

 

第2問の期中処理では

問題文を仕訳にして

処理を行うスタイルです。

 

A社から商品8万円を仕入れて代金は掛けとした。

こちらを選択しから勘定科目

を選んで金額を書いて解答します。

 

第3問では月次の合計残高

試算表が与えられて

 

合計残高試算表の作成と

合計残高試算表から読み取れる

もののうち

 

簿記がわかっていないと

回答できない金額を問う

スタイルです。

 

簿記初級と簿記3級との違いは

簿記初級:会社を前提にしながら、簿記の知識と理解のみを問う試験

簿記3級:会社の取引の一連の流れを簿記にする知識と理解、処理を問う試験

になっていると感じます。

 

簿記初級と簿記3級を比べると

3級のほうが圧倒的に学習する

範囲が多くなると思います。

 

 

練習問題とテキスト、どうやって使うのか?

簿記初級では練習問題と

テキストが一緒になっています。

 

日商簿記検定の簿記初級で

紹介されているテキスト

問題集は

中央経済社 土日で合格(うか)る日商簿記初級

TAC出版 スッキリわかる日商簿記初級

 

どちらでもあなたに合ったほうを

購入して使うことになります。

 

どうやって使っていくか

になりますが

 

やり方はシンプルに問題を見て

すぐに回答ができるようになるまで

 

繰り返し読んで

問題を解答します。

 

簿記検定で合格するためには

・制限時間内にすべての問題に解答すること

・70点以上得点すること

を満たすことです。

 

 

 

問題を解答してテキストを

理解してという行為を反復して

学習することで

 

問題を見てすぐに解答可能

という速さをまずは手に入れる

ようにしておきたいのです。

 

速さはすべてに勝ります。

 

試験では制限時間があるため

制限時間内にすべて解答する

必要があります。

 

試験の練習をやっている状況で

制限時間内にすべての問題に

解答できない状態では

 

試験に合格することが難しいため

まずは、速さを手に入れて精神的に

楽にしておく必要があります。

 

合格率で考える試験対策

2022年の基準の試験後の

公表されている合格率は

2022年4月~2023年3月:61.5%

2023年4月~2024年3月:59.9%

になっています。

 

さらに過去のデータを見ると

おおむね40%ぐらいになっており

 

時には20%前後の場合が

出てきています。

 

このころは年に3回

行われる試験になっているので

現在と単純比較はできません。

 

現在のパソコンを使った試験が

導入された2017年以降の合格率は

50%以上になっているので

 

周りよりもちょっと頑張って

練習すれば取得できる試験に

なっていると考えます。

 

試験対策を考えると

・試験時間は40分

・問題は3問方式で、第1問(30点)、第2問(40点)、第3問(30点)

 

私が判断した難易度からすると

第1問<第2問<第3問と

 

あとになっていけばいくほど

難易度が高くなります。

 

時間配分は第1問と第2問で

10分ずつにして

 

第3問で20分使ってゆっくり

電卓で計算できる状態にすると

合格可能性が高くなるかなと

推察します。

 

というのは、第1問と第2問は

知識を問うだけの問題なので

 

練習して反応することを早めれば

時間をあまりかけなくても

解答できる可能性が高いです。

 

試験問題を確認すると受験者を

容赦なく落とすような構成は

されていないことが確認できます。

 

知識と理解を問う試験になって

いるため確実に得点できるよう

練習しておくのがよいです。

 

 


編集後記

簿記初級の前の名前は

簿記4級でした。

 

3級が法人会計になっているので

簿記初級では個人事業主かなと

思っていましたが勘違いでした。

 

もう、個人商店の会計は

日商簿記ではやらないという

ことになっているわけですね。

 

事業主貸、事業主借という

勘定科目を知らないで実務に

入る方も多くなるのかなと

思います。

 

日商意外に全経の簿記検定も

実務上通用します。

 

もし会計業界に進みたいという

希望をお持ちであれば

 

どちらかで2級以上を取得して

おくと希望の職種に就くことが

できるかもしれません。

 

 

 

 

 

 

では税理士・行政書士・社会保険労務士

の齋藤幸生でした!!

 

それでは、また!

 

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この記事は、その時の状況、心情で書いています。
また、法令に関しては、その後改正された場合には、
異なる取り扱いになる可能性があります。

 

 




ABOUT US
齋藤 幸生税理士・行政書士・経営革新等支援機関・ブロガー
都内税理士事務所にて7年間の勤務後独立。 2017年に税理士として独立後は建設業、フォワーディング業、IT業に特化した税務を行っています。また財務支援として資金繰り支援(会社の資金繰りと資金調達支援)を行っています。行政書士としては建設業許可、利用貨物運送事業の許可業務に特化しております。