【独立後の税理士業の繁忙期】勤務時代と違うことを考えてみた!




独立後の税理士業の繁忙期

税理士として独立して、2年目の繁忙期を迎えました。

1年目の繁忙期で初めて、勤務時代と比べて、

独立後の繁忙期は異なることに気が付きました。

 

大きな違いは、自分でコントロールできることです。

 

勤務時代では、毎月の訪問先30件を抱え、

後輩たちの面倒を見ながら、仕事の進捗を管理して、

といったことをやっていました。

 

独立後はそういった他人の面倒を見る必要がなく、

自分の仕事だけに集中できます。

 

ですから、仕事量を調節することができたり、

新たに仕事を取ってきたりすることができます。

 

今年は、1年目の反省から東京国税局の電話相談案件を

受注していません。

 

独立1年目は色々な経験をしてみたいと思い、

色々やっていました。

 

そのことも踏まえて、勤務時代と独立後の繁忙期の

違い、関わり方への考え方を見てみようと思います。

 

勤務時代の繁忙期

さて、勤務時代の繁忙期を思い出してみます。

私の繁忙期は、12月から始まります。

普通の税理士事務所、会計事務所と同様ですね。

勤務時代の繁忙期を振り返る

12月で年末調整をして、12月給料で調整するところ、

1月の給料で調整するところ、様々です。

 

さらに、正月が過ぎて、1月10日以降が最初の山場となります。

 

なぜかというと、12月決算の税額計算の依頼が来る

ということになるからです。

 

多くは、1月第一週で12月の月次決算が完了してから、

税額計算の依頼を受けます。

 

大体は、1月20日くらいを目安に依頼が行われるので、

納期の特例とほぼ被るようなスケジュールとなります。

 

アジア系外資系企業特有の依頼だと私は感じています。

 

この後に、給与支払調書、償却資産税申告書、合計表などの

申告を行いまして、1月の臨時請求を行い、1月を締めます。

 

2月に入ると、2つに追い詰められますね。

外資系以外の12月決算の申告書作成や確定申告です。

 

まずは、12月決算の申告書作成に追われることになります。

決算を締めて、内訳書作成から入り、内容確認して、

申告書の作成です。

 

中でも、一般に市販されていない会計ソフトで

会社が経理をしている場合もあるので、

 

そのデータを弥生会計に取込、又は入力して、

消費税の計算を行わないと、法人税の計算にいけません。

一手間かかるのが、常態化していたと思いますね。

 

これをやったら、決算の説明、納付書を渡して、

といったことを1月の月次決算の時にやっていきます。

 

個人の確定申告がある人は、資料をお願いして、

2月の訪問に合わせて資料をもらい受けます。

 

このようなことをやりながら、後輩の進捗把握をやり、

面倒を見ながらやっていくことになります。

勤務時代の働き方は機械だったかも

当時を思い出すと、機械のようにこなしていたなあと

思いますね。

 

あまり、人間的な思考で仕事をしていたということもなく、

目の前にある仕事の量が減っていくようにやっていたことが

多かったように思います。

 

また、仕事のコントロールという面では、

いつやるのかというコントロールはできても、

仕事量のコントロールはできませんでした。

 

繁忙期になると、ミスする確率、確認する量も増えますし、

あまり感情的になっても仕方ありません。

 

今考えると、あまり良い働き方ができていたようには

思えませんね。

 

独立してからの繁忙期

独立してからは、繁忙期であっても繁忙期ではない

不思議な感じとなりました。

 

毎月訪問するところは、30件もないですし、

年末調整だって100人を超えるところはありません。

 

1件だけ、税額計算の締切がタイトな会社はありますが、

心理的に余裕を持って対応できます。

 

要するに、対応する量が圧倒的に減ったので、

ようやく感情を取り戻したやり方ができてきたのだと思います。

 

これで、調子に乗ってしまったのが、1年目でしたね。

 

1年目は、事業的にうまく行っておらず、

資金的に困っていました。

 

まあ、年末調整などの法定事務で、ある程度資金を

確保できることはわかっていたのですが、

 

私の売掛金の回収サイトは、35日ですし、

パソコンも買い替えたいと思っていたので、

 

税理士特有の国税局の電話相談センターの相談員を

やろうと思い、やってみました。

 

1日の報酬は約24,000円で、9:00~17:15までという

拘束時間で、2月から3月にかけて12日間フルで稼働しました。

 

やってみたところ、2月はかなり大変な思いをしました。

休もうと決めていた土日に通常の仕事をやる羽目になり、

休めない状況になってしまいました。

 

 

 

 

こうした反省から、独立後は自分で仕事の量を

コントロールすることを学びましたね。

 

上記でも、まだ心理的な余裕はあったと思いますが、

12月決算の期限もあったことで追いつめられた印象が

今でも残っています。

 

この辺も、今年は改善するようにして、

前もって対応できるように改めました。

 

独立という未開の地で、1年目にやってしまった

色々な反省を生かせたという点では、

 

1年目の失敗は、有意義なことなのだと思いますし、

改善できたことは良かったと思っています。

 

独立後は自分で改善していく

以上のように、私の働き方は、勤務時代と

独立後ではかなり変化があったと思っています。

 

勤務時代は、任された仕事をこなしていくだけで、

生産性があったのかと考えると微妙です。

 

独立後は、自分で稼ぐことができる一方で、

仕事の量のコントロールが大切となってきます。

 

特に私の場合は、ぼっち税理士であるがゆえに、

体調不良、心理的に不安定な状態が継続することは

避けたいわけです。

 

ですから、受けても問題ないと思える仕事であっても、

これ以上は超えてはならないという一線が経験できたことが

最も良かった点だと思います。

 

これは、特別に税理士だからそう思えるということではなく、

独立して、ぼっちでやっている人たちに言えることで、

 

お金が欲しいからやってしまって、非常につらい目に合う

ということと同じだと思います。

 

仕事をしていると、まっとうな仕事をして、

まっとうな報酬を得ることも難しいですが、

 

仕事の量を調整していくことも、また難しいですし、

毎年の改善点になってくるものだと思いますね。

 

勤務があったからこそ

ただ、勤務時代があったからこそ、

独立して、いろいろ考えられるわけです。

 

ネットだと、いろいろな収入を組合わせることで

独立はしなくても良いという主張がありますが、

 

一番稼げることに一番自分の力を注ぎこんで、

特化することの方が、稼げるに決まっています。

 

最終的に独立するかどうかは、本人が決めることですが、

独立すると勤務時代よりも稼いでいるなあと思えます。

 

自分で頑張った分だけ、自分の報酬に跳ね返ってきますし、

生産性という意味が自分の中で分かってきます。

 

また、勤務時代にしていたことで、無駄ポイントは

独立後にはしなくて良くなります。

 

勤務時代の経験、知見を利用して、独立する場合には、

新しいサービスを自分で考えて行うこともできますね。

 

今現在、勤務していて、これから独立される方には、

ぜひ、独立してやってみたいサービスを自分の経験や

知見から見つけてほしいと思います!

 

 


編集後記

今日は、特に訪問などはないので、おとなしくしてます(笑)

12月決算の申告書の作成を少しずつやっていって、

 

後は、税額計算だけに集中できる環境を作っておきたいなあと

思っていることろですね。

 

昨年は、2月から東京国税局に言っていたので、

こうしたことを考える間もなく、決算をやっていました。

 

計画性が崩れてしまっていたのことを

今年に活かせているので良かったです!

 

 

では国際税務の税理士齋藤でした~
それではまた👍

 

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この記事は、その時の状況、心情で書いています。
また、法令に関しては、その後改正された場合には、
異なる取り扱いになる可能性があります。

 

 




ABOUT US
齋藤 幸生税理士・行政書士・経営革新等支援機関・ブロガー
都内税理士事務所にて7年間の勤務後独立。 2017年に税理士として独立後は建設業、フォワーディング業、IT業に特化した税務を行っています。また財務支援として資金繰り支援(会社の資金繰りと資金調達支援)を行っています。行政書士としては建設業許可、利用貨物運送事業の許可業務に特化しております。