freeeを使う場合の取引の紐づけと消込のポイント
こんにちは!
税理士・行政書士の齋藤幸生です!
今回は・・・
freeeを使う場合の取引と消込
のポイントを解説します。
それでは、スタートです!!
freeeの取引の紐づけ
freeeで取引を処理する場合には
取引の紐づけをする必要があります。
これを行っておかないと
貸借対照表の科目の管理が
できないからです。
具体例を考えてみましょう。
freeeでの売上の処理の流れは
①freee請求書で請求書を作成
②取引先にメールなどで送付
③freee請求書のデータをfreee会計へ送付
④自動仕訳と取引の登録
⑤レポートの試算表で売掛金と売上高にて処理される
この場合には売掛金の取引先別
に取引先の名前と金額が表示され
処理されることになります。
また、freeeの特性になりますが
売上高にも同様に登録されます。
このように自動的に取引先別
に登録される処理は問題ない
のですが
ご自身で入力をしなければ
ならない現金支出の経費は
基本的に未払金という科目で
処理することになります。
このときに未払金の取引先別に
事前にあなたの名前などを
設定しておかないと
未払金という科目に経費精算
以外の金額が混入して
未払金の金額の内訳が
わからなくなってしまいます。
freeeで取引を処理する場合には
必ず取引先別で紐づけするように
処理することになります。
freeeの消込と紐づけ
取引を紐づけたあとには
消込の取引が発生します。
freeeでの消込の流れは
①現金や預金に入金又は出金される
②①の取引をfreeeに登録する
③消し込む対象の科目の取引先別に設定する
ことになります。
ここで問題が出るところは
入金又は出金の対象について
科目を設定するだけでは
本当の消込処理にならないことです。
例えば、売掛金(売上金)の回収を
行った場合には
売掛金の取引先別が入金された
という処理を行わないと
売掛金の金額は減りますが
取引先別の金額は減りません。
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言い換えると売掛金全体の
金額はあっているものの
売掛金の取引先ごとの金額は
合わないことになります。
このようなことが貸借対照表の
科目すべてにおいて起こる
可能性があります。
このことの問題点は
確定申告のときの勘定科目別
内訳書の作成が困難になることです。
法人税では確定申告書に
勘定科目別内訳書を添付します。
これは決算書に残っている
金額の内訳を書きます。
先ほどの売掛金のように
取引先別に売掛金の消込が
行われていないと
内訳書の作成ができなくなる
問題が発生するのです。
freeeで確認しておきたい取引先別の管理
freeeを使う方に関与すると
概ね簿記の知識はない方が
説明書を確認せず使っている
ことが多いと思います。
そうなると科目の数字は
あっていても内訳がばらばらで
内容が良くわからなくなっている
ということがあります。
そのようなことにならないように
科目ごとに取引先別をクリックして
正常な金額になっているのかを
確認する管理が必要です。
編集後記
最近freeeを使っている方の
依頼が増えました。
私はあまりfreeeを使っている
方の依頼を受けたいとは
思っておりません。
理由は、取引先別の管理が
できておらず帳簿が正確に
作られていないからです。
税理士事務所においても
取引先別の管理をするわけでは
ありませんし
決算のときに確認するだけで
根本的な解決はしないのが
普通なのだと思います。
そうなると私のような者が
最終的に取引先別の整理をして
本来残っているであろう
金額に調整を行うという
追加の労力が必要になります。
freeeをお使いの場合には
帳簿の整理の金額を上乗せした
報酬をご提示する必要があると
考えています。
では税理士・行政書士の齋藤幸生でした!!
それでは、また!
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この記事は、その時の状況、心情で書いています。
また、法令に関しては、その後改正された場合には、
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