税理士補助の仕事がつらい
税理士事務所へ入所すると税理士補助
という仕事に就くことになります。
最初は簡単な仕事から任されて、
担当先20件の担当者となれば一人前です。
ですが、そこまで行くには不安や、
ミスしてはいけない、知識不足など
経験や知識、勇気や前向きな姿勢といった
時間や自分の努力でなんとかすることで、
税理士補助としていっぱしの担当者と
なっていくのです。
税理士事務所にお勤めであれば、
将来は税理士に・・・と考えている方は
少なくないと思います。
少なくとも短期的なゴール、
長期的なゴールを決めていくことが
精神的な不安要素への対応になると
私は思っています!
税理士補助ってどんな仕事?
税理士補助って?
さて、税理士補助ってどんな仕事?
⇒所長から丸投げされた仕事をこなす!
最も端的な言い回しをするのであれば、
上記のような言い方となります。
まあ、もっと雑な言い方をすれば、
小間使い、使用人といったところです。
具体的にどのような仕事をするのかというと、
・担当先への訪問
・記帳代行
・税務の法定資料作成
・決算業務
・申告書提出
・税務相談
・決算対策提案
・経営コンサルタント
・社長の雑談相手
概ねこのような仕事があります。
近年の税理士業界が直面している問題として、
仕事の範囲が広がったことがあげられます。
なかでも経営コンサルタントです!
何か売上を持ってくることはできませんが、
月次の試算表を持って行って社長へ説明します。
この時に問題となるのがある程度の分析と
その評価、今後の展望といったヒアリングです。
社長が悩んでいることを聞き出して、
その対応もして差し上げると良いと思います。
経営コンサルタントというより、
社長コンサルタントという方が正しいかも
しれませんね。
しかし!!
ここまでできるようになる人は
当然多くありません。
大概の人は、会計資料のもらい受け、
記帳代行、試算表の説明で仕事完了です。
ある程度慣れている人であれば、
この領域では仕事に不安を覚えることは
あまりないかと思います。
勤務2年目くらいまでは不安が少なくない
ですが、新人さん~2年目くらいの人は
かなり不安を覚えることが少なくありません。
個人差はあっても、1年やれば決算も件数を
こなしてしますし、1年の税理士業務は
経験することができます。
そのあと、2年目に突入すると業務は増える
傾向にあると思います。
この2年目あたりが、自分のことをやりつつ、
先輩のこともやるようになるので、
精神的、肉体的両方でつらくなる
場面があると思われます。
さらに、先ほど申し上げた一つ上の仕事を
やっている人がいたり、
所長は口うるさいし(笑)
などが重なるとちょっと滅入る時期も
あるかもしれませんね。
ですが誰しも通る道ですし、
なんとか自分で解決しなきゃどうしようもない
自分自身の問題なのです。
不安な気持ち、ミスしちゃだめだ・・・
頭でっかちとならない
さて、2年くらい税理士事務所や
会計事務所で勤務をしていると、
不安な気持ちやミスしちゃダメ!
と感じたり、考えたりすることがあります。
なぜ、そういったことが起こるのかは
ご本人の気持ちや考えからくるのでわかりません。
正直、人に相談してもどうしようも
ないと思います。
私が勤務時代にそういったことを思う人を
何人か見てきた経験として気が付いたことは、
皆さん、頭の中だけで考える傾向が
強いかなあと思います。
つまり、自分でもどうしようもないことを
いつまでも頭の中で堂々巡りをしている
ということなのです。
例えば、あそこの社長はちょっと苦手だ
⇒ミスしたら何を言われるかわからない
⇒そんな仕事をしたくない
⇒ミスしないようにいつも通り
⇒でも担当者でいることに不安・・・
不安やミスしたら・・・などネガティブな
ことを考えるときには、
根本にネガティブな要因があるものです。
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まずは書き出してみると落ち着くかも
上記のように書き出せば、
なんてことはなく、苦手な社長がいる
という至極まっとうな結論があります。
苦手な社長を相手にしないといけない
だからネガティブな考えになっていく
ということでほぼ問題解決です。
なぜ苦手なのかをまた書いていけばいいと
私は思うのです。
仕事ですから、逃げるという選択肢は
当然ありません。
所長に行ったところで頑張れ!と
激励されて終了するのが落ちです。
他の人に相談したとしても他人が
影響を与えることはできません。
そういったことではなく、自分がどうするのか?
これを考えて結論を出さないと意味ないです。
上記以外にも任された仕事ができるか
不安といったことがありますね。
最終責任は所長がとるのが普通
間違えたら所長が責任を取ればいいわけです。
なぜミスしたんだ!といわれたら、
新人にこんな仕事を振るからだ!
といってやれば済む問題です。
特に所長税理士の傾向としては、
企業内で働いた経験が少なく、
人に仕事を教える、説明する、会話する
こういったことができない人もいます。
ちょっと偏見が入りますが、
2代目の税理士はその傾向強いと
私は感じています(笑)
要するに丁寧な仕事の任せ方をしていない
というわけなのですよ。
それにも関わらず、職員が間違えると
怒るというのではフェアではないです。
また、丁寧な仕事の任せ方をしたから、
やった職員の責任なのかというと、
それも違います!
所長の責任なのです。
士業は事務所を経営する所長に全責任があり、
それを認識していない所長が多いだけです。
だから、故意にミスすることは当然ダメですが、
ちょっとくらいミスしても大丈夫です。
物事には段階があり、レベルアップする!
私も税理士業界にはいってから10年くらい
経過することになりますが、
税理士業界だけでなくても段階が
あるのだと思います。
物事の段階
☆新人時代
仕事を任されても小間使いレベルで、
仕事を覚えながらついていくレベル。
☆2年から3年目
いっぱしの担当者となるべく仕事を
やっていくレベル
☆4年目以降
新人と上司の間に入っていて、
一番楽な時になります。
☆それ以降
自分が上司となって中間管理職的な
管理職も任されることになります。
この時には自分がまかされている人員の
評価をしなければならないのでつらい時も
あると思います。
一般論ではありますが、年数が経過すれば、
担当する会社の規模は大きくなる傾向があります。
正直、年商10億円以下であれば、
ミスしてもえらい事態とはなり得ません。
(国際税務はちょっと別ですが)
これも経験から言えることで、
経験するとある程度の感覚が付いてきます。
こういったところは口で説明するのは
難しく、たとえ説明できたとしても
それは他人の経験ですから、
直感的にわかるということはありません。
上記のような段階があることに気が付くのも
後になってからようやく気が付くもので、
実際にその時々では気が付きません!
また、税理士となると違った目線と
なったりしますので、肩書も重要です。
肩書が人間を育てることもありますので、
やっぱり少しずつ経験値を得ていく
ということが重要なのです。
レベルアップする経験値を稼ぐ!
段階とはレベルであって、どれくらいの年数を
勤務に費やしたかということではありません。
どれだけの経験や修羅場をくぐってきたか
そういったものと戦ってきたのか?
そういったものに尽きるのです。
ですから、不安などのネガティブな考えは
のど元過ぎれば熱さを忘れてしまうことが
多いわけです。
まずはレベルアップするためにどんな経験値が
必要となるかはわかりませんが、
言われたことはとりあえず仕事として受けて
やってみることで経験となります。
仕事に楽なものはないです!
独立、勤務の違いはあるにせよ、
仕事に楽なものはないのです。
独立できればすべて自由にできますが、
ある程度のルールややり方、責任もあります。
特に税理士事務所や会計事務所では
独自のルールがあったりするわけで、
他に行けば通用しないルールもありますけど
そこで勤務を継続する場合には、
その現地ルール的なものに縛られながら、
うまくスキをついて動いていくわけです。
一般事業会社であれば普通のことが
まったくないこともあります。
事務所内、事務所外などさまざまなところで
仕事を受けてはそれに対応することが必要です。
それにやり続けるという継続力が何より
必要で、そのためには多少のことでは
潰れない精神的なタフさも必要です。
こうして考えると仕事は楽なことなんか
ないなあと思えると思います。
ですから、楽してお金が手に入ることは
宝くじや投機以外にはないのです。
また仕事をやる上ではガマンも必要ですし
強かさも必要です。
全部イエスマンのごときふるまいをしつつ、
自分の意にそぐわないことはなるべく
やらないようにする工夫のことですね。
反面服従といわれるかもしれませんが、
勤務は所属先を利用する、出し抜くぐらいが
ちょうどいいと思います。
違法な手段でなければ、
私は出し抜かれた方が悪いと考えています。
独立、勤務に関わらず、仕事は対価が発生し、
それにいくら支払ってもらえるのか?
ということが最も重要ですし、評価です。
仕事の目標設定をお金だけにすることは
大きな間違いを生みますので、
どのくらいのさじ加減がいいのかが分かるのも
やってみないとわかりません。
仕事はやらされてするものだと非常につらいです。
しかし、自分で能動的にやる分には非常に楽しい。
ぜひ能動的に動けるように、不安を払拭して
仕事をやっていってほしいです。
編集後記
今日は完全オフとなります。
法人の方は稼働をしていますけどね。
最近私の自身の働き方が変わってきましたね。
土日も働くということです。
税理士業は正直週休3日でいいのですが、
自分の事業についてはずっとやっていても
良いものだと気が付きました!
では国際税務の税理士齋藤でした~
それではまた👍
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この記事は、その時の状況、心情で書いています。
また、法令に関しては、その後改正された場合には、
異なる取り扱いになる可能性があります。
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