【予算と資金繰り】絶対に黒字になる予算とは?

予算 事業計画




【予算と資金繰り】絶対に黒字になる予算とは?

こんにちは!

 

税理士・行政書士の齋藤幸生です!

 

今回は・・・

黒字にする予算について資金繰り

を交えた解説です。

 

それでは、スタートです!!

 

絶対に黒字になる予算とは?

皆さんは予算を作るときに

どうやって作っていますか?

 

通常は売上から順番に

作っていくと思います。

 

売上から順番に作る問題点は

営業利益まで作ったときに

 

初めて黒字になるのか

赤字になるのかがわかることです。

 

赤字になった場合には

また売上から見直して・・・

といったようになります。

 

私が今回提案したいことは

営業利益をゼロにして

逆算で予算を考える方法です。

 

経営分析で損益分岐点という

分析方法があります。

 

これは、売上が○○円だった

ときに営業利益がゼロになる

金額を確認する手法です。

 

作成方法は

①前期の売上から営業利益がゼロになる売上を計算します

②利益率を計算します

③販管費の金額を計算します。

このようにして営業利益が

ゼロになる金額を求めます。

 

やりたいことは営業利益が

ゼロになる売上を確認できれば

 

その金額以上の売上になると

必ず営業利益(黒字)になる

わけです。

 

もし前期の売上がない場合には

販管費の各項目の金額を埋めて

 

1年でかかる販管費を求めると

1年で稼がなければならない

粗利がわかります。

 

粗利がわかれば利益率で

割り戻せば売上が判明します。

 

結果、営業利益がゼロになる

売上がわかるため

 

その売上以上の金額を

請求出来れば黒字になります。

 

 

増収増益計画が資金繰りに与える影響

一般にやりがちな計画は

増収増益計画です。

 

増収とは売上が増えること

増益とは営業利益が増えること

とされます。

 

増収増益計画は事業が

拡大するため好まれると

思います。

 

しかし、増収増益計画は損益

計画のみの数字なので

 

資金繰りである収支計算が

行われない点に問題があります。

 

増収増益計画が資金繰りに

与える影響を数字を使って

確認してみます。

 

 

 

前提

売上高は前期が5千万円、当期は8千万円

営業利益は前期が250万円、当期は400万円

とします。

 

上記を参考にすると

前期は経費が

5千万円-250万円=4,750万円

になり

毎月の経費支払は4,750万円÷12=約400万円

 

当期の経費は

8千万円-400万円=7,600万円

になり

毎月の経費支払は7,600万円÷12=約630万円

ということになります。

 

さて、増収増益計画にて

追加で必要なお金としては

630万円-400万円=230万円

になり

230×12=2,760万円

ということになります。

 

さて、自転車操業が通常運転の

中小企業で毎月230万円の資金

負担ができるのか?

ということです。

 

増収増益計画は悪いわけ

ではありません。

 

ただ、資金繰りまで考えないと

売上が増えたのだけれど

 

一向に資金繰りが改善しない

という悩みが払しょくできない

わけです。

 

 

予算管理と資金繰り管理の関係

以上のことから予算(計画)を

たてた場合には資金繰りも考える

という結論に至ります。

 

実際には予算をつくったあと

実績との比較検討を行う

 

予算管理(予実管理)を行い

資金繰り管理も必要になります。

 

予実管理で予算の達成度を

確認して

 

資金繰り管理にて追加融資は

いつ、どの程度必要なのかを

確認することになります。

 

現実的には予算の達成度合い

で一喜一憂すると思いますが

 

資金繰りがうまくいかないと

お金に悩まされ続けます。

 

両方とも管理して初めて

経営の方向性が見えてきます。

 

 


編集後記

今回の記事は予算の作成方法と

予算と資金繰りの関係を理解

してもらうため

 

ざっくりとした解説で

まとめました。

 

本当は予算の作成のときに

売上の内容に応じて

単価×個数で考えたり

 

販売数による予想従業員を

計算して人件費の見込みを

出したりなど

 

細かい作業は色々と

あります。

 

 

では税理士・行政書士の齋藤幸生でした!!

それでは、また!

 

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この記事は、その時の状況、心情で書いています。
また、法令に関しては、その後改正された場合には、
異なる取り扱いになる可能性があります。

 

 




ABOUT US
齋藤 幸生税理士・行政書士・経営革新等支援機関・ブロガー
都内税理士事務所にて7年間の勤務後独立。 2017年に税理士として独立後は建設業、フォワーディング業、IT業に特化した税務を行っています。また財務支援として資金繰り支援(会社の資金繰りと資金調達支援)を行っています。行政書士としては建設業許可、利用貨物運送事業の許可業務に特化しております。