【建設業の個人事業主】独立後の資金は借りたほうがよい?

お金を借りる 建設業 個人事業主




【建設業の個人事業主】独立後の資金は借りたほうがよい?

こんにちは!

 

税理士・行政書士の齋藤幸生です!

 

今回は・・・

建設業の個人事業主向けの

独立時の資金調達についてです。

 

それでは、スタートです!!

 

独立後の資金は借りたほうがよい?

独立後の資金は借りたほうが

良いのかどうか?

 

答えは、売上のめどが立つ

のであれば借りてもよいです。

 

現在の銀行の対応としては

建設業で個人事業主、かつ

建設業許可を持っていない

 

といった状態だとなかなか

借りさせてくれないのが

現状ではないかなと思います。

 

借りられたとしても数百万円

まで行けばよい方です。

 

売上のめどが立つという意味は

現場にいつでも入ることができて

 

売上金の回収までに給与の支払いが

難しい場合が想定されます。

 

売上のめどがついていれば

注文書や請書があるはずなので

 

銀行は「この方は返済できる方だ」

と判断しやすいため

 

売上があると銀行は借入を

してくれるということです。

 

 

どのように借りることがベストか?

ベストの借り方があります。

まずは、銀行借り入れでかかる

お金について知るとわかりやすく

なると思います。

 

お金を借りる場合には2つ

かかるものがあります。

 

①融資保証料

②利息

 

銀行は銀行と個人事業主が

1対1で貸してくれるような

融資はしてくれないことが

多いです。

 

では、どうなるのかというと

保証協会という組織にあなたの

信用保証をしてもらって

 

銀行はお金を貸すことに

なるのが一般的です。

 

保証協会に支払う融資保証料が

借入とは別にかかります。

 

 

 

お金を返済するときに

かかるのが利息になります。

 

利息は年間〇%になり

借りる金額、期間、個人の信用度

などを精査して決まります。

 

この点は、融資保証料の利率も

同じことが起こります。

 

概ね、10段階評価になっていて

金利が決まり、利息も決まります。

 

さて、ベストな方法は

融資保証料と金利をできるだけ

下げることができる方法で

お金を借りることです。

 

市区町村の制度などを駆使して

お金を借りると借入に係る

コスト負担が減ります。

 

 

返済計画を立てて返済の心配を最小限にする

借入後には元本と利息を返済する

ことが待っています。

 

元本とは銀行からお金を借りた

金額そのもののことです。

 

例えば、500万円を借りたら

500万円の返済のことを元本の

返済と言います。

 

利息は銀行に支払う

お金を借りた分の料金です。

 

返済方法は基本的に

毎月定額の元本と借りた期間

に対応する利息になります。

 

返済計画とは毎月の元本と

利息を返済するための計画です。

 

基本的な返済計画をするための

方法としては

 

①売上-経費=利益

②①-所得税-住民税-事業税=返済原資

ということになります。

 

上記の式でわかることは

税金などを支払って残るお金で

返済をするというイメージです。

 

返済は毎月行うため上記の

イメージはちょっと難しいと

思われますが

 

年間の返済を考えると

上記のようになると考えて

 

返済計画をしていると

資金がなくなる可能性が

低くなると思います。

 

返済について注意点が一つあります。

 

返済する金額以上に返済原資を

増やさないと借りたお金で

返済することになり

 

個人で使えるお金も減ってしまう

という悪循環になります。

 

例えば、次のような状況を

考えてみたいと思います。

 

売上800万円、経費400万円、所得税60万円、住民税40万円、事業税20万円

借りたお金500万円、返済の年額96万円

①お金を借りていない場合の収支計算(毎年同額とする)
800-400-60-40-20=280万円

②お金を借りている場合の収支計算
借りた1年目:800-400-60-40-20+500-96=684万円

借りた2年目:800-400-60-40-20-96=184万円

というように2年目以降

返済原資のお金が減ってしまいます。

 

お金を借りるということは

借りたお金を何かに使っている

可能性が高いことになります。

 

全部使わなくても個人で使う

お金が毎年280万円使っている

と仮定すると

 

個人で使うお金が減ることになり

今回だと280-184万円=96万円

減る計算になります。

 

しかし、借りたお金があるため

96万円の補てんを借りたお金で

やってしまうと

 

毎年借りたお金が減り続け

個人で使えるお金も減ります。

 

お金を借りたからには

売上を増やして利益を増やす

事業活動を行う必要があります。

 

 


編集後記

資金繰り支援をしていると

返済は経費になると勘違い

している方にも遭遇します。

 

返済で経費になるのは

利息だけです。

 

元本の返済は経費になりません。

 

理由は、元本はお金を借りて

返済しているだけなので

ただのお金の移動になります。

 

経費とは何かをやってもらって

対価を支払うもののうち

事業のために支払ったものです。

 

これに当てはまるのが利息で

元本は何をしてもらって

支払ったものではありません。

 

元本の返済を経費にして

計算してしまうと大変な

間違いになるため気を付ける

必要があります。

 

 

では税理士・行政書士の齋藤幸生でした!!

それでは、また!

 

youtube始めました!
税理士さいとうゆきおチャンネル
現在活動中止しています。

 

税務顧問や執筆などのご依頼はこちら↓

Liens税理士事務所 齋藤 幸生ホームページ

 

この記事は、その時の状況、心情で書いています。
また、法令に関しては、その後改正された場合には、
異なる取り扱いになる可能性があります。

 

 




ABOUT US
齋藤 幸生税理士・行政書士・経営革新等支援機関・ブロガー
都内税理士事務所にて7年間の勤務後独立。 2017年に税理士として独立後は建設業、フォワーディング業、IT業に特化した税務を行っています。また財務支援として資金繰り支援(会社の資金繰りと資金調達支援)を行っています。行政書士としては建設業許可、利用貨物運送事業の許可業務に特化しております。