FAS業務の実務!一体何をしてるの?




FAS業務の実務!一体何をしてるの?

こんにちは!

 

税理士の齋藤幸生です!

 

今回は・・・

FAS業務の実務を解説していきます。

 

今月からFAS業務を導入するに当たって

資料を作成して分かったことを

まとめていく記事となります。

 

それと自分の備忘録として書いておきたいと

思ったこと、世の中への情報提供という意味で

残したいと思いました。

 

それでは、スタートです!!

 

FAS業務の実務

FAS業務の実務について解説していきます。

何をやっているのかを説明すると明確になるので

まずは私がやったことをまとめていきます。

 

①前期決算の取込
②既存の借入金の返済
③CF計算書の作成
④今年以降6年間の予算編成
⑤予実管理

以上のことをデータ化して専用ソフトへ

取込んで作成してみました。

 

前期決算では簡易的なCRDの財務分析をして

今期の決算内容の分析を行いました。

 

既存の借入金の返済を管理することで

今年以降のCFへの影響を考えました。

 

今年以降の予算編成を行うことで

営業成績、財務成績、資金繰りについて

数字上での可視化を行いました。

 

予算編成といっても今回は前期決算と

同様の数字を用いて編成を行いました。

 

前期と同内容の予算とした理由は

前期と同じ決算状況でこのままいくと

今期以降どうなるのかを説明したかったからでです。

 

これによって売上と利益と資金についての

アクションプランを社長さんと相談できます。

 

それと将来に借入金の借り換えが必要となるのか

その場合にはどういったアドバイスができるのか

ということを自分で把握したかったからです。

 

CF計算書では今期と同様の決算となったときに

お金が増えるのか減るのかを確認するためです。

 

予実管理は予算と実績の差がどうなっているのかを

毎月モニタリングするために行いました。

 

以上のようなことをFAS業務の実務では

初めにやっておくことになります。

 

初めでもかなりの情報量となりますので

今後どういったことを知りたいのかという

欲求が社長さんに現れると考えられます。

 

それをうまく引き出して差し上げて

今後の資料作成や関与の方針なども

考えることになると思います。

 

 

FAS業務で明らかにすること

FAS業務で明らかにすることですが

要するに会社を大きくするのか小さくするのか

という根本的なことを考えて行くことになります。

 

経営戦略の中核となる部分について

「社長さんがどうしたいのかを考えるきっかけにする」

ということになりますね。

 

今回導入する関与先のデータを作ってみて

思ったことは、前期と同内容の決算だと

来年には借り換えをしないと資金繰りに

影響が出るだろうということです。

 

借り換えをしないプランで予算を編成しましたが

一応会社としては純資産を厚くできますし

一応黒字です一見問題ないように思います。

 

しかしながら問題は資金繰りです。

 

現金がどんどん減ることになる

という試算が出てしまいました。

 

また債務償還年数という会社の返済能力を

示す指標があまりよくならないことも見えました。

 

要するに金融機関視点では

会社の格付けランクが上がらない

という結果が出てしまったのです。

 

 

 

こういったことを説明して

社長さんがどういった経営を進めるのかを

確認することから始めたいと思います。

 

社長さんだって人間です。

ただ売上を伸ばしたい成長させたい

というモチベーションだけでは

長続きしないことは明らかです。

 

今回FASの分析を行ってみて私が気が付いたことを

そのまま説明して社長さんと今後を話し合い

 

来月に欲しい情報をまた提供することで

経営に関する目標を決めることができます。

 

FAS業務は社外CFOの立場になるというのは

まさにこのことです。

 

経営者の水先案内人となる

私は今回初めてFAS業務の分析部分だけですが

やってみた感想としては

 

「経営者の水先案内人となる」

という表現が正しいと思います。

 

税理士として関与していって経営課題や

社長さんの悩み事は相談されますが!!

 

私から経営課題を提案することは

非常に少なかったように感じています。

 

要するに受け身の存在であったのです。

 

しかし分析だけですがやってみて

今後は能動的に社長さんへ提案することが

できるようになるということです。

 

つまり、社長さんへあるゴールを設定して

そのゴールのためにどうするのかを

一緒に考えることができる立場になるのです。

 

その上で税務、財務から私が支援をさせて

頂くことができるようになるわけですね。

 

 


編集後記

確定申告は残り1件となりました。

何とか4/16までには完了させることが

できそうだなあと思います。

 

今回のFAS業務については関与先の意向を聞いて

資料作成について業務とできないか考えることになります。

 

早いものでもう3月が終わりそうな勢いです。

3月決算の準備にそろそろ取り掛からないと

いけないなあと思います。

 

 

では税理士の齋藤幸生でした~
それではまた👍

 

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この記事は、その時の状況、心情で書いています。
また、法令に関しては、その後改正された場合には、
異なる取り扱いになる可能性があります。

 

 




ABOUT US
齋藤 幸生税理士・行政書士・経営革新等支援機関・ブロガー
都内税理士事務所にて7年間の勤務後独立。 2017年に税理士として独立後は建設業、フォワーディング業、IT業に特化した税務を行っています。また財務支援として資金繰り支援(会社の資金繰りと資金調達支援)を行っています。行政書士としては建設業許可、利用貨物運送事業の許可業務に特化しております。