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初めて経理担当者を採用する!どんな人を採用したら良いのか?

初めて経理担当者を採用する!どんな人を採用したら良いのか?

初めて経理担当者を採用するときが

会社には来ます。

 

そんなときにどんな人を採用したら良いのか?

ということになります。

 

私は税理士事務所の担当者として、

税理士として経理担当者が変わった場面に

何度も遭遇しました。

 

その時に、相談してくれればなあ・・・と

思ったときがあります。

 

社長は経営をやってきていますが、

専門的なことに関しては、知りません。

 

やはり餅は餅屋に相談してはどうか?

そんな記事です。

 

それでは、スタートです!!

 

初めて経理担当者を採用するときは?

では、初めて経理担当者を採用するとは、

一体どんなときでしょうか?

 

一般的には、売上が上がってきて、

経理を内製化するタイミングとなります。

 

では、なぜ経理の内製化をするのかというと、

経営の効率化をするためです。

 

税理士事務所は確かに、記帳代行業務を通じて、

経営支援を行っています。

 

例えば、試算表を作成して、経営状況の説明、

今後の会社の方策を聞いて、

キャッシュフローのアドバイスもしています。

 

しかしながら、税理士事務所で記帳代行をすると

前月の数字を把握する時間が遅いのです。

 

概ね、会計を締める月の月末までの資料をまとめて、

その資料を税理士事務所に送り、

 

税理士事務所が入力、訪問日程を決めて訪問、

社長との面談という流れだと思います。

 

この点、訪問までに2週間後くらいになることが

ザラなのではないでしょうか?

 

社長一人でやっているような会社だと、

全部を一人で回しているので、

日程調整も手間取ります。

 

このような中で、合間を縫って打合せする

ということが2度手間になってきます。

 

そうなると、経理の内製化を通じて、

月次決算を早くして、経営の判断を早くする

といった経営の効率化に資すると思います。

 

 

どんな人を採用したら良いのか?

それでは、どんな人を採用したら良いのか?

こちらを解説していきたいと思います。

採用する人の結論として

結論を先に申し上げます!

 

実務経験者を優先して採用すべきです。

 

なぜかというと、業績の良い会社には、

優秀な経理担当者が居るものです。

 

中小企業の経理担当者を採用するときに

失敗しているなあと思うことは、

 

給料を抑制したいばかりに、

経験があまりない人を採用してしまうことです。

 

経理処理だけができれば良い、

経理は税金のためにやっているのだから・・・

こういった考え方の社長の会社は伸びません。

 

経理+財務の両輪があって初めて、

会社の業績は伸びていきます。

 

 

 

 

能力はどこまでの人を採用すべきか?

ここからは、より具体的な採用の話です。

経験者を採用すると言っても、

どんな経験をしてきた人を採用すべきなのか?

ということになりますね。

 

一応、私になりの条件をまとめてみます。

 

・月次決算を一人でできる
・予実管理をすることができる
・キャッシュフロー管理をすることができる
・管理会計で経営をサポートできる

 

上記4つは必須のスキルとなります。

 

先ほど、申し上げましたが、

経理とは処理するだけになります。

 

こちらを経営の効率化にまで至らせるには、

経理担当者のスキルに依存する他ありません。

 

上記の4つの条件は最低条件です!

 

資格は持っていなくても良いのか?

というと、持っている必要はありません。

 

そもそも学習簿記と実務簿記は違いますし、

実務ができれば、資格は不要です。

 

税理士から見て持っているとうれしいな!

という資格としてあえて挙げるなら、

簿記2級を持っていると良いですね。

 

なぜなら、簿記2級でないと

現状では管理会計を学習しないからです。

 

 

なぜ優秀な経理は業績を伸ばす会社にいるのか?

こちらは簡単な話です。

 

管理会計を通じて、適切な経営のアドバイスを

社長にしてくれるからです。

 

例えば、限界利益という概念があります。

こちらは、次の算式で計算します。

 

売上ー変動費=限界利益

 

この限界利益とは、損益分岐点を計算するときに

使われるものとなります。

 

つまり、

収入と費用がトントンの状態を表すときの

利益となります。

 

実務上では、さらに・・・

限界利益ー固定費=営業損益

という話まで行きます。

 

要するに営業利益になるのか、営業損失になるのか

といった計算までするということです。

 

ついてこれてますか?

 

こういったことから、要するに、

トントンとなる損益分岐点が分かりますので、

 

例えば、値引きで売上を伸ばそうとする場合の

シュミレーション、販促活動をやった場合の売上について

といったことのアドバイスができるのが

優秀な経理の人財ということになります。

 

私としては、月給30万円から40万円支払ってでも

優秀な経理さんであれば、採用したいくらいです。

 

まとめますと、

優秀な経理とは、経理処理+財務管理ができて、

 

さらに、管理会計を行うことで

経営のアドバイスを社長にできる存在

ということになります。

 

社長は経営、営業に専念できる分、

非常にメリットがありますし、

 

数字から自分がやろうとしていることが

どんな影響を会社に与えるのかを

見ることができて、客観的に判断できます。

 

多くの人(社長も含む)は定性的なことに対して、

あまり判断のための材料を持たずに判断してしまいます。

 

例えば、この商品であれば売れる!

このサービスなら良いだろう!

こういったことが定性的なことです。

 

言い換えると、

そのものの存在だけで決めてしまう

ということですね。

 

しかし、経理、財務、管理は定量的、

つまり、数字にして考えることができます。

 

売上高、変動費、限界利益、固定費、

いくらお金がかかるのか、月商はどうなるのか

全部数字に落とし込む定量的な分析を用いて、

どうなるのかを判断材料にすることができます。

 

このような判断材料をくれるからこそ、

社長としては安心して経営をすることができる

ということになるのだと思います。

 

 


編集後記

今日は午前中から訪問に行ってきます。

会計業界のイベントがあったのですが、

残りの仕事を考えるとちょっと難しいですね。

 

記帳代行2件(こちらは明日まで)、

消費税の申告(今月末まで)

資料作成2件(今月末まで)

というちょっと類を見ない短い繁忙期が

襲ってきている状態です(笑)

 

 

ではぼっち税理士の齋藤でした~
それではまた👍

 

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この記事は、その時の状況、心情で書いています。
また、法令に関しては、その後改正された場合には、
異なる取り扱いになる可能性があります。

 

 

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