【資金繰り】お金を借りたのに、黒字なのに資金繰りが厳しい原因を特定する方法

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【資金繰り】お金を借りたのに、黒字なのに資金繰りが厳しい原因を特定する方法

こんにちは!

 

税理士・行政書士・社会保険労務

の齋藤幸生です!

 

今回は・・・

お金を借りた、黒字なのに

資金繰りが厳しい原因を特定する

方法を解説します。

 

それでは、スタートです!!

 

資金繰りが厳しい原因を特定するための準備

資金繰りが厳しいと感じている

社長さんについてはお金が足りない

という漠然とした状況に置かれて

いる可能性が高いです。

 

資金繰りが厳しいという状態

状況になってしまう原因を

特定するためには

 

自社の分析をして

何がいつ厳しくなるのかを

確認する必要があります。

 

事前準備では次の2つを

用意することになります。

 

①日繰り表

②月次表

 

日繰り表とは

毎日の資金の状況を表にして収入と支出を書いていく表

 

これでわかることは売上金の

入金から支払いを書いていくことで

 

毎日のお金の移動状況がわかる

表を作成します。

 

これでいつお金が少なくなり

今後支払うであろう金額が

支払うことができないことを

確認することが可能です。

 

言い換えると、いつお金が

厳しくなり

 

何にお金を支払うことが

できないのかをその月から

特定可能です。

 

次に日繰り表から月次表の

作成を行います。

 

こちらは、毎日のお金の流れ

ではなくてその月の収入と

支出の合計を書いていきます。

 

多くは、経常収入と経常支出に

分けて差額を出して

 

借入金の返済までも反映して

差額を計算する書式になります。

 

これで、年間のうちどこの月の

資金繰りが厳しいのかを確認し

 

何が資金繰りを厳しくするのか

を特定します。

 

まずは、毎日つけるお金の表と

月間でつけるお金の表を作成する

ことが事前準備です。

 

 

 

資金繰りが厳しい原因を特定する

日繰り表と月次表の作成が

済んだら次に資金繰りが

厳しい原因を特定します。

 

それぞれの表ごとに確認できる

内容が少し異なるため

 

それぞれの確認方法を解説

したいと思います。

 

日繰り表ではある月

例えば、4月であれば

 

4月1日から4月30日までの

収入と支出をその日ごとに

書いていきます。

 

もちろん取引ごとに書くことで

内容が明らかになるため

 

1日ごとに1取引ずつ書くと

自社の毎日のお金の流れが

わかってきます。

 

現実では預金残高が唯一の

事業者側のお金になるため

 

すべての預金口座を合計した

残高を4月1日に持ってきて

 

その残高に加減算するように

エクセルを作っていけば済みます。

 

 

 

このように作成していくと

4月〇日にお金が無くなり

 

それ以降はお金が厳しくなる

という状態がわかってきます。

 

そして、売上金が預金口座に

入ってくるまで当面の資金の

都合をつけることになっている

状況がわかってくると思います。

 

これで、いつお金が無くなり

何にお金が使えなくなるのかを

確認します。

 

次に月次表では4月であれば

4月の売上金の回収は経常収入

になり

 

仕入、外注、材料などの未払金の

支払などの経費関係は経常支出に

なります。

 

月次表では取引ごとに費目別に

分けておくと何にいくら使った

のかがわかってきます。

 

費目別とは仕入であれば

仕入代金、外注費支払

材料費支払とったような

 

感じで取引別の項目を設けて

エクセルにつけていくことです。

 

これでわかることは毎月の

経常収入と経常支出の総額が

明らかになるため

 

どこかの月で経常収入よりも

経常支出が多くなったり

 

借入金の元本返済で使うお金が

マイナスになったりする月が

確認できることです。

 

月次表では最低でも1年間は

やってみないとわからない

のでとりあえず1年間は

 

継続して作成してみると

よいと思います。

 

厳しい資金繰りに対応する

さて、日繰り表である月の

どこかでお金が足りなくなること

 

お金を支払うことが難しく

なる取引を特定したとします。

 

このときに真っ先に考えて

欲しいことは銀行からの借入です。

 

社長さんがご自身の身銭を

きって事業を持たせることは

最後の手段にしておきます。

 

理由は、個人であれば売上の

回収をしたとしてもそれを

自由に使うことに制限が

つくことになりますし

 

法人であれば、給与を支給して

もらっているにも関わらず

 

会社にお金をいれることは

給与を法人へ還流させている

状況と同じだからです。

 

事業は個人とは別の事業体です。

他人のお金で事業を回すことを

優先することをお勧めします。

 

銀行から融資を引き出すためには

何にいくら必要なのかがポイント

になります。

 

ここで出番になるのは日繰り表と

月次表になります。

 

これらの表でいつお金が

少なくなり何に使うお金が

少ないのかが銀行に伝わります。

 

あとは会社が事業計画を練って

将来返済可能性があることを

示すことができれば

 

財務状態や借入の限度額に

達していなければ通常は

銀行が貸してくれる確率が

高いことになります。

 

上記以外の方法では

①仕入、外注、材料の取引先と価格交渉をする

②より安価で同質の競合他社を見つける

③販売価格を上げる交渉をする

④既存商品にプラスアルファのものをつけて販売単価を上げる

といったことがあります。

 

これらは借入をする、しない

にかかわらず毎年行ってほしい

交渉になります。

 

 


編集後記

これまでいろいろな会社の

処理をやっていると

 

お金が厳しくなってから

価格交渉や安価な取引先と

取引をする事業者が多いです。

 

なぜ私がこのようなことを

わかるのかというと

 

厳しい経営状況になってくると

頻繁に取引先が変わるためです。

 

事業者の売掛金や買掛金では

補助科目をつけていただいている

ため新しい取引先を発見すると

 

取引の目的などをお聞きして

より安価だったためといった

 

取引を新たに行う理由を

聞くことが多いのです。

 

うまくいっていたとしても

常に価格にはこだわって

取引をする、しないといった

判断をしていると

 

資金繰りに優しい経営が

できるようになってくると

考えます。

 

 

では税理士・行政書士・社会保険労務士

の齋藤幸生でした!!

 

それでは、また!

 

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この記事は、その時の状況、心情で書いています。
また、法令に関しては、その後改正された場合には、
異なる取り扱いになる可能性があります。

 

 




ABOUT US
齋藤 幸生税理士・行政書士・経営革新等支援機関・ブロガー
都内税理士事務所にて7年間の勤務後独立。 2017年に税理士として独立後は建設業、フォワーディング業、IT業に特化した税務を行っています。また財務支援として資金繰り支援(会社の資金繰りと資金調達支援)を行っています。行政書士としては建設業許可、利用貨物運送事業の許可業務に特化しております。