許可を必要とする事業で融資を受ける場合の段取りと注意点
こんにちは!
税理士・行政書士の齋藤幸生です!
今回は・・・
許可を必要とする事業での
融資について解説した記事です。
それでは、スタートです!!
許可業務で融資を受ける場合の段取り
許可業務で融資を受ける場合
銀行から許可証のコピーの
提出を求められます。
融資の決定をゴールにして
逆すると段取りが見えてきます。
①許可申請を行う
②許可証がお手許に届く
③事業計画書と資金繰り表作成
④銀行に融資の相談
⑤必要書類の収集と提出
というような感じになります。
許可事業で融資をする以前
として許可がないとできない
業務になるため許可から取得する
ということになります。
私の関与先で申し上げると
建設業とかフォワダー業ですね。
許可を申請してすぐに許可証が
お手許に来るわけではありません。
基本的に許可申請は
担当の行政機関が求めたものを
如何に正確に提出するのかが
求められます。
自己の判断でこれでいいや
ではなく必ず行政機関に確認し
申請を進めないと申請に時間を
要する可能性があります。
先日、コロナ融資以外の融資を
関与先でやってみました。
日本政策金融公庫だったのですが
一般融資だとだいぶ財布のひもを
締めている印象があります。
一応、融資では必須になっている
①事業計画書
②資金繰り表
は必ず作成しておきます。
コロナ融資でうまく行った方
の印象と一般融資は別物です。
うまくストーリーを考えて
そのおとりに事業計画書と
資金繰り表をつくらないと
日本政策金融公庫と言えども
融資のハードルが上がっている
と考えておきましょう。
許可業務で融資を受ける場合の注意点
許可業務で融資を受ける場合
の注意点としては許可証がないと
融資の申込ができません。
兎にも角にも必ず許可証を
手にしてから融資を申し込む
という流れになります。
さらに許可業務+創業
ということになると
融資のハードルはさらに
上がると考えます。
ハードルが上がる理由は
①創業ではすぐに利益がでないと考えられている
②利益がでないため返済可能性に疑問符が当初の段階である
③銀行は事業支援ととらえて融資はしてくれない
④コロナがあるため事業の将来を厳しく確認される
といったことです。
銀行が最も嫌がることは
利益(黒字)にならないことです。
利益がでない=返済できない
に直結するからです。
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銀行は会社の資金繰り不足を
補うためにお金を貸します。
資金繰り不足とは資金繰りは
回っているがお金の支払が先で
お金の回収が後になるため
先に支払うお金を用立てる
ことを意味します。
赤字の会社では収支ベースでも
赤字になってしまう可能性が
高いため
将来のどこかで資金が
底を尽き返済ができない
というリスクがあります。
現在、銀行はコロナ融資が
一服して案件はほしい状況
だと思われます。
この記事を参考に創業融資だと
融資のハードルは高いのですか?
と銀行に聞いたとしても
そんなことないですよ!!
と言われると思います。
しかし、「借り手によりますが」
という()書きが隠れている
わけです。
銀行からすれば許可+創業+
コロナの3つが揃っている
状況なので簡単には黒字に
ならないと考えるのが普通です。
許可業務が事業判断で難しくなるところ
一般的に許可業務は許可を
取得したとしても事業で
黒字にすることや
そもそも売上がある程度
見えている事業になっている
場合が多いです。
例えば、美容院を考えると
①勤務時間8時間
②客単価3万円(高級美容院)
③顧客一人の滞在時間は平均2時間
という前提にした場合
1日一人当たりの売上は
①8時間÷2時間=4人/1日
②3万円×4名=12万円
になります。
あとは3万円の料金がとれる
スタイリストを何人抱え込むか
という勝負と集客になります。
そうすると融資の上限は
美容室の場合、人件費の見合い
を融資金額に落とし込まざるを
得ないことになります。
開業であれば内装設備について
設備投資融資という手もありますが。
許可業務の最も難しいのは
集客と顧客からの売上です。
集客だけでも難しいのに
集客してさらにお客様になって
お金を支払ってもらうまでが
事業になります。
以上のように集客と売上の獲得が
難しい事業であるため
許可業務+創業だと
厳しくならざるを得ないと
考えています。
編集後記
許可業務であっても比較的
難しくない融資方法はあります。
マル経融資です。
ただし、売上や利益の実額ベース
で融資額が決定されますし
融資上限もあるため創業だと
使い勝手が悪い制度です。
こうなってくるとできることは
事業計画をきっちりつくり実行し
資金繰りの管理もしっかり行う
基本的な融資対応のスタイル
が銀行を納得させる秘訣に
なると思います。
では税理士・行政書士の齋藤幸生でした!!
それでは、また!
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この記事は、その時の状況、心情で書いています。
また、法令に関しては、その後改正された場合には、
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