【個人事業主】クラウド会計で簡単経理は本当なのか?税理士不要になる?
こんにちは!
税理士・行政書士の齋藤幸生です!
今回は・・・
クラウド会計で経理は本当に
簡単になるのかをメインに
解説します。
それでは、スタートです!!
クラウド会計で簡単経理は本当なのか?
クラウド会計で簡単に経理が
できるようになる意味は
人の手でやる業務のいくつかが
自動化されるため簡単になった
ように見えることです。
クラウド会計によって何が
簡単になったのかというと
①銀行取引やクレジットカードなどの取引をいきなり会計ソフトに取り込めること
②内容から推測して仕訳が自動的に行われること
です。
今ままで経理を行う場合は
通帳を記帳したり
インターネットバンキングで
入出金明細を取得するとか
クレジットカードの明細が
手許に届くのことを待つなど
経理を行うための原始資料が
手許にないとできなかった
わけですね。
それが、API連携により
取引を会計ソフトに取込
取り込んだ取引を基に
仕訳を生成する流れになった
というわけです。
経理では仕訳を行うことが
経理を行うハードルを上げて
いたと思いますので
この点においては簡単に経理を
行うことができるようになったと
言えると思います。
クラウド会計は不一致を自動修正してくれない
さて、クラウド会計が現状で
絶対にできないことがあります。
①間違っている処理の修正
②残高が不一致である科目の金額の修正
③経費にできるできないの判断
といったものです。
間違っている処理の修正は
段階を追ってクラウド会計の
AIに学習させる必要があります。
修正の流れ
①間違っている科目を手作業で修正を行う
②AIが①を学習して次からは間違えないように記憶する
③①の処理が出てきた場合には②を適用して自動仕訳をする
といった感じです。
ただし、AIがいつも間違いなく
機能するわけではないので
注意は必要になります。
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残高が不一致の金額修正は
銀行口座に残っている金額と
クラウド会計上の普通預金の
金額が異なる場合を指します。
現状では一部クラウド会計では
金額がマイナスになっていれば
「おかしいよ!!」と警告を
してくれる機能のものはあります。
しかし、銀行口座とクラウド会計
での金額が異なっていること
までは確認してくれません。
自分で確認する必要がありますが
確認する方法を知らないと
どうやって確認したらよいのか
がわからなくなります。
クラウド会計はAPI連携した
取引が事業経費かどうかを
判断しません。
クラウド会計でできるのは
仕訳を自動生成するために
API連携で取引を取得するだけ
の機能です。
クレジットカードの一部に
事業経費ではないものがある
場合にはあなたが取引を修正する
ということになります。
クラウド会計で税理士不要になる?
以上を踏まえてになりますが
クラウド会計で税理士不要は
ちょっとあり得ないのかなと
思います。
仕訳された勘定科目が適切
なのか判断できるかというと
難しいでしょうし
銀行口座とクラウド会計の
金額がずれている場合に
なぜずれてしまったのかを
探すことも難しいでしょう。
経費の判断についても
微妙なものだと
あなたが感じる経費について
判断をすることは難しいでしょう。
以上のことを相談できる
あなた以外の人に頼むことは
必要になるではないかと感じます。
編集後記
クラウド会計で税理士不要
というのは給与計算ソフトで
社労士不要に似ていると思います。
給与計算ソフトで計算するから
社労士は必要ないよね?
という考えです。
給与計算は合っていようが
間違っていようが計算はできます。
別に社労士が給与計算を
しなければならないことは
ないわけです。
しかし、残業をしているにも
かかわらず時間外手当を出さない
休日出勤をしていても
休日出勤手当を出さない
といったことは問題です。
しかも36協定を経ずに
これらをやってしまうことは
法令違反になります。
こういった問題に対応するのが
社労士のお仕事になるわけです。
クラウド会計で税理士不要と
同じようなことだと思います。
では税理士・行政書士の齋藤幸生でした!!
それでは、また!
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この記事は、その時の状況、心情で書いています。
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