中小企業で求められる経理担当者のスキルを税理士が解説!




中小企業で求められる経理担当者のスキルを税理士が解説!

こんにちは!

 

税理士・行政書士の齋藤幸生です!

 

今回は・・・

中小企業で求められる経理担当者のスキルを

税理士が解説する記事です。

 

・中小企業で求められる経理担当者のスキルとは?

・中小企業では人間性が必要になる場面が多い

・中小企業では経理以外の業務も担う

についてわかる記事です。

 

それでは、スタートです!!

 

中小企業で求められる経理担当者のスキルとは?

税理士として中小企業に関与して

基本的な経理担当者のスキルが必要だと

考えることがあります。

 

まずは、基本的なスキルを解説します。

 

基本的なスキルとしては

・知識

・経験

が大切になります。

 

基本的な知識は簿記3級以上が目安

基本的な知識としては現行上では

簿記検定3級以上が必要となります。

 

理由は経理業務では次の帳簿で処理するからです。

現金出納帳、預金出納帳、振替伝票です。

 

簿記3級以上だと貸借での処理は

基本的な知識として持つことができますので

実務での経理処理に必要であると考えます。

 

本当に実務上で簿記3級で大丈夫なのかというと

本当に大丈夫です。

 

日々の処理の多くは預金決済が主要で

一部の業種だけ手形処理があるだけです。

 

現在、日本の多くの産業はサービス業です。

サービス業では手形処理は出てきません。

 

手形処理が出てくるのは

製造業、建設業、IT業です。

 

もし手形が出てきても

そのときに調べて処理をすれば問題ありません。

 

基本的な経験は?

基本的な経験としては未経験であっても

問題はないものと考えます。

 

未経験でも問題がない理由は

経理業務は入社して覚えることが多いです。

 

過去の経験で経理をやっているのであれば

流用することは可能なので有利ではあります。

 

どちらかというと

募集する会社側の考え一つであると思います。

 

未経験だと任せるのに不安を覚える

社長さんだと経験者を優遇することがあります。

 

ただ関与している税理士側からすると

経験者だと凝り固まった考えのかたもいるので

未経験のほうが吸収してくれることが多いです。

 

会社の業種、年商によって募集する人物像は

異なりますが年商1億円くらいまでは未経験で

問題がないものと考えます。

 

 

中小企業では人間性が必要になる場面が多い

中小企業では人間性のほうが大切だと

私は考えています。

 

理由は、中小企業はオーナー社長が経営しています。

つまり、株主と経営者が同じ人です。

 

結果として、社長さんの考え方ひとつで

物事が決まるケースがあります。

 

加えて、親族経営をしている会社もあります。

例えば、社長さんとその奥さんといった感じです。

 

社員同士の友好的な関係を築きながら

社長さんご夫婦とも良好な関係を築いて

お仕事をすることになります。

 

ときには理不尽なことを要求される

といったこともあると思いますので

大人な対応をしなければならないこともあります。

 

上場会社と比べて規模が小さいからこそ

問題が起こります。

 

そういったことにも真摯に、誠実に

取組む人間性が大切です。

 

 

 

中小企業では対外的な対応も必要です。

 

経理担当者として対外的な対応をするのは

外部の士業となります。

 

筆頭は税理士さんだと思います。

こちらとも良好な関係を築く必要があります。

 

私の経験で申し上げると

人として一般常識的に対応できれば

問題ないかと思います。

 

しかしながら、一般常識的な対応ができない

といった経理担当者さんも中にはいました。

 

例えば、契約外のことを要求することです。

 

過去に私が経験した事例では

金額のエクセル集計表から会計ソフトへ

入力する処理があったのですが

 

そのエクセル集計表での消費税の

クロスチェックを要求されたことがあります。

 

量も膨大で非常に困ったことがありました。

 

この様な一般常識的でないことを

要求するのは良好な関係を壊しますので

止めた方が良いということです。

 

中小企業では経理以外の業務も担う

中小企業では経理以外の業務を

経理担当者が担うことがあります。

 

つまり、毎日の経理業務だけをお仕事として

やるわけではないのです。

 

中小企業の場合には人材不足です。

一般的な経理担当者が行うものとしては

次のようなことがあります。

 

①月次決算の締め

②月次決算の社長への報告

③金融機関とのやり取り

があります。

 

上記以外には次のようことも

業務として行う場合があります。

①給与計算

②社会保険の手続

③雇用保険の手続

総務的なことも入る場合があります。

 

社長さんの考え方ひとつで次のような業務も

行うことがあります。

①商業登記

②資金繰り管理

③在留許可

④補助金申請

 

結論を申し上げると会社のなんでも屋さん

として業務を行う可能性があります。

 

どこまでやるのか、やれるのかは

社長さんと経理担当者さん次第です。

 

ただ将来を考えると

経理担当者が毎日の経理業務だけを

お仕事にする時代は終わりになります。

 

会社の色々なことができる様なる

必要はないのですが

 

経理をするだけでは将来雇ってもらえない

という場面を想定したキャリアアップを

考えておく必要があると思います。

 

 

 


編集後記

実際に経理担当者として1人前になるのは

最低でも3年はかかります。

 

理由は量がある程度必要になるからです。

 

最初は量をこなさないとお仕事はできるように

なりません。

 

この量が概ね早い人で3年くらいで結果が出る

ということです。

 

まずは3年くらいの経験を積む必要が

あるということを覚えておくと良いかと思います。

 

 

 

 

では税理士・行政書士の齋藤幸生でした!!

それでは、また!

 

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この記事は、その時の状況、心情で書いています。
また、法令に関しては、その後改正された場合には、
異なる取り扱いになる可能性があります。

 

 




ABOUT US
齋藤 幸生税理士・行政書士・経営革新等支援機関・ブロガー
都内税理士事務所にて7年間の勤務後独立。 2017年に税理士として独立後は建設業、フォワーディング業、IT業に特化した税務を行っています。また財務支援として資金繰り支援(会社の資金繰りと資金調達支援)を行っています。行政書士としては建設業許可、利用貨物運送事業の許可業務に特化しております。