収入、経費がすべて電子化しか認められない世界はどうなるのか?




ある種罪深いサイトなんですよねえ・・

収入と経費がすべて電子化されたら

現在は、まだ実現してませんが、

収入と経費がすべて電子化される日が

いつの日か来るかもしれません。

 

その時には、どうなるのかをちょっと

考えてみました。

 

ちなみに電子化とは、goo国語辞典によれば

『紙の文章などを、コンピューターで使えるよう

デジタルデータにすること』です。

 

今回で言えば、収入と経費をデジタル化すること

と定義することができます。

 

現状では、労働基準法第24条において、

『賃金は通貨で直接労働者にその全額を

支払わなければならない』と規定されています。

 

したがって、日本の場合では大半が給与所得者

ですので、労働基準法の改正が必要です。

現状でも、給料の銀行振込が多数でしょうが、

いまだデジタルデータになっていません。

 

銀行以外のデジタルデータでも

通貨と認められるような措置も必要です。

例えば、仮想通貨を通貨として認める

そのような措置も必要です。

 

ここで申し上げたいのは、経費がデジタル化

したとしても(デジタル決済)できても

収入がデジタルでないので、なかなか普及まで

行かない状態なのかなと思います。

 

 

電子化以外認めません

さて、税金計算において電子化以外認めません

という法律ができたとしたらどうでしょうか?

収入、経費の関係諸法令が改正され、税金も

電子化以外に認めないとする世界です。

 

この場合、2つの側面から考えたと思います。

 

1つ目は、国民側からの側面です。

電子化された収入や経費を取り込んで、

申告書を作成して、納付又は還付を受ける

そういった申告形態が考えられます。

 

ただ、申告も電子申告になりますので、

パソコンとインターネット環境は必須です。

収入と経費はマイナポータルになると

思われます。

 

これを電子申告に連動させるのです。

個人の確定申告ではこれで十分だと思います。

また、より申告を促進するため、

源泉徴収不要の措置を一切なくして、

 

本来的なタックスリターンとしての

申告書の在り方である、還付申告が前提になる

そんな措置も一つの考え方です。

 

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2つ目の側面は国側です。

全て電子化だと徴税コストが安くなります。

反面、システム運用に人と予算がかかります。

 

また、THE監視社会です。

マイナポータルで収入と経費を国側が

確認することができると考えられます。

この辺は法律のでなんとかしないと

いけないところではありますが。

 

要するに、収入をごまかすということは

絶対にできないことになるわけです。

確定申告義務がなくても情報が

マイナポータルに集まる仕組みになります。

 

そこにハッキング等された場合には、

たまったものではありません。

実際には、ハッキングされて、相当数の

個人情報は流出するものと思われます。

 

その前提で運用が行われることを

考えておかなければならないです。

 

 

税理士は覚悟が必要!

さて、話は変わって税理士についてです。

すべて電子化されると一番困るとされる

士業のうち、税理士について考えます。

 

すべて電子化されると恐らくAIで

申告書の作成まではできると思います。

現状でも会計データから申告書作成できる

法人税のソフトがあるくらいですから。

 

税務調査も帳簿をマイナポータルに

UPしておいて、なんて時代が到来する

可能性があります。

 

こういった代筆屋さんや記帳屋さんの

業務は手放して、他のことに専念する

覚悟が必要なのだと思います。

というか、そんなんやりません。

 

そんな税理士が増えて良いのかなと

思うわけです。

すべて電子化されたとしても、

どの経費が経費として認められるか

 

決算業務もAIが聞いてきたとしても

それを操作するのは、最終的に人間です。

ミスはあると思われます。

 

そのチェックをするなんて業務が

増える可能性があります。

 

全てが電子化されて効率化できても

申告をしなくてよいという世界には

絶対になり得ません。

なぜなら、日本は申告納税方式を

採用しているからです。

 

その業務を担っているのが税理士です。

そのために何ができるのかを税理士が

もっと考えないといけません。

 

 

効率化や便利がすべてではないはず

最近、ちょっとブレーキを踏んだ方が

良いのではないかと思っています。

効率化や便利さです。

 

本質的には、幸せな生活をすることが

効率化や便利に求められているものだと

私は考えています。

 

しかし、効率化や便利が先んじて、

それを追い求めているように思います。

 

効率化や便利は最終的に時間を短縮し

自分の時間が増えることになります。

 

その時間では自分にとって有意義な

ことをすることで幸せを感じるように

するのが本質のはずなのです。

 

それがいつの間にか、

目的なく効率化を求めて、便利さを追求

その結果何が自分に残っているのか?

一歩立ち止まって考えてみる。

そんなことも必要ではないかと。

 

なんか迷子になってしまうのでは

ないかと思うのです。

電子化にも同じことが言えるなと。

 

 

 


編集後記

今日は資料作成とちょっとした雑務を

やろうかと思います。

そういえば、googleのToDoリストを

使い始めました。

 

前日に今日やることをリスト化して

やり終えたらチェックして、

完了済みにできます。

 

追加、削除も楽ですし、

googleカレンダーとも連携ができるので

仕事の効率性は上がるかなと思います。

因みに、増えた時間は私は遊びます。

 

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ABOUT US
齋藤 幸生税理士・行政書士・経営革新等支援機関・ブロガー
都内税理士事務所にて7年間の勤務後独立。 2017年に税理士として独立後は建設業、フォワーディング業、IT業に特化した税務を行っています。また財務支援として資金繰り支援(会社の資金繰りと資金調達支援)を行っています。行政書士としては建設業許可、利用貨物運送事業の許可業務に特化しております。